オペラオー流徒然草

競馬のことや最近気になっているゲーム・ラノベ・マンガ・アニメについて徒然なるままに。

電子漂民はサウジカップ2024の夢を見るか?

安土桃さんが好きになりました(手遅れ)。

 

 

本日は2月24日(土)に開催されるサウジカップの展望を見ていきたいと思います。

 

 

 

 

 

出走予定馬(2月1日)

 

 

日本馬

 

 

ウシュバテソーロ(牡7)

 

今年はドバイワールドC勝ちの有力馬が日本代表として参戦します。これほどうれしいことはありませんね。世界を股にかけて活躍した昨年の時点で6歳と高齢でしたが、東京大賞典も貫録勝ちで充実している様子。アメリカ勢がここ2年ほど不調なせいもあって、現状ダート界の世界一を争う地位にいる正真正銘の名馬です。昨年のサウジカップは未出走でしたが、ドバイWCの舞台だったメイダン競馬場とサウジカップで走るキングアブドゥルアジーズ競馬場は直線が長くコーナーが少し緩いなど似通った部分があるため問題はないでしょう。なによりこの時期の中東の気候の中で結果を出しているというのが大きいですね。現状のオッズは11倍の5番人気ほど(まだ出走馬未確定)で有力馬の一角。現時点では実際に出走してくる馬がどの馬になるのかまだ分からないため、今後出走馬が絞られてくれば人気も浮上する可能性があります。

出足が悪くレース序盤に置いて行かれがちですが、今回は長い直線のおかげで追い込みが炸裂しやすいコースとなっています。昨年はパンサラッサがまんまと逃げきりましたが、2着カントリーグラマーが進路を変えて猛然と追い込んできていたように本来は差しが決まってしかるべき長大な直線です。この馬の持ち味はなんといっても最終直線に向いてからの怒涛の追い込みですので、昨年のようなペースメーカーが居なければ差し脚の鋭さで戴冠を狙えるでしょう。

 

 

デルマソトガケ(牡4)

 

昨年のアメリカ最大のレース・BCクラシックでホワイトアバリオを1馬身差まで追い詰めた世界最強の4歳馬。UAEダービーのベイヤー指数がドバイWCを上回っていたことがレース後話題になり、ケンタッキーダービーでも3番人気に支持されるほど本場アメリカでもその実力を高く買われていました。父のマインドユアビスケッツは日本に種牡馬入りしたのが世界的にニュースになるほど本国アメリカでの種牡馬需要があった馬。アメリカダートの短距離馬というのは今欧米含むすべての国が欲するスピードの権化ですから、その注目度の高さも分かります。UAEダービーBCクラシックのレースぶりを見るとアメリカ流のハイペース先行押切に完全に適応できている様子なので、仮にサウジカップが1:50:00を切るハイペースになったとしても力を出し切れるでしょう。前走捉えきれなかったホワイトアバリオにどう相対するかがカギとなります。

 

 

レモンポップ(牡6)

 

昨年春秋中央ダートG1を勝利してJRA賞の最優秀ダート馬に選出されたのがこのレモンポップでした。昨年重賞初勝利だったため意外かもしれませんが実はもう6歳で並の馬ならそろそろ衰えを見せ始めてもおかしくはありません。ただ昨年秋のパフォーマンスを見る限りいまだに全盛期の勢いを感じさせるため、今回は生涯最高の走りを見れる可能性も十分にあります。デビューは2歳の11月と意外に早く、しかもデビュー後2連勝で2歳中央唯一のダートOP(当時)であるカトレア賞を制するなど、当初から大物として期待された馬でした。マイラーのイメージが強いと思いますが、当初は1400mで連勝を重ねており、重賞初挑戦となった武蔵野Sで距離延長した際に2着に敗れてしまったことからチャンピオンズカップ(2022)をいちどあきらめた経験があります。昨年末のチャンピオンズカップは着差こそ1馬身以上離しましたがゴール前で明らかにブレーキがかかっているのが見て取れましたので、正直千八はベストな舞台ではなさそうですが、過去にマイルの距離は克服しているのでもしかしたら今回も一度経験したことで距離に対応できるようチューンアップされているかもしれません。前目で競馬する馬ではありますが、アメリカの強豪が複数出走予定なので今回は控える競馬に徹するのではないでしょうか。フェブラリーSの時のように直線で末脚がはじけることを期待しましょう。

 

 

クラウンプライド(牡5)

 

通算GⅠ2着三回。昨年はサウジカップ5着、ドバイワールドカップ5着と好走しましたが帝王賞ではメイショウハリオに敗れ悲願のGⅠ制覇とはなりませんでした。ただこの馬の強みはなんといっても海外遠征で発揮されます。3歳時に初遠征のUAEダービーを制覇し、昨年秋には国際GⅢに昇格したコリアカップを圧勝。中東への遠征はこれで4度目となるため、陣営も本馬も慣れたものでしょう。チャンピオンズカップの惨敗は気がかりですが、有力馬のほとんどが遠征馬である今回はかなり有利な状態で臨むことができるはずです。ただしキャリアで見劣りするのも事実で、逃げられるほどの出足もなければ差せるほどのキレもない中途半端な立ち位置にいるのも痛いところ。これまで先行策しかとってきませんでしたが、今年のメンバーですんなり先行できるかもわかりませんし、課題があるのは間違いありません。ただし入線時に他馬よりも伸びていることも多く、早仕掛けでまくる米国流を試すと案外いい結果に結びついたりするかもしれません。

 

 

メイショウハリオ(牡7)

 

これまで交流GⅠ3勝。帝王賞連覇。かしわ記念制覇。実績としては申し分なく名馬と呼べる内容ですが、レモンポップやウシュバテソーロには完敗しておりダート界で一番強い馬と呼ばれることは無い印象です。堅実なレース選択と調整の上手さで大崩れしない成績を維持しています。その分今回の出走には大変驚きました。メイショウの馬がサウジアラビアに渡るなんて想像もしておりませんでしたので、、。とはいえ掲示板内に入れば交流GⅠを勝ったくらいの賞金を得られますので、レーティングや招待の都合が付けば出るのが当然の選択ではあるのですが。

またメイショウのオーナーあ松本好雄氏は零細牧場の救世主としても知られていますが、浦河町生産のパイロ産駒といういかにも中小牧場らしい背景の馬がここまで来られたという事実がまずとても大きいと感じています。世間ではノーザン一強という声をよく聞きますが、キタサンブラックテイエムオペラオーもグループ経営ではない牧場の生産であるということを忘れてはいけません。

 

 

 

米国馬

 

 

ホワイトアバリオ(牡5)

 

アメリカの1番手は昨年のBCクラシック覇者ということで大きな期待を集めています。これまでにGⅠを3勝。ホイットニーSとBCクラシックを連勝中。これだけ聞くとダート世界最強に疑う余地はないように思えますが、じつはこの馬はアメリカ版JRA賞であるエクリプス賞を一つも受賞できませんでした。年度代表馬BCダートマイル覇者のコーディズウィッシュに取られ、さらに最優秀古馬も持っていかれてしまったのです。これは誤解を恐れずに言えば、アメリカ国内での評価が芳しくないことを意味しています。つまり、最大のレースであるBCクラシック古馬王道のGⅠを勝ったけど到底アメリカナンバー1と言える内容じゃなかったよねということです。これに関しては他のBC勝ち馬のインパクトが大きすぎたのがこの馬にとって不幸だったかなと思います。コーディズウィッシュ、エリートパワー、グッドナイトオリーヴと圧倒的人気に応える強さを見せつけられましたので、相対的に内容に不満が出てしまったのかもしれません。ただ、レース自体は王道の先行押切で決して弱い内容ではありませんでした。デルマソトガケも最後差を詰め切れなかったように日本馬には苦しいペースで自分から動いて勝利をもぎ取っているのでスピードもスタミナも十二分に備えているとみて間違いないと思います。日本馬にとって最大の障害になるのはやはりこの馬ではないでしょうか。

 

 

ナショナルトレジャー(牡4)

 

昨年のプリークネスSを勝ったクラシックホースが満を持しての参戦。前哨戦として使われたペガサスワールドカップを快勝し、4歳馬では最強か?と評価を急上昇させています。BCダートマイルでも年度代表馬コーディズウィッシュをあと一歩まで追い詰めており、人によってはこちらがアメリカの本命だという人もいると思います。1800mという距離に関して言えば確かに実績がありますが、それはホワイトアバリオも同じなので現状どちらが上かというのはかなり判断が難しい問題です。近年の傾向からいうとBCクラシックの勝ち馬とBCダートマイルの勝ち馬が直接対決した場合、ダートマイルの勝ち馬が勝つことが多い印象です。(あくまで印象)実際に2022年ペガサスワールドカップでは前走BCダートマイル覇者のライフイズグッドが前走BCクラシックを制していたニックスゴーを破りました。2019年の同じくペガサスWCではBCダートマイル1着のシティオブライトと同2着シーキングザソウルが、BCクラシックを勝ったアクセラレートを破って1,2着をい、BCクラシックという米国競馬最大の競走の威信が揺らぎかけました。注目すべきは、ペガサスワールドカップも今回と同じ1800m戦であるということ。この距離ではスピード豊富なマイラーに少しばかり利があるのかもしれません。マイルでコーディズウィッシュにハナ差まで迫ったそのスピードに期待したいですね。

 

 

セニョールブスカドー(牡6)

 

こちらはアメリカの上記2頭に比べると小粒に思えるかもしれませんが、なかなかの強豪です。4歳時のアックアックS(1600m G3)で重賞初勝利と遅咲きですが、少しずつ力をつけていって、昨年夏のサンディエゴS(1700m G2)で重賞2勝目。特にこの冬の成長はすさまじく、いまはG2となってしまっているが長らくG1だったシガーマイルSを2着した後に前走ペガサスWCではナショナルトレジャーに唯一食らいつきクビ差の2着。1800m戦であればトップクラスの馬であることを示しました。レース内容も申し分なく、コーナーが曲がりやすく直線も長いキングアブドゥルアジーズ競馬場であればむしろ分が有るとすら思える注目の穴馬候補です。ペース次第ではありますが後方で他の出方を伺う脚質はアメリカ勢にはあまり無いタイプなので、脚質がかぶりやすい日本馬は特に注意すべき馬かもしれません。

 

 

 

ホイストザゴールド(牡5)

 

これまでに重賞2勝。アメリカ国内では中堅という位置づけですが、前走距離延長して臨んだペガサスWCでは4着と健闘してみせました。これまでは1400m以下のレースを専門に走っており、昨年のBCはスプリントに出走(6着)。直後に距離延長してシガーマイルSへ出走し最初から先頭を走って圧勝。このレースにはセニョールブスカドーも出走していましたが、このレースだけで言えば実力差を見せつけたような勝ちっぷりでした。しかし次走のペガサスWCでは先着を許しましたし、1800mでは他の実力馬に敵わないのかなというところではあります。逆にこの馬が上位争いをするようならアメリカのレベルが他国と隔絶しているということになるでしょう。

 

 

サウジクラウン(牡4)

 

昨年の4月デビューという遅咲きながら9月にはGⅠを勝った天才肌。とはいえ特に有力な馬を倒したわけではなく、強い馬が集まったBCクラシックは4番人気と評価されていたものの10着に敗れてしまいました。今年初戦のルイジアナS(GⅢ 1700m)を圧勝してきてはいますが、相手がやはり弱くいまいち実力が測りかねるなという印象です。人気になっているようですし、馬名からしてもサウジカップに本気を感じますので調教の様子などが確認できて調子がいいようなら抑えたいですね。

 

 

 

その他の馬

 

 

カーメルロード(牡4)

 

地元サウジアラビア所属ですが、アメリカ生まれで昨年まではアメリカで走っていました。昨年末からサウジアラビアで走り始め、サウジカップの地元の前哨戦であり国内最大のレースでもあるキングファイサルカップを勝ってきています。2年前のサウジカップ覇者エムブレムロードもキングファイサルカップ勝利から参戦しており、この馬にも注目が集まっているようです。とはいえアメリカ時代重賞未勝利ということもあってさすがに懐疑的な見方も多くある印象。エムブレムロードはドバイWCでも3着に入るなどそもそも国際舞台で通用する地力がありましたが、この馬の場合すでにアメリカの地で通用しなかったという事実があります。アメリカ勢5頭にドバイWC勝ち馬、BCクラシック2着馬などそうそうたる顔ぶれの今回は厳しい戦いになりそうです。

 

 

 

 

電子漂民はケンタッキーダービー2023の夢を見るか

 

電子漂民の皆様いかがお過ごしでしょうか?

 

私は花粉が収まったと思ったら今度は低気圧で頭が痛い日々です。

 

 

今回はアメリカ競馬三冠の第一戦。歴史あるレースにして3歳限定としては国際レートトップの大レース・ケンタッキーダービーの予想をしていきたいと思います!

 

 

 

まずはケンタッキーダービーへ出走するためのポイント制度である、ロード・トゥ・ケンタッキーダービーのポイントランキングを見てみましょう。

 

1位 190pt Forte(フォルテ)

 

2位 160pt Practikal Move(プラクティカルムーヴ)

 

3位 154pt Angel Of Empire(エンジェルオブエンパイア)

 

4位 150pt Tapit Trice(タピットトライス)

 

5位 123pt Two Phil’s(トゥーフィルズ)

 

6位 105pt Lord Miles(ロードマイルズ)

 

7位 100pt Derma Sotogake(デルマソトガケ)

 

8位 100pt Kingsbarns(キングスバーンズ)

 

9位 64pt Raise Cain(レイズケイン)

 

10位 60pt Rocket Can(ロケットキャン)

 

11位 60pt Hit Show(ヒットショウ)

 

12位 57pt Confidence Game(コンフィデンスゲーム)

 

13位 54pt Verifying(ベリファイング)

 

14位 54pt Sun Thunder(サンサンダー)

 

15位 50pt Wild On Ice(ワイルドオンアイス)

 

16位 50pt Mage(メイジ)

 

回避 46pt Blazing Sevens(ブレイジングセヴンス)

 

17位 46pt Disarm(ディスアーム)

 

18位 45pt Reincarnate(リインカーネイト)

 

19位 45pt Jace’s Road(ジェイスロード)

 

招待枠   Continuar(コンティノアール)

 

 

以上の20頭までが出走権を獲得しています。

 

日本ダービーと違い、アメリカのケンタッキーダービーはフルゲートが20頭となっており、世界的に多頭数と言われる日本のレースよりも多い頭数で行われるのが特徴です。

 

にもかかわらず、前哨戦のサンタアニタダービー2着のマンダリンヒーロー(大井)はポイントが足りずこのままでは除外となるなど、ケンタッキーダービーに出るのはとても熾烈なポイント争いを勝ち抜かなくてはなりません。枠が20あると言っても、世界一の馬産大国アメリカでは少ないくらいだということです。

 

今回コンティノアールが貴重なその1枠をJapan Road To The Kentucky Derby招待枠ということで埋めてしまっており、実際に現地で有力馬相手に善戦したマンダリンヒーローが出走できないのに…と物議をかもしていますが、このあたりはマンダリンヒーロー他地方競馬所属馬の今後の海外挑戦で状況が変わるかもしれません。

 

今回はそういった制度への提言等は置いておいて、純粋にレースの展望のみをまとめますのでご了承ください。

 

 

 

 

注目馬は何なのよ!

 

Forte(父Violence 母Queen Caroline 母父Blame)

1番の注目は何といってもポイントランキングTOPのForte(フォルテ)です。

ここまで7戦6勝。デビュー2戦目の初重賞サンフォードS(G3・ダ1400m)で4着になって以降破竹の5連勝で前走フロリダダービーも快勝。前年のBCジュベナイルの覇者で2歳チャンピオンでもあり、7年前のNyquistナイキスト)を思い起こさせるような快進撃を続けています。ナイキストと違うのは、無敗でないこととポイントランキングでトップに立っていること(7年前はGunrunnerがTOP)それとナイキストのオニール厩舎は西海岸でしたが、フォルテのプレッチャー厩舎はニューヨーク州に本拠があるという点に違いがあります。改めて考えると西海岸所属で東海岸BCジュベナイルとケンタッキーDを無敗で勝ったナイキストは化け物でしたが、フォルテは有利な条件で戦えるということでもあります。地元のフロリダからはそれなりの距離の遠征にはなりますが、同じケンタッキー州キーンランド競馬場BCジュベナイルを勝っていますし、この程度の距離の遠征はもう問題ないのかなという感じです。今年に入ってからの2戦でRocket Can(ロケットキャン)とMage(メイジ)というKYダービー出走馬2頭を直接倒していますし、所有レートも全世界の3歳馬の中でトップなので、誰が見ても今年の大本命と言えるでしょう。ただ不安要素として、レーティングトップを獲得したのは去年のBCジュベナイルの時で、今年に入ってからはそのレートを超えるパフォーマンスを見せていないという点があります。2,3番手クラスの有力馬との直接対戦が無いので、物差しがない状態であるという点は留意したほうがよさそうです。

 

 

Practical Move(父Practical Joke 母Ack Naughty 母父Afleet Alex

さてそのフォルテの対抗馬と言えそうなのがポイントランキング2番手のPractical Move(プラクティカルムーヴ)です。デビュー戦は7番人気。初勝利までに3戦を要し、しかも繰り上がり優勝と、当初は全くクラシックに絡む気配のなかった馬でした。しかし5戦目の名物重賞ロスアラミトスフューチュリティ(G2・ダ1700m)で突如覚醒。5頭立て4番人気という完全なる伏兵扱いの中、4角で楽に先団に取りつくと内をすくって先頭に踊り出し、そのまま差を広げて圧勝してしまいました。このレースはかつては翌年のクラシックを占う2歳最後のG1レースとして名を馳せ、歴代勝ち馬にはその後のG1馬がゴロゴロいます。ただこの勝利がフロックだと思われたのか、年明け初戦のサンヴィセンテS(G2・ダ1700m)でも9頭立て4番人気とまだ伏兵扱いのままでしたが、このレースも2馬身半差の快勝。この連勝によってポイントランキングで急浮上し、一気にケンタッキーダービー優勝の有力馬に名前が挙がるようになりました。そして本番前の試金石として挑んだ西海岸最重要プレップレースのサンタアニタダービー。ほぼプラクティカルムーヴの一強状態の中、すんなり4コーナーを先頭で回ってきた本馬でしたが、まさかの伏兵マンダリンヒーローにあわや交わされるかというギリギリのところで再加速し、粘り切って1着を死守してみせました。正直あの追い込みを凌ぎ切ったのは着差以上の強さを垣間見たなという感じがしましたし、悲観するレース内容ではないなという感想でした。現地の目線ではどうしてもマンダリンヒーローは格下の馬なので、それと差のない競馬になったのは若干評価を落とす原因になっているかもしれませんが、個人的には非常にハイパフォーマンスなレースを見せてくれたと思っています。

 

Tapit Trice(父Tapit 母Danzatrice 母父Dunkirk

お次は現在ブックメーカー各社で2番人気に推されているこの馬・Tapit Trice(タピットトライス)です。アメリカのクラシック競走にめっぽう強いTapit産駒の有力馬ということで、前走ブルーグラスS勝利後に人気が急上昇しています。ここまで5戦4勝。負けたのはデビュー戦4着のみと安定感抜群で、デビュー以来1番人気か2番人気にしかなっていないという評判馬でもあります。重賞への参戦は前々走のタンパベイダービー(G3・ダ1700m)と前走ブルーグラスS(G1・ダ1800)の2戦のみですが、メンバーでも数少ないG1馬ですし、キッチリと前哨戦を勝ち切っているのが評価点だと思います。ただ前走の勝ち方がサンタアニタDと比較して特別優れているとは正直思えません。最後は3番低下を大きく引き離してVerifyingとのマッチレースのような状態になりましたが、タイムが良馬場のわりに1:50:00と結構遅めのペースでした。アメリカでは珍しい瞬発力勝負になった結果見栄えが良かったのかなという気がします。本番は多頭数の潰しあいが起きるレースなので、思い切って後方待機ならハマると思いますが、日本の皆さんならお馴染みのドン詰まりを起こす危険もあるためなかなか難しい……。完全に直線でギアを上げる差し馬だと思いますので、リスキーではありますが展開に恵まれることは確実でしょう。

 

 

Delma Sotogake(父Mind Your Biscuits 母アムールポエジー 母父ネオユニヴァース

さぁ今回この記事を書いた理由と言っていいでしょう。日本調教馬でありながら堂々人気の一角として参戦するデルマソトガケです。というか記事書いていて気が付きましたが母アムールポエジーなんですね。そこにまず驚きました。母も父もダート馬なのになんで最初芝を使ったんでしょうか?父のほうは近年まで活躍していたアメリカ調教のスプリンター・マインドユアビスケッツ。2018年のマテラスカイが初めて海外遠征したドバイゴールデンシャヒーンで連覇を達成した馬なので覚えている方もいるかもしれません。実はこのレースは前年のBCスプリント1,3着馬(Roy Hとマインド)と、G3や高額賞金のノーグレード戦を勝ちまくっていたXYJetの米スプリント頂上決戦と化しており、そこを実力でねじ伏せたマインドユアビスケッツはアメリカでもかなりの人気を誇っています。そのため日本での種牡馬入りを残念がる声も多く、今回のデルマソトガケの参戦を(おかえりマインドユアビスケッツの子)と歓迎してくれている様子です。ただ父がアメリカ競走馬と言っても母方はガチガチの近代日本血統。超高速競馬と化した日本の血統を下支えするサンデーサイレンストニービンの系譜にあたります。UAEダービー1着からの参戦はラニという前例(14人気9着)がありますが、その時とは人気が全然違います。これはダートにおいての近年の日本馬の活躍もあるのですが、デルマソトガケが前走のUAEダービーで記録した1:55:81というタイムが、同日のウシュバテソーロが勝ったドバイWCのタイムパフォーマンスよりも優れていたためというのが最も大きな理由です。ラニUAEダービーの勝ちタイムは1:58:41なので、それと比較して2.6秒も速いタイムを記録していることになります。ラニもケンタッキーでは奮いませんでしたが、プリークネスS5着、ベルモントS3着とクラシックで2度も掲示板に載っている馬ですから、そのラニとここまで決定的なタイム差を叩き出している点は特筆すべきだと思います。直前のコンティノアールとの併せ馬でもかなり動きの良さが目立ちますし、今年のアメリカ本国勢が正直手薄と言えるメンバーなので大いにチャンスがあると思っています。応援の意味も込めて本命の印を打ちたいです!

 

 

いかがだったでしょうか!

全部で20頭もいますし、情報を調べても英語の記事しか出てこない馬もたくさんいると思います。そもそもアメリカの3歳戦にあまり馴染みがない方も沢山いらっしゃると思いますが、この機会に『あぁアメリカのダービーって向こうではこんなに盛り上がるんだぁ』『ポイントランキング制って日本と全然違うなぁ』という感じで興味を持っていただけたら嬉しいです!まだまだ欧州のクラシックも続きますので、そちらも一緒に楽しんでいきましょう!

 

※こちらの記事は随時更新していきます。

 

 

電子漂民は朝日杯FSの夢を見るか

1枠1番 カイザーノヴァ 池添謙一 矢作(栗東

父モーリス 母ステラリード 母父スペシャルウィーク

なんと4頭出しのゴドルフィン。その先鋒がムーアも認めたモーリス産駒・カイザーノヴァ(ry嘘ですハナズレジェンドで有名な広尾レースの所有馬です。ほんとに似てるんですよね勝負服。ちなみにゴドルフィンとの違いは腕の輪っか模様の色です。緑が広尾、水色がゴドルフィン年度代表馬モーリスの初年度産駒であり、海外遠征でも実績がある矢作厩舎所属。6番人気での新馬戦勝利、4番人気でのクローバー賞勝利を始め、4戦して一度も1番人気になっていません。北海道開催ではなかなかしぶとい足を使っていて面白かったのですが、3Fの持ち時計が35秒フラットでは流石に厳しい気がします。マイルの持ちタイムは前走デイリー杯で記録した1.33.3とこれだけ見るとなかなか良い気がしますが、勝ち馬レッドベルオーブからは0.9秒も離されていました。僚馬のホウオウアマゾンは同じ位置で競馬して2着に粘っており、現時点で2頭も実力差のある相手がおり厳しいと言わざるをえません。モーリス産駒の仕上がり具合も、正直初年度2歳組に関してはあまりパッとしない印象です。最内枠はかなり好走傾向にありますが、中山から阪神に変わって枠の有利不利も徐々に解消されてきた感があります。無印。

 

 

2番グレナディアガーズ 川田将雅 中内田(栗東

父Frankel 母ウェイヴェルアヴェニュー 母父Harlington

今度は見覚えのある勝負服。最強クラブサンデーレーシングの放つフランケル産駒・グレナディアガーズ(言いにくい)です。真っ先に浮かぶ所感としては「制御しにくそう」。前走11月の阪神芝千四未勝利で初勝利を上げたのですが、それまでに7月の新潟千四新馬2着、9月の中京芝マイル4着(1着レッドベルオーブ1.2秒差)と大苦戦。鞍上は一貫して今回乗る川田将雅ジョッキーが務め続けていますが、豊富なスピードと前向きすぎる気性が悪魔合体して一歩間違えば暴走特急になりかねない馬だなという印象です。2走目の中京未勝利がまさにそれで、良馬場の芝で3F37.0という激遅タイムを記録しています。勝ち馬のタイムが1.33.1とかなり優秀だったので超ハイペースだったことは間違いないですが、同じ番手でレースした次走阪神未勝利では1.20.4という好タイムを上がり3F34.3で纏めており、馬の気分次第では先行しても直線でさらに伸びます。父フランケルの信頼感からの色眼鏡ということもありえますが、正直素質は非凡です。

 

3番○地ビゾンテノブファロ 山田敬士 小桧山(美浦

プリサイスエンド 母テラノクリスティー 母父アドマイヤボス

ある意味すごい。メンバー中まず間違いなく一番血統的に安い馬でしょう。やれフランケル産駒だ、やれゴドルフィンが誇る世界的良血だと、とんでもない血統の馬がひしめく近年の日本競馬において、むしろこの馬の血統表は輝いて見えます。もっともアドマイヤボスプリサイスエンドも自身の種付け料が安いだけで良血ではあるのですが、、、。門別と中央あわせてすでに10戦もしているタフネスホースなのですが、使われるたびに確実に良化しており、この血統なのに芝にも対応し始めているのは面白いところ。とはいえこの成績では馬券に絡めるのは厳しすぎます。デイリー杯ではレコードペースの中34.5の末脚で4着に追い込みましたが、次走のベゴニア賞ではデイリー杯より2.5秒も遅いペースの中34.3の脚しか使えず、最後かわされて4着。厳しいです。

 

4番ショックアクション 戸崎圭太 大久保(栗東

父Gleneagles 母Reset In Blue 母父Fastnet Rock

今度は本物のゴドルフィンの刺客。しかも今一番期待をかけられている「馬場ソムリエ」ことグレンイーグルス産駒。母父も欧州では流行りのファストネットロックなあたり殿下の本気度が伺える血統です。どうみても欧州でデビューすべき血統ですが何を思ったか阪神芝1400m戦でデビューし鞍上の小崎ジョッキーがロデオボーイをしている間に惨敗。その後新潟へ1ヶ月島流しの刑に遭いましたが、ここでとてつもないパフォーマンスを披露し一躍2歳のトップホースの一角になりました。あまり話題になっていませんが、正直現時点での純粋な競走能力はこのショックアクションと後述のアスコルターレの2強だと思います。坂のない新潟とはいえ、マイルの重賞を楽な手応えで上がり最速の脚を使って勝っている点や、何より朝日杯の直前追いきりで馬なりなのにラスト2Fメンバー中最速タイムを叩き出している点から、出走馬の中では最強と判断しました。しかも坂路です。新潟でしか勝鞍がありませんが、坂は苦手ではないのです。馬なりで直前にあまり負荷をかけなかった部分も高評価です。戸崎ジョッキーは前走も騎乗しており、臨戦態勢も全体的に抜かりがないですね。

 

5番 ドゥラモンド 武豊 手塚(美浦

ドゥラメンテ 母シーズインクルーデッド 母父Include

武豊ジョッキーの中央全G1制覇チャレンジの今年のパートナーです。父を彷彿とさせる、、、という感じでは今の所ないのかなと思うのですが、名前のせいか父の後継者としての期待を(主にメディアに)されているようですね。レースぶりがぜんぜん違うように見えるのですがそれは。以外にも良馬場で走ったことがなく、高速馬場での性能が未知数という怖さがあります。父譲りなのであれば坂を登りながら加速したりできそうですが、、、。新馬アスター賞を共に稍重馬場の中快勝。特に前走アスター賞は早仕掛けから2着イルーシヴパンサーの追撃を凌ぎきり、上がりはメンバー最速という離れ業をやってのけた。とはいえ正直微妙。タイムは遅いし、レースぶりも非凡な雰囲気は感じられませんでした。他にもドゥラメンテ産駒には大物感がある仔が居ますのでそちらは後述します。もちろん弱いということはないのですが他の出走馬に比べてどこか特別に優れているということはありません。展開次第で前残りはあるかも。

 

 

6番ブルースピリット

 

またしても青い刺客、ゴドルフィンの持ち込み馬ブルースピリットです。初見でブルーシンフォニー(新潟2歳S2着)と同じ馬かと勘違いしました。せめて名前は似たのにしないで、、、。さて、ショックアクションの項でも触れましたが、ゴドルフィンは本当に臨戦過程が素晴らしいです。この馬は6月デビューで周りがまだ仕上がっていないうちにさっさと勝ち上がってしまってから秋までじっくりと調整を進め、11月半ばに本番に近い阪神1400mで叩いて中3週で本番という、まさに理想のスケジュール。もちろん順調に勝ち上がっているからこそ出来たことですが、そもそも能力を期待しているからこそ最初から朝日杯狙いだったわけですし、つくづくレースプランを組むとはこういうことかと感心させられました。ダビスタの参考にします()。追い切りも併せで6Fと結構しっかり負いましたが、馬なりで終始楽な手応えの割に4F52.7-1F12.4という好タイムをマークしました。もう一つ臨戦過程のキーマンとして鞍上の藤岡佑介ジョッキーがポイントになると思います。そもそも今年ノリにノッていますし、何よりデビューからの2戦で手綱を握り、今回も乗り替わり無しで行けるところは大きなアドバンテージになるでしょう。正直血統、臨戦過程ともにお隣のドゥラモンドに全く見劣りしないですし、3戦連続ヤネが替わって正直鞍上弱体化感が否めないあちらさんには負けられないと思います。

 

7番ステラヴェローチェ 横山典弘 須貝(栗東

父バゴ 母オーマイベイビー 母父ディープインパクト

ここまで2戦2勝。最重要ステップレースであるサウジアラビアRCを勝利し、例年であれば2歳チャンピオン既定路線なのですが、、、。肝心のサウジRCが超泥んこの不良馬場で勝ちタイムは驚異の1.39.6!1700mのレコードに迫る遅さでした。確かに目に見えて走りにくそうな馬場のなかこの馬だけが次元違う脚(3F36.8)で突き放して圧勝したレースではあるのですが、ぶっちゃけ道悪が得意な馬ならこのペースで36秒台の終いは出せないとおかしいですし、2着だったインフィナイトの先週のJFでの凡走を見ましても、レースレベルがとんでもなく低かったのではという気がしてなりません。新馬戦は今回と同じ阪神芝マイルで勝利していますが、このレースも稍重だったためタイムは1.36.4(3F35.7)と普通より遅め。正直マイルを2戦連勝していると言えど、この戦績では全く判断が付きません。調教の様子は非常に良く、特に前走抜け出すときに見せた反応の良さと瞬発力は健在に見えました。タイムはショックアクションやグレナディアガーズ(8F51.4秒)には及びませんでしたが、差しに徹すれば優勝を狙える切れはありそうです。できればスローでの瞬発力勝負に持ち込みたいところでしょう。

 

8番レッドベルオーブ 福永祐一 藤原(栗東

ディープインパクト 母レッドファンタジア 母父Unbridled's Song

押しも押されぬ一番人気。おそらく当日も一番人気となるでしょう。米国で最強馬を産みまくったアンブライドルズソング牝馬にディープを付けた夢の配合。前評判通り新馬戦から非常にいい動きをしており、2着ながら勝ち馬とタイム差なし、3着にはキッチリ1馬身半差をつけた。2戦目の中京未勝利戦芝マイルを1.33.1という驚異のレコードで制すると続くデイリー杯2歳Sもレコード勝ち。特にデイリー杯は今回と同コースでのレコード勝利ですから、もはや2歳チャンピオンに一番近いのはこの馬と言っても過言ではないでしょう。スピードもありコース適性もあり完成度も高く気性も致命的な悪さではない。一見完璧に見えますが、弱点は最初の新馬戦と追い切りに表れていました。新馬戦の敗因はとてもわかり易く、スローペースだったためです。稍重でタイムが出にくかったのもありますが、勝ち馬を最後まで捉えることが出来なかったのは、相手が脚を残していたのと、レッドベルオーブがそこまで切れる脚を使えないからのように見えました。デイリー杯では超ハイペースの中最後34.0というかなり速い上がりを記録していましたが、かなり内をロスなく回っていましたし直線遮るものがなくスムーズに競馬ができた結果速くなったのではないかと思います。と言いつつ3Fの持ちタイム34.0秒は今回のメンバーではバスラットレオンとテーオーダヴィンチに次ぐ3位の数値なので、瞬発力でも上位には違いありません。もはや当日大雨で重馬場にでもならない限り死角が見当たりませんね、、、。

 

9番テーオーダヴィンチ 浜中俊 岡田(栗東

ダイワメジャー 母シークレットジプシー 母父Sea Of Secrets

ダイワメジャー産駒は最近不調なのですが、それでも2歳戦では相変わらず存在感を示してくれています。マイルで2連対し、前走朝日杯と同じコースの阪神未勝利で初勝利。その際揚り3F33.9という破格のタイムを出しました。上がり3F33.9は前項でも述べたとおりメンバー中2位の上がり。マイルに限定するとメンバー最速になります。が、実はこのレース全体のタイムが結構遅いです。レコードだったレッドベルオーブの未勝利が1.33.1だったのに対して、テーオーダヴィンチの勝った未勝利は1.35.2と2秒以上遅いのです。まぁレコードのレースと比べたら大体のレースは遅くなるのですが、スローで上がり勝負だったのは間違いないと思います。実際この未勝利戦では他にも上がり3F33.9を記録した馬が2頭いて、34.0も1頭、34.1も1頭と、この馬だけが特別上がりが速かったわけではないのです。今回はおそらく良馬場なら1.33台での決着になると思いますので、この馬には少し荷が重いかなという気がします。

 

10番アスコルターレ 北村友一 西村(栗東

ドゥラメンテ 母アスコルティ 母父Danehill Dancer

今年のドゥラメンテ産駒で一番の完成度だと思います。新馬の段階ですでにかなり完成された走りをしていましたが、前走もみじSではドゥラメンテ産駒が苦手だと言われている稍重の馬場で前の馬をきっちり捉えて勝利。2ヶ月空きましたが追いきりの動きは非常に良く、1400mでの勝利実績が重要なこのレースに於いては注目しておくべき馬だと思います。追い切りは馬なりでタイムこそ平凡でしたが、ラスト1Fでギアが明らかに上がっており、レースで見せていたヨレる仕草を一切見せなかったのが好感を持てました。まっすぐ走ればアタマもあると思います。

 

11番バスラットレオン 坂井瑠星 矢作(栗東

キズナ 母バスラットアマル 母父New Approach

この馬も穴馬になるんでしょうか。人気が低い馬にも上位馬と遜色ないような部分が多くて困りますね。この馬はメンバー中最速の3F時計33.6を記録しています。しかもそれを札幌芝1800mでやっているのですからすごいことです。正直コーナーが急で洋芝な上に急坂まで備えた札幌で33秒台の脚が使えるならもはやどこでも負けないと思うのですが、やはりそううまい話があるわけもなく、案の定超スローペースで2着馬も同じ33.6の上がりになっていました。同じコースの札幌2歳Sでは驚異の末脚を評価され1番人気になりましたが、後に阪神JFを勝つソダシとJFで3着になるユーバーレーベンに上がりで0.6以上負けて3着に敗れました。ラジオNIKKEI京都2歳Sも全く振るわず6着。正直勝てる要素がなく厳しいと言わざるを得ません。

 

12番ジュンブルースカイ 岩田康誠 友道(栗東

ドゥラメンテ 母ジュントップヒトミ

ここまで3戦して1着ー2着ー3着。しかも3戦目はG3の東スポ杯で上がり2位の脚を繰り出しての3着なので、正直軽視されすぎている気がします。東スポ杯は今年の2歳戦にしては珍しい上がり勝負で、タイムもそこまで速くもなく遅くもなく、このペースで33.6の上がりならむしろ優秀だと思います。武豊ジョッキーが乗り代わったのは正直良くわかりませんが、今までのレースぶりを見る限りレッドベルオーブやステラヴェローチェと並ぶくらいのパフォーマンスを見せていると思います。ただ初戦と2戦目が前目で競馬してなかなか脚を伸ばせなかったので、先行しないでほしいなとは思います。今回はおそらくペースが早くなると思いますし、後ろで競馬をして直線で弾けてくれればワンチャンスですね。

 

13番ホウオウアマゾン 松山弘平 矢作(栗東

キングカメハメハ 母ヒカルアマランサス 母父アグネスタキオン

今書いていていて気が付きましたが父キンカメで母父タキオンなんですね。これだけ見ると相当身体が弱そうに見えますが、しかしここまで4戦を戦い抜き、使うたびに馬が良化しているのはさすが矢作厩舎と言ったところでしょうか。新馬戦はあまりにも騎乗がヒドすぎたので割愛しますが、続く阪神未勝利は2番手抜け出しから2着スーパーホープを寄せ付けず完勝。続く中京の野路菊Sはマイペースで逃げて上がりも最速、2着以下と全く差が詰まらない圧勝でした。前走デイリー杯はスーパーレコードペースの中を2番手で進め、内を回って追い込んできたレッドベルオーブと最後の最後まで競り合いタイム差無しの2着に粘りました。根性だけでは競り合えません。なんと上がりもメンバー中2位。レコードペースを2番手で進めて上がり2位ということは、あのペースについていったのは暴走ではなくしっかりと折り合えていたということです。今回も先行馬が多く相当なハイペースが予想されますがいいポジションを取りつつ最後まで脚を残せそうな能力を持っているのはこの馬だけなのではないかと思っています。外枠は位置取りに若干難がありますが、過去のコースデータ的には枠や脚質の有利不利は全く無いので松山ジョッキーには自身を持って乗って欲しいですね。

 

 14番モントライゼ C.ルメール 松永(栗東

ダイワメジャー 母ムーングロウ 母父Nayef

ルメールジョッキー騎乗ということで枠が出る前くらいは1番人気になるだろうとの見方が強かったように思いますが、流石に短距離馬の印象が強すぎたのか今は5番人気くらいで推移しているようです。京王杯2歳Sという過去にはエイシンアポロンやタワーオブロンドン、グランプリボスなどを輩出した重要な前哨戦を勝っているのですが、上がりが非常に遅く正直今回のメンバー相手には厳しい印象があります。操縦性がいいのかここまで4連対と成績は抜群なのですが、その全てが3コーナーまでの通過順2番手以内で上がりはルメールが乗った前走の34.5が最速。しかもこのレースメチャクチャなハイペースだったり馬場が悪かったわけでもなく、2着のロードマックスは33.7の脚で追い込んできていますし、3.4着も34.0の脚を使っていますから、モントライゼだけが遅いのです。勝ちパターンとしては前走のように4コーナーで早めに突き放して粘り勝ちしか無いと思いますが、このコースのレコードホルダーやら前走あと5メートル直線が長かったら差し切られていた馬やらを相手に初のマイルでそれができるのでしょうか、、。複勝圏内に入る可能性はありそうです。

 

15番ロードマックス 岩田望来 藤原(栗東

母はアメリカの芝重賞を勝っているドバウィ産駒の良血馬。ロードホースクラブはこういう馬をよく持ってこられるなぁと感心してしまうほどの、メンバー屈指の良血馬です。デビュー戦から岩田望来ジョッキーが手綱を握って新馬勝ち。続く新潟2歳ステークスは馬がかなり幼いところを見せて直線では右へ左へ右往左往。まっすぐ走れば伸びてはいるのですが、課題が残るレースでした。そして前走の京王杯では、解決策として大外一気を選択。それが見事にハマりメンバー最速の上がりであわやの2着に突っ込みました。正直前走のような差しができれば上位進出は間違いないのですが、今回は初の右回り、ジョッキーもまだ経験が浅いので、絶対複勝圏内ですとは言い難い感じがします。能力は間違いなく高いと思いますし来年のことを考えても適正距離がどの程度なのかこのレースで見せてもらいたいですね。

 

16番スーパーホープ M.デムーロ 藤原(栗東

キズナ 母ケンホープ 母父Kendargent

ケンホープってもしかしてと思ったらヨーロッパで活躍していたあのケンホープだったのですね。血統的に欧州で繁殖として需要がありそうだなと思っていたのですが、日本につれてこられたのは結構すごいことなんじゃないでしょうか。ドイツ血統の重賞馬とか貴重ですからね。まぁそれはおいておきまして。仕上がり早の両親の影響か当初から素質あるレースをしていました。今回と同舞台の阪神未勝利では勝ち馬ホウオウアマゾンと同じ上がりで2着。なんとデイリー杯でもホウオウアマゾンと同じ上がりで3着と、目立ちませんが今回の上位人気に匹敵する能力の持ち主です。ただしレースは中団~後方で進めることが多く、なかなか最後が届かない事が多いのが苦しいところ。差し馬の割にあまり切れる脚を使える方でもないというのも痛いです。とは言え大外枠ですから、邪魔されない位置で楽に進めて、直線でも邪魔されない大外を回して最後に懸けるしか無いのではないでしょうか。

 

電子漂民は宝塚記念2019を予想するか?【競馬】

今年も春競馬の総決算・グランプリレース宝塚記念の季節がやってきました。

春競馬どころか今年は競馬全般に全く触れられていませんでしたが久々に日本の大レースの出走馬解説を行いたいと思います。

 

 

1番 キセキ 牡5 川田将雅

 一昨年の菊花賞馬。昨年はジャパンカップ2着など秋に大活躍しましたが、意外にも生涯で重賞勝ち鞍は菊花賞のみ。超ハイペースで残る二枚腰が強みですが、差し脚勝負になるとどうしても切れ負けしてしまいます。とはいえ前走スローの大阪杯を前で粘って2着と、G1でも勝負になる能力を持っているというのも事実。特に今回は阪神2200mという特殊なコースで、中距離ではあってもペースが落ち着きやすいレースとなっていますので逃げ馬にとっては有利です。当日の馬場が悪くなると若干不利かなという程度で、上位入着は必至でしょう。

 

2番 レイデオロ 牡5 C・ルメール

 一昨年のダービー馬。昨年は天皇賞(秋)を制して有馬記念で2着。今年は初戦のドバイシーマクラシックでOld Persianの6着とまさかの惨敗を喫してしまいましたが、それでも実績上位に変わりありません。2000m近辺での安定感。ペース不問である程度前で競馬できるという点で他の差し馬よりも優位に立っていると言えます。有馬記念2着の際はスローペース、天皇賞(秋)は超ハイペースで上り勝負を制しての1着。どちらも全く違うレースメイクをしての勝負でしたが、2500は距離的に厳しいのかなという印象と、直線は長いほうがこの馬には合っているという2点が昨年の2つのレースから読み取れました。早仕掛けか先行策か、鞍上の判断が勝敗を分けるでしょう。

 

3番 エタリオウ 牡4 横山典弘

 11戦1勝2着7回という驚異()の成績で一躍人気者となりました。前走天皇賞(春)ではフィエールマンから6馬身も離されての6着と精彩を欠きましたが、G1で優勝争いに加わる力があることは見せられたと思います。かなり切れる脚を持っており、ハマればレイデオロと同等の上りで追い込んでくることが可能ですが、宝塚記念自体追い込みが決まりにくいというミスマッチ。先行すると粘り切れないので追い込みに賭けるしかないでしょう。鞍上が替わったことで最後方ポツンの可能性も()。

 

4番 アルアイン 牡5 北村友一

 一昨年の皐月賞馬。5歳世代のクラシックホースが全員現役で同じG1に出走するというのはとても珍しいことだと思います。近年は活躍馬をすぐに海外遠征させるので国内のレースは年に2,3走しか走らないという馬もザラにいますから、そういった意味でも今年のグランプリは盛り上がりそうですね。さてそのアルアインですが、前走で同世代の菊花賞馬キセキを破って2年ぶりのG1制覇を成し遂げました。陣営としてもコーナーを4回曲がる上に小回りの今回は是非とも獲りたいレースでしょうし、状態はキープできている様子。同世代初のグランプリを獲って、一気に世代の頂点へ駆け上がりたいところです。

 

5番 タツゴウゲキ 牡7 秋山真一郎

 一昨年の小倉記念新潟記念を連勝したサマー2000チャンピオン。屈腱炎で1年もの長期休養を強いられましたが、まずは無事にターフに帰ってきたことを喜びたいと思います。父マーベラスサンデー母父シングスピールという00年代前半のような血統で重賞2勝を挙げたワンダーホースですし、今回も好走を期待したいところです。ただ調教を見ている限りでは厳しそう。サマー2000シリーズに出ていれば面白かったのではと思いましたが、、、。

 

6番 スティッフェリオ 牡5 丸山元気

 昨年の福島記念・今年2月の小倉大賞典と連勝したステイゴールド産駒です。この馬も先行馬で、先行馬同士の位置取り争いでは枠的に若干不利かなという印象があります。べつにテンのスピードがあるわけでも無いのですが、逆にこの馬は上りで若干速い脚を使えるところが他の先行馬と違う点と言えるでしょう。内回りコースなので上り勝負になることはあまり無いとは思いますが、そうなれば中団から突き抜けることも可能な脚を持っています。

 

7番 マカヒキ 牡6 岩田康誠

 すでに6歳となり古豪と呼ばれる存在になりましたが、ここまでわずか15戦しかしていません。大切に使われている分衰えもまだ見せておらず、前走の大阪杯では道中最後方から追い込んで4着と見ごたえ十分なレースをしていました。今回は内回りで直線が短くなるため追い込み馬には不利なのですが、昨年の札幌記念で見せたような4コーナーでのまくりが決まれば面白いのではないかと思っています。常に好走を続けており、実力があるのは確かです。このあたりでもう一度栄光を。

 

 

【競馬】電子漂民は2019年の競馬を展望するか

あけましておめでとうございます!

ロクに更新もしておりませんが、たまには更新しますのでどうか本年もよろしくお願いいたします。

 

さて、昨年は日本競馬・海外競馬ともに記録づくめの一年になりましたね。

 

日本競馬では三歳牝馬アーモンドアイ牝馬三冠を達成した後、ジャパンカップで芝2400mの世界レコードを記録。レーシングポスト紙が「世界で最も魅力的な牝馬3頭」として、英国のエネイブル、豪州のウィンクスと並べて当馬を紹介しました。

 

欧州競馬では今挙げたエネイブル史上初めて異なる競馬場での凱旋門賞連覇を達成。米国ではジャスティファイ史上初3歳デビューでのケンタッキーダービー制覇及び三冠を達成。

 

まさにセンセーショナル。長い長い歴史を持つ競馬というスポーツが、今もなお進化を続けているという、その証を立てるかのごとき一年となりました。

その勢いは今年も持続し続けるのか、それとも一転してストップがかかるのか。検討していきたいと思います。

 

 

1、日本競馬展望

1-1クラシック戦線

 

一番気になるのはやはり日本のクラシック戦線。POGが流行っている昨今では、他路線よりも大きな注目を集めています。

まずは昨年の2歳重賞結果を見てみましょう。

 

函館2歳S アスターペガサス

新潟2歳S ケイデンスコール

札幌2歳S ニシノデイジー

小倉2歳S ファンタジスト

サウジアラビアRC グランアレグリア 

アルテミスS シェーングランツ

京王杯2歳S ファンタジスト

ファンタジーS ダノンファンタジー

デイリー杯2歳S アドマイヤマーズ

東スポ杯2歳S ニシノデイジー

京都2歳S クラージュゲリエ

阪神JF ダノンファンタジー

朝日杯FS アドマイヤマーズ

ホープフルS サートゥルナーリア

 

重賞2勝馬が3頭。例年に比べるとタレントがそろった印象です。しかもそのうち2頭はG1馬ということで、実力馬が早くから登場し、順調に勝ち上がっているのがこの世代の特徴でしょうか。

一昨年の2歳馬(今年の4歳馬)はダノンプレミアムが重賞2勝、ラッキーライラックが重賞2勝でトップ。この2頭もG1馬で、3歳でも能力を示しましたから、今年も2歳時の活躍馬が春のクラシックの主役になるとみていいのではないでしょうか。

 

昨年の2歳G1馬はパフォーマンスも素晴らしいものでした。

朝日杯を制したアドマイヤマーズデビューから無敗の4連勝でG1制覇。朝日杯では牝馬ながら圧倒的1番人気に支持されたグランアレグリアを直線で突き放す規格外のパフォーマンスを見せました。そのグランアレグリアは厳しい前傾ペースの中を道中前々の位置取りで運んでおり、最後は足が上がってしまっても仕方ないと言える状況だったと思います。2400mのオークスを見据えるならそれでも伸びてほしいところではあるのですが、まだ2歳の牝馬には酷なレースだったと言えるでしょう。むしろよく3着に粘ったと褒めてよいレース結果でした。

アドマイヤマーズグランアレグリアよりも後ろ、3番手で脚を溜めて、直線で前が開くと長い末脚を使って差を広げました。中山から阪神へ開催が移り、坂が緩く、かつ走りやすいコース形状になった朝日杯は、後方待機が圧倒的に有利なレースに変化しています。前で競馬をするのは基本的に不利なのですが、昨年ダノンプレミアムが4番手の位置から直線半ばで先頭に立って押し切ったように、力のある馬が先団で脚を溜めると後ろの馬では届かないケースが発生します。今回はイッツクールが単騎で先頭に立って逃げていましたが、前述の後方有利の事情からイッツクールを捉えにかかると自滅してしまうため、誰も競りかけて行かず、結果的に道中スローペースに落ち着いて先行有利になってしまいました。上位5頭が道中6番手以内(離して逃げたイッツクールだけ掲示板外)という結果を見ても明らかな前残りであることがうかがえます。

逆に言えば、この前残りペースで最後2馬身ぶっちぎったアドマイヤマーズはほかの出走馬と現時点では格が違うということです。道中2番手で実質馬群を引っ張っていたグランアレグリアはともかく、最内枠で最もロスなく競馬していたクリノガウディ―よりも速い上がり(33.9秒 メンバー中2位)を使っているのですから大したものです。

 2着のクリノガウディ―はうまく先団に取り付いて直線でも良く脚を伸ばしました。フロック視する方もいるかもしれませんが、道中4番手の位置から上がり34.0秒の脚を使うのは相当な実力馬でなければ無理です。今年G1を勝った藤岡佑介ジョッキーも非常に上手く乗ったと思います。しかし最後は明らかにいっぱいいっぱいで、グランアレグリアを半馬身かわすのがやっとという感じでしたし、1着馬とは実力に大きく開きがあるという印象を受けました。グランアレグリア共々、マイル以上の距離は厳しいのかもしれません。こちらは気性がそんなに悪くなさそうなので、成長次第では中距離も行けそうではありますが。

上位には入りませんでしたが、朝日杯出走馬で注目したいのが6着に終わったエメラルファイトです。大外枠という時点で非常に不利だったのですが、追い込み得意だったこの馬にはまさに地獄のペースだったことでしょう。しかしこの馬は他の追い込み馬とは一味違いました。鞍上の名手ビュイック騎手に導かれ、直線で進路が開くと末脚が大爆発。地獄の前残りペースの中、3ハロン33.5秒というぶっちぎりの上りで6着に突っ込んだのです。上り2位のアドマイヤマーズ・ファンタジスト33.9秒ですから、まさに一線を画す上がりだったと言えます。クラシック戦線では要注目です。

 

 

電子漂民のスプリンターズS予想

 

 

2018年 スプリンターズS(G1 芝1200m 3歳以上)

 

 

1番 ラインスピリット 牡7

 なんとこれまでに46戦を戦い抜いてきたというタフネスホースですが、意外にも重賞勝ち鞍はなし。しかしスプリントのOP特別を3勝しており、うちひとつは今年のレースと、上り調子ではある様子です。重賞では全く話にならないイメージですが、今年の重賞戦績は6戦して8,15,5,6,5,5着、うち15着はG1の高松宮記念なので、案外勝負できているようです。特に前走、スプリンターズSの前哨戦として集結したメンバーの中で前で粘って5着は評価すべき点だと思います。中山の1200というトリッキーなコースにおいて内枠の先行馬というのはそれだけで有利と言わざるを得ません。前残りで複勝圏内に来る可能性は大いにあるでしょう。調教の様子はよくも悪くもなくでしたが、内枠の先行馬に武豊Jが乗るというのが何とも不気味です。

 

 

2番 ヒルノデイバロー 牡7

 こちらも7歳馬。通算30戦でも十分に立派なのですが、やっぱり1枠の馬おかしいよ(困惑)。この馬も重賞勝ち鞍は無く、それどころかOPでの勝ち鞍が一つもありません。しかしOPクラスでの2着が5回、うち3回は重賞という変わった戦績の持ち主で、どんなに人気がなくても怖い馬でもあります。走るときは33秒台の豪脚を繰り出し、ダメなときは後方で全く動かないある意味分かりやすい馬ですが、予想する側としてはたまったものではありませんね……。おそらくですが、レース中の位置が本人のやる気に大きく関係しているようで、内枠ですんなり好位に付ければそのまま粘り込みも十分にありえるでしょう。穴としてクサイところが内枠に2連続できているのも何とも不気味ですが……。

 

 

3番 ワンスインナムーン 牝5

 上2頭と比べるとかなり若く感じますね。ここまで21戦7勝。昨年のスプリンターズSでは逃げ粘って3着に入りました。その時は準OP→朱鷺Sと連勝しての参戦でしたが、今回も直前に朱鷺Sで逃げ切ってからの参戦となっていて興味深いです。調教の様子も非常によく、調子の良さが伺えます。内の2頭がかなり速い先行馬なのは若干気がかりですが、順当に行けば上位でしょう。

 

 

4番 スノードラゴン 牡10

 ドラクエモンスターズジョーカーシリーズと共に成長してきたドラゴン。流石にもう衰えが見えてきた様子で今年に入って芝での入着は無し。いちおう前走CBC賞で上がり33.0を出していますが、この馬は中京でよくそれくらいの足を使うのでノーカン。中山で33秒台の足を使う力はもう残っていないでしょう。

 

 

5番 アレスバローズ 牡6

 こちらは打って変わって今が絶好調の上り馬。夏に中京のCBC賞と小倉の北九州記念を連勝しサマースプリントチャンピオンとなりました。昨年の準オープン南総S(中山芝1200m)で1着になっているだけでなく、中山1200のレースでは常に上がり上位に食い込む相性の良さをみせています。先行馬が多い中、後ろからレースをできるのも強みと言っていいでしょう。ディープ産駒らしく瞬発力に溢れ、小回りも苦にせず、坂でも問題なく脚を伸ばせる。まさに理想のスプリンターです。

 

 

6番 ダイメイプリンセス 牝5

 アレスバローズは乗り替わりを繰り返して勝ちを重ねてきましたが、こちらは一貫して秋山ジョッキーが乗り続けています。今年に入って新潟1000mの直線競馬で3勝をお上げている馬です。前走北九州記念で小回りの中2着に入り、コーナーも苦にしないことをアピールしましたが、若干勝ち馬に離されたのが気がかりなところ。アグネスワールドのように直線があるヨーロッパに遠征しても良かったのでは……。アレスバローズの方が勝機があるように思えますが、瞬発力という一点に関して言えばダイメイプリンセスに軍配が上がります。もし直線で誰にも邪魔されずに加速できたら、たとえ再後方からでも差し切ることが可能なほど他の馬とは持っている時計が違うということは考慮しておくべきでしょう。

 

 

7番 キャンベルジュニア 牡6

 もともとは2000mを連勝した中距離馬で、勝ち鞍はすべてマイル以上。今年春の京王杯SCで初めてスプリント戦2着となりましたが、東京コースは距離以上のスタミナが要求されるため中距離馬の好走が多い上にそもそも1400mで距離が長めでした。前走キーンランドカップは粘り込んで4着でしたが中団から4コーナーで位置を4番手まで押し上げたのに全く順位が動かなかったのがこの馬のスプリント適性の無さを証明していると思います。富士ステークスに出てくれば面白かったのですが。

 

 

 

8番 ファインニードル 牡5

 今年春に突如勝負服を世界で使っているものと同じ青に変えたゴドルフィンの日本におけるG1馬第一号となった馬。日本では赤い勝負服を着用しているカタールRを意識しての変更なのかもしれませんが、ともかく、勝負服を変えてからのゴドルフィンは世界中で大活躍中。チャーリー・アップルビー厩舎&ジョン・ゴスデン厩舎と共にG1を獲りまくっています。ファインニードルは長らく勝てなかった日本競馬の牙城を崩すチャンスとなる馬。前哨戦もきっちり勝利して、ここは万全の体制で臨みます。鞍上は今年に入って日本での3走全てに騎乗しすべて勝利した川田将雅J。

 

 

9番 ラブカンプー 牝3

 スプリンターズSによく現れる3歳牝馬枠。今年は夏のスプリント重賞を2,3,2着と好走してきたこの馬が入りました。すでに古馬と3度も対戦して実績がありますし、軽い斤量も有利。おまけに中山の緩いコーナーはこの馬にとってはもってこいの舞台でもあります。前走のセントウルステークスが割と重い馬場でしたが全く止まることはありませんでしたし、雨の中山でも心配はいらないでしょう。血統的に本来はもう少し遅めの開花が自然な気がするので、今後も要注目の存在ですね。

 

 

10番 レッツゴードンキ 牝3

 すっかりスプリントの常連になりました3年前の桜花賞馬です。昨年の高松宮記念2着からスプリンターズS、そして今年の高松宮記念とスプリントGⅠ3戦連続2着という悲しみを背負っており、今回も2着なら史上初の4連対という珍記録達成になります(?)。能力はあるのですが、岩田ジョッキーの仕掛けが早いのか直線の終わりで足が止まるので、どうしても競り合いに弱いという側面があります。実はダートも超得意で、今年のレディスクラシックに出てくれないかなと密かに期待しています。1800くらいなら持つと思うんですけど……。

 

 

 

【ファンキル攻略】8月新ユニット評価

 

 水着スイハ(浮遊弓☆4~6 氷属性)

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☆所感

 強い(確信)。再移動スキルなど他の海上白ユニットと共通のスキルもあるのですが、スイハはデュエルスキルがディスラプターズと同じ初発動時防御無視になっておりこれが非常に強力です。DSの強力さに加えて機械属性ではない浮遊属性なため、対機械属性デバフに引っかからないという強みがあります。ただし浮遊属性は林・森のフィールドでは移動力が半減するので注意です。(機械属性は半減しません)。また、飛行のデバフには引っかかりませんが騎乗属性扱いなので、通常版ラグナロクのLSのバフの対象内でもあります。コスト50組らしく素のステータスが高いので運用方法によって姫型をある程度自由に選べるのもポイント。マルチをサラサラやる気がない私のようなマスターは命姫や王姫でも余裕でレギュラー入り出来ます。上に型スキルが載っていますが、この中だとオススメは通常攻撃に25%で行動不可の追加効果がつく攻姫型でしょうか。

 

 

 

 

 

水着ロンギヌス(ブラックキラーズ)(歩兵槍☆4~6 氷属性)

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☆所感

 上のスイハと比べるとかなり見劣りする印象。デュエルスキルは防御を30%下げて攻撃する強力なものですが、防御無視ほどの火力は出ませんし、歩兵なので移動力も皆無……。ただステータスは非常に高いですし、付与スキルと新武具でHPも500は保証されているのでそこは安心していいでしょう。新規で始めるなら十分にあたりユニットです。でも今リセマラするならスイハ出るまで粘ったほうがいいんじゃないかな(小声)。性能は他の海上黒ユニットと変わらず炎(相性有利)属性デバフと剣(相性有利)属性デバフの盛り合わせ+高いステータスで殴るという感じです。マルチでは厳しいですが、塔では大活躍間違い無しなので持っていると助かるユニットになるのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 水着ダモクレス(浮遊魔剣☆4~6 風属性)

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☆所感

 みんな大好きダモクレス魔剣ユニットで新登場。水晶体になってもマスターを愛するヤベー奴ですが、水着はりんごの審査を恐れてか普通の形状をしています。むしろ通常版はなんで許されたんですかね……?風属性の魔剣は初なので役割はありますが、何より浮遊というのがGOOD。魔剣の射程3+移動力7の殲滅力は素晴らしいですね。DSは高火力の必中+隣接する敵に25%のスプラッシュダメージ。これは白姫共通ですね。ユニークなのが50%で相手に猛毒を付与する『鍾乳洞の星探し』。50%は高確率ですし、猛毒というのもダメージリソースとして期待できるところです。しかし猛毒の効果は1ターンだけなので、毒に期待するなら毎ターン継続して攻撃し続けなければなりません。トラストスキルは対雷属性ダメージを50%上昇という効果で、マルチでは使いにくいですが、塔の雷属性フロアでは大活躍間違いなしの性能です。姫型スキルは匠姫型が圧倒的に高性能。というわけでオススメは断然匠姫です。

 

 

 

 

 

 

水着マサムネ(ブラックキラーズ)(忍者☆4~6 炎属性)

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☆所感

 射程2マスの剣ユニットですが魔剣ではなくでの実装となりました。魔剣ユニットの場合、魔の伸びが微妙で2マス以上離れたところからの攻撃は有効打にならないことが多いですが、忍なら物理攻撃なので射程2でもダメージソースとして期待できますただ、忍なのに移動コスト無視のスキルが無いのはどういうことなんですかね……?歩兵で射程2とは言え剣ユニットなのに移動力5では、マルチどころか砂利や砂漠のフィールドでカカシになってしまいます。特に運営からアナウンスもないですしどうやらこのままでいくようですが、若干マイナスポイントかなと思います。DSは連撃かつ周囲2マス以内の敵にも行動不可を付与するので非常に使い勝手がよく強力です。LSも強力ですが、回避UPがあるとなお良かったですね。塔ではリーダーでの運用を考えていいでしょう。

 

 

 

 

 

夏競馬(2018)一章.mp3

 

初投稿です。

 

 

 

 Yaju先輩(以降Y)「ん……学生です(挨拶)」

 MURA大先輩(以降ミュラー「お、そうだな」

 KIMURA(以降キムラ)「僕だけ仮名でもなんでもないんですがそれは……」

 Y「後輩だから仕方ないね♂」

 ミュラー「というかついにファンキル以外にも駆り出されるようになったのか……」

 キムラ「我々は概念みたいなものですから……」

 Y「で、今日の議題は何なんすか?早く終わらせてビール飲みましょうよ!」

 ミュラー「そうだよ(便乗)」

 キムラ「そうですね。今回はどうやら夏競馬に関する話をしてくれ、ということらしいです。」

 Y「ギャンブルをやる奴はゴミ!ハイ終了! 先輩ビールビール!」

 ミュラー「おう(アタマ)冷えてるか~? 」

 キムラ「先輩、さすがにそれは……。今回は競馬ファンの皆さんに向けた記事ですからそういう批判はご法度ですよ」

 ミュラー「そもそも競馬ファン以外がこんな記事見るわけないゾ。読者全方位に喧嘩売るとか……冷えてるか~?(再確認)」

 Y「ンアアッ!!」

 キムラ「取り合えす話をもどしましょうか。お二人とも、真夏と真冬、どちらの方が競馬に適していると思いますか?」

 Y「ビールビール!(が美味い夏)」

 ミュラー「んーマラソンは冬にやることが多いし冬じゃないかゾ?」

 キムラ「さすがはミウラさん、正解です! 先輩はちょっと眠ってろ(豹変)」

 Y「クゥーン……」

 ミュラー「……つまり夏は競馬が盛んじゃないってことに聞こえるんだがゾ?」

 キムラ「おっしゃる通りです。一般的に厳しい暑さの中では競走馬がパフォーマンスを発揮できないため競馬に向かない季節だと言われています。」

 Y「おいキムラァ!じゃあこの記事何の意味があるんだよ!」

 ミュラー「落ち着くんだゾ。そもそもこの時期こんなに暑いのは世界中同じなわけではないゾ」

 Y「? んにゃぴ、よくわかんなかったです」

 キムラ「(IQ30くらいかな)つまりですね。夏は海外競馬の季節ということなんですよ。」

 ミュラー「逆に寒くなる11月~3月くらいまでの間は欧米で主要競走が少ないから、日本競馬に注目が集まるんだゾ」

 Y「はぇ^~」

 キムラ「ですがさすがに特集するのおそすぎませんかね……。ロイヤルアスコットミーティングもキングジョージグロリアスグッドウッドも終わっちゃいましたよ」

 ミュラー「そうだよ(呆れ)まぁでもまだアメリカのアーリントンミリオンや『真夏のダービー』トラヴァーズステークス、ドイツのバーデン大賞アイルランド最大の競走アイリッシュチャンピオンステークスなどなど……」

 Y「つまり見どころたくさんありますねぇ!」

 キムラ「そうですね。明るく前向きに捉えましょうか。 ではとりあえずここまでの夏競馬を振り返ってみましょう」

 Y&ミュラー「「オッスお願いしま~す」」

 キムラ「まずは近代競馬発祥の地イギリスからですね……」

 AKYS「よしでは今からお前らに。英国競馬情報を教える。よぉく見とけよ」

 ミュラー「お願いするゾ」

 AKYS「うむ。夏シーズンが始まる6月以降のG1を見ていくぞ。まず6月1日エプソムで行われた古馬芝2400mのコロネーションカップブックメーカーが軒並み単勝1倍台をつけた昨年度ワールドサラブレットチャンピオン・Cracksman(クラックスマン)が勝利した」

 Y「やりますねぇ!もうそいつが最強でいいんじゃない?」

 AKYS「だが2着Salouen(サルーエン)には最後の最後まで粘られて結局アタマ差決着。正直苦しいな」

 ミュラー「昨年の英チャンピオンSは圧巻の勝ち方だったし、2着のポエッツワードもその後活躍してるからてっきり今年の大本命かと思ってたゾ」

 AKYS「さすがにこの一線で見限るのは早い。というか厳しいレースで競り勝ったことは逆に評価してもいいくらいだが……まぁ次に期待だな」

 キムラ「ちなみにこのレースではドバイシーマクラシック覇者のHawkbill(ホークビル)が5着に完敗しています。レーティングは下がることがありませんが、今後上がるのも厳しそうですね」

 AKYS「同日に行われた英オークスはどこかで聞いたことがあるForever Togather(フォーエヴァートゥギャザー)が2着Wildillusion(ワイルドイリュージョン)に4馬身半差をつけて完勝した。なんとこのオークスが初勝利だ」

 Y「は??????」

 キムラ「未勝利でもG1に出れるんですか?」

 AKYS「出れる。海外では珍しくないことだ。日本ではJRAの規定上未勝利馬は重賞に出られないからな。そのせいで異様に感じるだろうが、海外では賞金ではなくレーティングで出走可能かどうか決まる事が多い。よぉく覚えておけ」

 キムラ「出走頭数20頭超えでも平気でレースしますし、そもそも重賞の出走馬は8頭以下が普通ですからね。未勝利でもはじかれることはあまりありませんよ」

 Y「でもそんなんでホントに大丈夫なんすか?レースレベルとか」

 ミュラー「こうして未勝利でも圧勝する馬がいるんだから何も間違ってないゾ。だから日本もさっさとこの制度咥え入れろ~」

 AKYS「そしてオークスの翌日がエプソムダービーだ。ウィリアムヒルブックメーカー)になんと単勝1.8倍という高評価を与えられた日本産馬Saxon Warrior(サクソンウォリアー)がまさかの4着に敗戦。勝ったのは2000ギニーの前哨戦クレイヴァンS勝ち馬マサーだった」

 キムラ「このレースでサクソンは初敗北。しかも完敗という内容で、戦績にケチが付いてしまいましたね」

 AKYS「どう見ても実力負けだから仕方ないといえば仕方ないと思うんだがな。まぁ2000m近辺ならまだ爆発できる可能性もあるが」

 キムラ「今後に期待ですね」

 AKYS「エプソム開催が終わるといよいよロイヤルアスコットミーティングだ。初戦のクイーンアンSは2000年台に入るまでG2だったのが今や世界中からマイラーが集うイギリス最大のマイル戦に……」

 Y「はぇ~」

 AKYS「そんな大レースを制したのは15頭中11番人気の牡馬Accidental Agent(アクシデンタルエージェント)。 イギリスの女性調教師が手がける牝馬で、その調教師イヴ・ジョンソン・ホートン師は見事G1初勝利をロイヤルアスコット開催で達成してみせた。」

 Y「それってすごいんすか?」

 ミュラーロイヤルアスコット開催では世界中から競走馬がやってくるんだからどう考えてもすごいゾ。お前は何を言ってるんだゾ……」

 Y「ンアアッ!」

 AKYS「続くG1直線1000mのキングズスタンドステークスは連覇を狙うLady Aurelia(レディオーレリア)と昨年1000mのG1アベイユドロンシャン賞を勝っている好調ダークエンジェル産駒Battaash(バターシュ)の一騎打ちムードだったが、3番人気だった4歳馬Blue Point(ブルーポイント)が鮮やかに抜け出して悲願のG1初制覇を成し遂げた」

 キムラ「短距離は昨年度が粒ぞろいという評価でしたが結局昨年の活躍馬2頭はダメでしたか」

 AKYS「バターシュは2着に粘っているからまだまだ実力は健在だろうな。とは言えやはり千直が本領という感じが拭えない」

 キムラ「なら次はナンソープステークスかアベイユドロンシャン賞ですかね」

 AKYS「アベイユドロンシャン賞は絶対出るだろう。ナンソープは夏の調整次第じゃないか」

 ミュラー「そうだよ(便乗)」

 AKYS「3歳牡馬限定のマイルG1セントジェームズパレスSは重賞初挑戦だったフランケル産駒Without Parole(ウィズアウトパロール)が愛2000ギニー3着馬Gustav Klimt(グスタフクリムト)を半馬身競り落として重賞及びG1初制覇した。」

 Yフランケルやりますねぇ!やっぱり最強種牡馬じゃないすかぁ!」

 AKYS「だがこの馬は次のサセックスステークスであっさり負けてしまった。ソウルスターリングクラックスマンを見てても思ったが、フランケル産駒はもしかしたら活躍時期が長く続かないタイプなのかもしれないな」

 Y「? クラックスマンはずっと勝ってるじゃないすか?」

 AKYS「……。ロイヤルアスコットの第2日目。メインレースのプリンスオブウェールズステークスは圧倒的1番人気のクラックスマンがどのようなパフォーマンスを見せるかに注目が集まっていたが、勝ったのはこれまで2着が続いていた2番人気Poet’s Word(ポエッツワード)だった」

 Y「ファッ!? やべぇよやべぇよ……クラックスマン負けちゃったよ……」

 キムラ「まぁ競馬は時の運と言いますし、たまには負けることもありますよ」

 ミュラー「でも本当にそういうタマタマで負けたのかゾ……?」

 AKYS「実力負けだと思うぞ」

 キムラ「そうなんですか? どんなに強い馬でも負けるときは負けると思うんですけど……」

 AKYSクラックスマンが弱いと言ってるんじゃない。ポエッツワードが強いんだ。なんせ次走であのキングジョージを勝ってしまうんだからな」

 Y「イキスギィ!!」

 ミュラー「なるほど。重賞三連勝でキングジョージ制覇はたしかに強いゾ」

 AKYS「しかもキングジョージで2着だったCrystal Ocean(クリスタルオーシャン)という馬がまた強かった。G1未勝利ながら重賞3連勝中で、去年の出世レース英セントレジャー2着という実績が光る。今後注目大の馬だ」

 ミュラー「今回で新たにキングジョージ2着ってのも加わったゾ。なんだかすごいゾ」

 Y「でもG1未勝利っすよ?」

 AM「「・・・」」

 AKYS「お次は名物4000mG1のゴールドカップだ」

 Y「4000mとか一体どこに需要があるんですかね……?もうパパパッと廃止にしてさ、牝馬限定スプリントG1新設でいいんじゃない?」

 ミュラー「はぁー(クソデカため息)」

 AKYS「……まぁ、言いたいことは分かる。日本では長距離重賞が完全に中距離と別路線と化しているうえに、長距離重賞自体があんまり好かれていないからな」

 Y「え?世界中みんなそうなんじゃないっすか? 俺知ってますねぇ!オーストラリアでは短距離G1が50個くらいあるんすよ!」

 キムラ「50個は言いすぎですけどたしかにマイル以下のG1はめちゃくちゃ多いですね……。ただ先輩、オーストラリで一番人気のレースは長距離のメルボルンカップですからね?」

 AKYS「まぁ日本が中距離が人気だったり豪州が短距離偏重だったりするように、英国では長距離重賞が人気なんだ。長距離が人気すぎて昨年なんと3200mのG1が一つ増えたほどだ」

 Y「ファッ!?」

 キムラ「僕も長距離重賞好きですけど、それはさすがに英国面ですね……」 

 ミュラー「まぁWHステイヤーズミリオンなんていう長距離シリーズ作っちゃうくらいだからなぁ……」

 Y「? 先輩なんすかそれ?」

 ミュラー「去年から始まった長距離重賞を対象にしたキャンペーンだゾ。日本でいうとサマー2000やサマースプリントみたいな感じで、対象のレースをすべて勝つとボーナス賞金が貰えるんだゾ」

 AKYS「そもそもイギリスはセントレジャーゴールドカップを作ってずっと大切にしている国だ。国内の重賞もマイル以下より2400m以上のレースのほうが多いし、長距離好きは国民色なんだろうな」

 Y「はぇ^~」

 AKYS「そんな中でも今年の長距離路線はスターホースが多い!だからゴールドカップの注目度も例年以上だった」

 キムラ「たしか昨年はオーダーオブセントジョージが勝ってましたよね。あの馬も長距離のスーパースターといって良い活躍だったと思うのですが」

 AKYS「もちろんセントジョージも強い。だが今の長距離路線には同じくらい強いスターがまだ何頭も居る」

 ミュラー「そんなに多いのかゾ?」

 AKYS「うむ。まずはフランスの長距離王Vazirabad(ヴァジラバッド)。フランスの4000mG1・カドラン賞を制覇したほか、3100mのロワイヤルオーク賞を連覇した実績がある。なんと言ってもこの馬の強みは抜群の安定感だ」

 キムラ「安定感ですか。大崩れしないタイプなんですね」

 AKYS「そのとおりだ。23戦15勝、2着6回という数字がその安定感を物語っている」

 ミュラー「23戦して21回連対とかとんでもないゾ……」

 キムラ「しかも一般に成績が安定しないと言われる長距離戦でこの実績……ちょっと異常ですよこれ!」

 AKYS「まぁ当然カラクリがある」

 Y「? ドーピングとかっすか?」

 AKYS「そんなわけないだろ……。 ヴァジラバッドは基本的にホームであるフランスと冬場のドバイでしか走らない。遠征を全くしない馬なんだ」

 キムラ「なるほど……欧州では国外のレースに出るのが一般化していますが、仏国から英愛のレースに出るとなると海を越える輸送をしなければなりませんからね」

 ミュラー「大陸側のドイツやイタリアには長距離のG1がない……なるほどそういうことかゾ」

 AKYS「基本的に欧州の長距離馬は英仏間で移動を繰り返しながらレースを行う。しかしヴァジラバッドはフランスから出ないから、結果的に英愛の裏開催の重賞に出ることも多い」

 Y「だから勝ちやすいんすねぇ!」

 AKYS「……まぁ普通にメチャクチャ強いだけという可能性もあるがな」

 ミュラー「ドバイでの戦績はどんな感じゾ?」

 AKYS「5戦3勝2着2回。うち負けた2回はドバイミーティング前哨戦のナドアルシバT(GⅢ)で、本番のドバイゴールドカップ(GⅡ)は3連覇している」

 ミュラー「バケモノじゃないか……」

 AKYS「だがコイツと同等かそれ以上と言われる馬が何頭も居る。……というか現れた」

 Y「やべぇよやべぇよ……ウイニングポ◯トの世界だよ……」

 AKYS「まずは昨年G1に昇格したグッドウッドカップでゴールドカップ覇者ビッグオレンジを降したイギリスの身長距離王Stradivarius(ストラディヴァリウス)だ。この馬は3歳限定2800mのGⅡ・クイーンズヴァーズを制してグッドウッドカップに出走し、G1初挑戦で古馬の総大将を倒す大金星を上げた」

 Y「じゃあもうヨーロッパ長距離王はコイツで決まりッ!ビールビール!」

 ミュラー「………」

 キムラ「先輩は放っときましょう……。それで、ストラディヴァリウスは本当にヴァジラバッド並みなんですか?さっきのヴァジラバッドの説明を聞くととても敵いそうにないんですが」

 AKYS「ああ、実際に勝った。今回のゴールドカップでな」

 キムラ「え……」

 Y「あっさりバラしますねぇ!」

 ミュラー「そういえば、ゴールドカップには何が出走していたんだゾ?話を聞く限りヴァジラバッドは出ないって……ん?」

 AKYS「そうだな……出走馬の紹介をしておこう。 

 まず2年前の金杯覇者で昨年度2着。長距離重賞8勝を誇るアイルランドの英雄・オーダーオブセントジョージ。

 昨年グッドウッドカップで古馬を粉砕。英セントレジャーではカプリに、英チャンピオンロングディスタンスではオーダーオブセントジョージに敗れるも、今年初戦のヨークシャーカップを圧勝しWHステイヤーズミリオンの挑戦権を得たストラディヴァリウス

 2016年9月のグラディアトゥール賞から12戦連続連対中。今年はドバイGCをレコードで制し、直前の仏GⅡヴィスコンテスヴィジェ賞を勝って連勝中でもある初遠征馬ヴァジラバッド

 そして、昨年アイリッシュセントレジャーでオーダーオブセントジョージの2着になると続くブリティッシュチャンピオンズロングディスタンスカップでもセントジョージの2着になりストラディヴァリウスに先着してみせた新鋭Torcedor(トーセドール)。今年は5月のサガロSを勝ってWHステイヤーズミリオンの挑戦権を手に入れての出走となっている。

 この4頭がゴールドカップに出走する人気馬だった。」

 キムラ「なんというか……とんでもないメンバーですね。長距離路線に専念している馬だけでこれほどのスターホース揃いになるなんて……これは確かに凄いです」

 Y「で、何が勝ったんすか?」

 キムラミュラー「「………」」

 AKYS「……勝ったのは地元イギリスの4歳馬ストラディヴァリウス。オーダーオブセントジョージが直線でバテるほど厳しいペースの中、最後一緒に伸びてきたトーセドー・ヴァジラバッドとの競り合いを4分の3馬身抜け出して制してみせた。2,3着も強かったが、正直ストラディヴァリウスはワンランク上の強さだ」

 Y「はぇ^~」

 キムラ「あ、先輩、AKYSさん。とりあえず長すぎてしまうので今日はここまででお願いします。続きはまた次回ということで」

 ミュラー「次もまた見てくれよな~頼むよ~」

 HITIおじさん「じゃあ今回は終わり!閉廷!以上解散!」

 

 

 

 

 

 

 

ファンキル新ユニット評価2018・7月編

 

 

海上編ティルフィング(ブラックキラーズ) 光 魔剣☆4~6 歩兵

 

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待望の水着黒姫第1弾。なんかいろいろスケスケな主人公さんです。アルマス以来新章ユニットたちでお馴染みの魔弾+剣の複合ジョブで、セイントカルマオーダーキラーズと同じデュエルスキル発動率補正リーダースキルを有しています。

人気投票黒ティルと違って歩兵なのが使いにくいですが、エスト中一回だけ使えるデュエルスキルが超強力なユニークユニットとなっています。魔弾の関係で射程が3マスあるので剣飽和状態の光属性パに突っ込んでも何の問題もなく、物理火力を大幅に底上げするリーダースキルでソロモンとの差別化もバッチリ。厄介な弓ユニットに対する強力なデバフも持っており、単騎で完結した強さを発揮します。また機械属性への命中・回避デバフも持っており、現環境最強のディスラプターズに対して一方的なアドバンテージを有しています。闇属性にも適用されるので死にスキルにならないのもポイントです。

 

 

 

 

 

~キル姫女子会☆~

 

TILFING主人公「お久しぶりです……」

ASKRN姉貴「前回も前々回もお久しぶりでしたよ」

ONEECHAN姉貴「今回は~グリードちゃん*の~ユニットの紹介なのよね~?」*黒ティルの名前

TDKR「なんだこの声が間延びしたおばさん!?」

TILFING「姫じゃない方がいらっしゃるのですがそれは……」

ASKRN姉貴「この方は女の子みたいなものですから、多少はですね? とりあえず海上黒ティルの解説をしましょう」

TDKR「オッスお願いしま~す」

ASKRN姉貴「態度がデカすぎる(短気)」

TILFING「まずはリーダースキル。『光属性ユニットのHP100%、物攻30%、命中40%、必殺・DS発動率・運20%上昇』は物理火力面で大幅な強化と言えますね」

ASKRN姉貴「(自分で解説するのか…)」

ONEECHAN姉貴「この春実装された~セイントカルマオーダーキラーズのLSに~かなり似てるかな~」

TDKR「そうですね」

ASKRN姉貴「は?」

TDKR「ジェイソンズ…(意味不明)」

TILFING「付与スキルも有効なものばかりです。『相手が斧・弓ユニットの場合、相手のDS発動率を最大30%加工させる』『自身のHPが最大250・運が最大20上昇する』『周囲3マス以内の敵軍闇属性および機械属性ユニットの命中・回避を最大30下降させる』『デュエル後、相手から受けたダメージの15%を反射する。相手が闇属性の場合35%分のダメージを与える』

ASKRN姉貴「ん? 最後のスキルは反射系DSじゃないんですか?」

TILFING「今回の反射スキルは「カウンター無効化」では無効化できないんです。だから特別に付与スキル扱いにさせていただきました」

ASKRN姉貴「えぇ……。カウンター無効化って一体……。」

ONEECHAN姉貴「それにしても~ずいぶん付与スキルが多いわね~」

TILFING「主人公ですからっ。 というのは冗談にしても、水着黒姫の第1弾ということで強いユニットにしたかったのだと思いますよ。まあ一番の理由はDSだと思いますけど……」

ASKRN姉貴「これだけ付与スキルがたくさん付いてるということは、もしかしてDSは弱いんですか?」

TILFING「使い手を選ぶことは確かですね。 実は今回のDSは『魔弾攻撃・クエスト中に1回のみ』という条件付きなんです」

ONEECHAN姉貴「えええええええ。クエスト中で一回しか使えないんじゃ周回とか向かないね~」

TILFING「いえ、それがそうでもないんですよ。確かに魔弾のDSはクエスト中一回しか使えませんが、剣でのDSは何度でも発動できるんです。」

ASKRN姉貴「それなら普段使いにも支障はありませんね。でもなんで魔弾の方は一回しか使えないのでしょう?」

TILFING「確定発動だからでしょう

TDKR「ファッ!?」

ASKRN姉貴「やばいですよやばいですよ……。確定DSと言ったらあのめぐみんさんの『エクスプロージョン』と同じじゃないですか!」

ONEETCHAN姉貴「海グリードちゃんのDSにはめぐみんちゃんみたいな反動はないの?

TILFING「ありません

課長「(ゲームバランス)こわれる^~」

ASKRN姉貴「つまり魔弾でのDSは任意で確定発動可能で、1マスでならその後もDSは発動可能なんですね

ONEECHAN姉貴「たまげちゃったなぁ~」

 

HITIおじさん「もう新章ユニットの時代終わり!平定!以上解散!」

 

 

 

*私事ではありますがこの度ギルドに入団しました。まだメンバーが少なくて寂しいのでギルド入団者を募集しています。ギルド『 Fol 』で検索検索ゥ!

 

 

 

 

 

 

海上編フライシュッツ 闇 銃☆4~6 ホバーボード(騎乗)

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え、何この観光客は(困惑)。新登場の海上編騎乗ユニットは、なんとホバーボードに騎乗する海水浴客でした!キル姫とは?

エンシェント特有の再起スキルや魔防と光属性耐性上昇の覚醒スキルを持ち、海上編初の騎乗で移動力も抜群。しかも飛行属性ではないので弓に対しても強いという至れり尽くせりな性能となっています。何よりも強力なのがコマンドスキル『零式・白砂の遊戯』です。自軍闇属性ユニットの魔・必殺が5%上昇し、敵軍光属性ユニットの魔・必殺が10%下降するという効果は今までに類を見ない強力なバフデバフ一体スキルです。

更に『静光の白印』の効果で光属性耐性30%上昇(実質属性不利帳消し)ってつまり不利属性無しですね……。海上エンシェントは今後続々実装されると思いますが、この性能が基準ならディスラプを超えるかもしれません。

 

 

 

 

~キル姫女子会☆~

 

TILFING「なんですかこのポーズ……」

ONEECHAN姉貴「やぁ~んっ。グリードちゃんのえっち♡」

TILFING「人違いです」

ASKRN姉貴「(まぎらわしいよなぁ…)まぁまぁ、とりあえず解説しましょうよ」

ONEECHAN姉貴「今回はお姉ちゃんの紹介だね~」

ASKRN姉貴「と言いつつご自分ではスキル紹介すらしないんですね……いえ、私がしますけど……」

ONEECHAN姉貴「ASKRNちゃんありがと~」

ASKRN姉貴「いいんですよっ。 さて、まずはリーダースキルからですね」

TILFING「(そういえばあの自称女の子いませんね)」

ASKRN姉貴「先輩?どうしました?」

TILFING「いえ、なんでもありません」

ASKRN姉貴「……? えと、リーダースキルは『自軍闇属性ユニットのHP100%、命中・回避30%、DS発動率・運20%上昇』です。通常エンシェントのLSより更にHPが上昇し、更にDS発動率と運まで補正してDS特化の火力補正をしてくれています。

TILFING「回避と火力を補正できるのは心強いですね。欲を言えば必殺上昇も欲しいところですが」

ONEECHAN姉貴「そこまでしちゃうと~バランスが悪くなっちゃう~」

ASKRN姉貴「流石にそれはやり過ぎですね……。 付与スキルはまたしても大量にあります。『戦闘後残った移動力ぶん再度移動できる』『自身のHPが最大150・運20上昇』『相手が弓・杖ユニットの場合、相手のDS発動率を最大25%下降させる』『クエスト開始時から5ターンの間自身の回避下限を補正し、受けるダメージを軽減する(1ターン目は回避下限80%・ダメージ60%軽減、2ターン目は回避下限45%・ダメ35%下限、3ターン目は回避下限35%・ダメ25%軽減、4ターン目は回避下限25%・ダメ15%軽減、5ターン目は回避下限10%・ダメ5%軽減)』

TILFING「長い」

ASKRN姉貴「え?」

TINFING「続けてください(にっこり)」

ASKRN姉貴「は、はぁ。 他にも開放スキルの『揺れる観覧車』(由来不明)をもっています。2ターンの間周囲3マス以内の味方ユニットの魔防30上昇。闇属性ユニットの場合、更に光属性から受けるダメージを30%軽減……つまり2ターン闇属性ユニットが弱点属性無しになるってことですね」

TDKR「強すぎィ!」

TILFING「(いたんですね)」

ASKRN姉貴「さらにコマンドスキルで『自軍闇属性ユニットの魔・必殺が5%上昇、敵軍光属性ユニットの魔・必殺が10%下降』が可能です。完全に光メタですね」

TILFING「そんなに私達のことが嫌いだったんですね」

ONEECHAN姉貴「あ、あれ~? なんでそうなっちゃうの~! お姉ちゃんグリードちゃんのこと大好きだよ~?」

ASKRN姉貴「仲良いですね……。 そして最後にDSです。『攻撃時に確率発動、100%の威力の3回攻撃。デュエル後隣接する敵にHPの25%分のダメージを与える(ただしデュエル後のダメージでは撤退させられない)』……HPの25%分って強くないですか?

TILFING「下手するとDS自体のダメージよりも削れるかもしれませんね」

 

HITIおじさん「つまり普段使いできる光メタ最強ユニットってことで終わり!閉廷!」

 

 

 

 

 

 

 

海上編パラシュ(ブラックキラーズ) 風・斧☆4~6 歩兵

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ティルフィング・フライシュッツと同時に実装された新海上編ユニットです。学園、ブラック、キルコレ、ウェディングなど、ユニット実装数が非常に多いパラシュですが、今回はトラストスキル持ち海上ユニットでかつ黒姫の反射持ちというハイブリット性能での実装となりました。新海上編ティルフィング・海上編フライシュッツと同様に有用な付与スキルを数多く持ちステータス上限も非常に高いため武具込みで戦闘力700超えも難しくありません。残念ながら歩兵ユニットなうえ『千里駆け』に類するスキルがないためかなり動きづらいですが、速上限が匠姫で145と非常に高いのでディスラプターズや各新章キラーズ以外にならほぼ追撃を取ることが可能です。ただしステータスは姫型に大きく依存しており、匠姫では速・技が伸びやすい反面攻が伸び悩み、攻姫では攻が非常に伸びやすい反面速・技が伸びにくく成長上限まですべてのステータスを上げるのは至難の業です。とはいえデュエルスキルが防御力30%無視なので、攻姫以外でも火力はある程度なんとかなるでしょう。

 

 

 

 

~キル姫☆女子会~

 

TILFING「なに咥えてるんですか?」

PRSH「棒」

ASKRN姉貴「マズイですよ!アイス、アイスですよね!?」

ONEECHAN姉貴「そーだよ~(便乗)」

PRSH「……騒がしいね、キミ達は」

 ASKRN姉貴「(な、なんかマトモっぽい感じです。あの変な臭い人も居ないし)」

TILFING「今日はあの方いらっしゃらないんですね……」

ASKRN姉貴「えっ!?そ、そうですね!今日はこのまま平和に進行しましょう!」

ONEECHAN姉貴「それで~グラトニーちゃんのスキルは~どんなのがあるの~?」

ASKRN姉貴「(ハッ!?まさかこの人に進行で遅れを取るなんて…)そ、そうですね。まずはスキルを確認しましょう!」

PRSH「ふふ、いいよ。教えてあげる。ボクのスキルは対雷・機械属性用風属性支援構成なんだ」

ONEECHAN姉貴「はぇ^~(未理解)」

ASKRN姉貴「え、えと、まずはリーダースキル『海黒風の嵐轟』。風属性ユニットのHP100%、物攻30%、命中40%、必殺・DS発動率・運20%上昇という効果です!」

TILFING「必殺も上がるんですか。火力全般を大きく補助してくれるLSみたいですね」

PRSH「フフ(ネットリ)。付与スキルも有用だよ。『深淵の海黒印』はHPを最大250・運20上昇させる黒姫特有のスキル。『黒海の斧刃』はデュエル相手が槍ユニットだった場合DS発動率を最大30%下降させる超デバフスキルだよ。」

ASKRN姉貴「『飽くなき探究心』は周囲3マス以内の敵軍雷属性および機械属性ユニットの命中・回避を最大30下降させる範囲デバフスキルです。効果範囲は狭いですが、ディスラプターズ海上編エンシェント対策になるのは心強いですね」

PRSH「『黒式・昇リ咲ク絶華』は防御を30%減少させて300%威力の攻撃を繰り出し、ついでに相手と隣接ユニットに50%の確率で麻痺まで撒いちゃう効果力DSさ」

TILFING「後発ユニットだけあって流石に強いですね」

ONEECHAN姉貴「グリードちゃんも~新ユニット2つもあったじゃない~」

TILFING「そうだったかなぁ(すっとぼけ)」

ASKRN姉貴「(ん?今臭い人の波動が)ちなみにトラストスキルは、自身のHP50上昇と物攻25上昇、雷属性とのデュエル時相手に追撃が発生しない、さらに風属性ユニットが装備するとHP150上昇という効果です。海上編の風属性ユニットで、耐久を増やしたいシタや火力を上げたいパラケルススなんかに付けるといいかもしれませんね」

TDKR「んじゃあもういいっすか?じゃけんラーメン屋行きましょうよ!」

HITIおじさん「終わり!閉廷!」

 

電子漂民は日本ダービー2018を観戦するか?

もはや予想ですらないです

 

 

 

1枠 ダノンプレミアム 川田

2枠 タイムフライヤー 内田

3枠 テーオーエナジー 藤岡康

4枠 アドマイヤアルバ 丸山

5枠 キタノコマンドール Mデムーロ

6枠 ゴーフォザサミット 蛯名

7枠 コズミックフォース 石橋脩

8枠 ブラストワンピース 池添

9枠 オウケンムーン 北村宏

10枠 ステイフーリッシュ 横山典

11枠 ジャンダルム 武豊

12枠 エポカドーロ 戸崎圭

13枠 グレイル 岩田康

14枠 エタリオウ Hボウマン

15枠 ステルヴィオ Cルメール

16枠 ジェネラーレウーノ 田辺

17枠 ワグネリアン 福永

18枠 サンリヴァル 浜中

 

 

 

 

 

ダノンプレミアム

 昨年度の最優秀2歳牡馬で、ここまで無敗の4連勝。ディープ産駒、年明け初戦快勝というところまでアイルランド所属の今年度英2000ギニー勝ち馬サクソンウォリアーと同じという何やら運命を感じる馬。サクソンウォリアーは英ダービー1番人気ですが、マイルしか走ったことがないという不安要素を抱えています。ダノンプレミアムはすでに弥生賞(中山芝2000m)を勝っていますが果たして……。ゆったりとしたフォームはどちらかと言うと長距離向きで、折り合いがついているところを見ると距離不安はあまり感じられません。これまでのレースが集団前目からの押し切り勝ちばかりで瞬発力勝負に若干不安があるかもしれません。ディープ産駒らしく厳しい流れの中で末脚を伸ばすタイプで、脚質的に重い馬場でも大丈夫というオールラウンダー。調教も全く緩みがなく、間隔を空けたことへの不安はありません。

 

 

 

タイムフライヤー

 昨年度のもう一頭のG1馬。時を駆け上がるクライマー京都2歳Sは3番手から粘って2着。かと思えばホープフルSでは最後方から鮮やかに差し切って1着。掴みどころのない馬ですが、ホープフルSは上がりが35.5と非常に遅かったので単にペースが早かっただけの模様。道中がゆったりする上がり勝負では不利ですが、ジョッキー間で明確に1頭をマークし辛い混戦模様の今年は早仕掛けで持久力勝負になりそうなのでそこに勝機を見出しましょう。

 

 

テーオーエナジー

 ぶっちぎり最下位人気馬です。ここまですべてダートに出走しており、地味に2回負けもあるコメントに困る戦績をしています。一応前走前々走は素晴らしいパフォーマンスと言っていい勝ち方だったのですが、別に芝のダービーに出てこなくても……。血統も芝云々の前に2流ですし、脚質的にも府中は向いていません。オーナーさん……。

 

 

アドマイヤアルバ

 今回のブービー人気馬です。戦績を見ると悪くない気がしますが、前走京都新聞杯で最後ステイフーリッシュとの差を詰められなかったのが全てと言えるでしょう。中京で左回りと坂のある長い直線を経験していますが上がりが遅い上に出足がつかないので厳しいです。ただし、前走で距離を大幅に伸ばしてパフォーマンスが向上したので、マイル戦ばかりだったこれまでのレースのことは度外視するべきかもしれません。良馬場なら内回り京都でも34.3の末脚を出せると考えると長い直線ではもっと速い上がりを出せると思います。遅め傾向のあるハーツクライ産駒ですし、先々が楽しみな馬ですね。

 

 

キタノコマンドール

 DMMドリームクラブの初年度募集馬。2連勝ですみれSを勝利し、皐月賞では最速の上がりで5着に入りました。レースぶりはすべてロスを無視した外目強襲で、明らかに小回りを苦手としています。直線に向いてからの末脚は凄まじく、長い直線なら今回のメンバーでも最速の上がりを出せるでしょう。鞍上も大正義ミルコ・デムーロジョッキーですし、今回最注目の馬だと思います。

 

 

ゴーフォザサミット

 青葉賞で混戦を抜け出して制した素質馬です。東京コースを3度経験しており、その中で2勝をあげています。2歳時に2連勝で百日草特別を制していますがなぜかこれまで1番人気どころか2番人気にすらなったことがないという幸の薄さ。ですが侮るなかれ、この馬は重賞2つを含む東京競馬場のレースですべて上がり最速を記録している紛れもない府中専用機なのです。ただキタノコマンドールやグレイルのような末脚オバケとタメを張れるのかというと厳しい気もしますが……。

 

 

コズミックフォース

 プリンシパルステークスの勝ち馬です。ダービー2勝のキンカメ産駒な上東京コースで2勝といい感じがしますが、それ以外に推せる要素がありません。

 

 

 

ブラストワンピース

 ここまで3戦3勝。2歳新馬は東京コースで33.3の末脚を繰り出し完勝。つづくゆりかもめ賞では稍重の中34.0という驚異の上がりで後続に4馬身差をつけ圧勝しました。前走毎日杯は道中2番手の位置から3F33.9の末脚というおかしなレースをしており、現時点では全く隙がありません。ただの瞬発力オバケというわけではなく、毎日杯のように好位に付けて直線で早々抜け出しても頑張れる根性を持ちわせているのもポイントです。こんな化け物に勝てる馬いるんですかね……?

 

 

オウケンムーン

 共同通信杯勝ち馬ですがインパクトに欠けます。距離延長も長い直線もこの馬にとっては歓迎すべき事のはずなのに、なぜか全く有利になった気がしないあたりが悲しいです。

 

 

ステイフーリッシュ

 今や希少なステイゴールド産駒です。長い距離には向いていそうですが、ステゴ特有の瞬発力は感じられず府中は厳しそうです。横山ジョッキーがどの位置でレースを進めるのか気になります。

 

 

ジャンダルム

 米国が誇る芝の大種牡馬Kitten's Joy産駒。この馬はどちらかと言うと小回りで平坦な馬場のほうが向いている印象で、中山や阪神での活躍を期待したいところです。アメリカやオーストラリアに移籍してみたら面白そうだと思うのですが。

 

 

エポカドーロ

 大正義皐月賞馬。歴代の皐月賞馬で、ダービーで入着すらしなかった馬を探すと2009年のアンライバルドまで遡らなければなりません。それ以降の皐月賞馬はすべてダービーで5着以内に入っているのです。人気薄でハイペースを先行し、エポカドーロと似た勝ち方をしたアルアインもダービーでは5着に粘っています。エポカドーロも皐月賞を見る限り決して弱いレースはしていません。むしろ先行して上がり4位の末脚を繰り出しているのですから強いと言っていいでしょう。父に似た怒涛のピッチ走法も良馬場での瞬発力を感じさせますし、スタミナは折り紙付きです。マークされる立場ではありますが、混戦模様で各馬早仕掛けになりそうな今回、やはり中心はこの馬だと思います。

 

 

グレイル

 皐月賞では上がり最速を記録しましたが、東京競馬場で行われた共同通信杯では末脚不発。33秒台の脚は記録したことがなく、単に重馬場が得意だっただけかもしれません。ただし追い切りは素晴らしく調子は絶好調。

 

 

エタリオウ

 2戦目の未勝利を勝ってから4戦連続2着。青葉賞でも2着に入りましたが、正直苦しい。パッとする部分がなく、まだ成長途上という気がします。

 

 

 

ステルヴィオ

 皐月賞上がり最速3兄弟の一角。スプリングSではギリギリでエポカドーロを捕らえきりましたが、距離が伸びて苦しくなった印象。この馬自身が距離延長するのは問題ないと思うのですが、他の馬の方が距離延長のメリットは大きいと思います。マイルあたりで瞬発力勝負をするほうが向いていると思うのですがどうでしょう?

 

 

 

ジェネラーレウーノ

 悩みどころ。実力は確実にあるのですが、明らかに気性が幼いうえ、外枠が絶望的に不利です。強引に逃げるとは思いますが、着順は期待しないほうがいいかもしれません。古馬になってからが本番です。

 

 

ワグネリアン

 どうせ追い込むので外枠は気にしなくてもいいでしょう。純粋な瞬発力ならブラストワンピース・キタノコマンドールをも凌ぐと思いますが、おそらくそこまで長い脚は使えません。タフなレースになると途端にポシャるのは皐月賞を見ていれば分かりますし、鞍上の腕次第でパフォーマンスの良し悪しが分かれる難しい馬だと思います。願わくば実力を出し切ってほしい……。

 

 

サンリヴァル

 非常に惜しいです。内枠ならまだ可能性があったと思うのですが……。逃げよりの先行馬で中山コースばかりを走っていますが瞬発力が皆無なわけでは無さそう。とはいえ大外枠から先行するためには最初のコーナーで脚を使いますし、今回は厳しいでしょう。

 

 

電子漂民は”ワールドPOG 2018”に参加するか?

みなさんこんにちは。

 

本日は先日グリーンチャンネルで告知された新企画「ワールドPOG」のオススメ馬を特集していきたいと思います。

 

 

1,ワールドPOGって?

 

ああ! ワールドPOGとは、先日競馬専門チャンネル・「グリーンチャンネル」で企画された全世界の競走馬が対象のPOGのことです。近年情報が出揃いすぎて所有馬の選挙運ゲーが本番になりかけている日本のPOGですが、それでは満足できない!という方もいらっしゃるのではないでしょうか?ワールドPOGであれば、情報はどんなに探しても尽きることはありません。

 

グリーンチャンネル未視聴の方はまだご存じないと思いますので、ここでルールを確認しておきましょう。

まず、2018年4月時点で現役の3歳以上の馬が指名できます。ここが普通のPOGと違う点ですね。

参加者は自分が指名した10頭の最終的な国際レーティングの合計点で勝敗を競います。

最終的に総レーティングが高い人が優勝というわけです。

4月2日から4月末まで登録を受け付けているようですので、その間にじっくり海外競馬の情勢を確認しておきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

2、「ワールドPOG」攻略のポイントは?

 

 先程も書きましたが、「ワールドPOG」は最終的な国際レーティングの合計を競うものです。ですから、まずは国際レーティングの仕組みをよく理解していなければなりません。

 国際レーティングとは、IFHA(国際競馬統括機関連盟)がさだめる競走馬の格付けのことです。レートが高いほどその馬の格が高いことを示します。国際レーティングは年末にいっぺんに決まるわけではなく、月ごとにIFHAが認めた国際重賞競走のレーティングという形で発表されます。毎月ランキングが更新されると思っていただければよいです。

 国際レーティングは、その馬が、出走したレースで見せたパフォーマンスによって変動します。つまり継続的に僅差で勝ち続けるよりも、たった一戦大きなパフォーマンスを見せただけの方が場合によってはポイントを稼ぐ場合があるのです。前年レート130を獲得し世界第3位に評価されたクラックスマンがまさにそのパターンです。

 またもう一つの特徴として、一度与えられたレーティングはよほどのことがない限り下がらないというのも考慮すべき点です。これに関しては、2014年にワールドチャンピオンに輝いたジャスタウェイがいい例です。ジャスタウェイは3月末のドバイデューティーフリーで圧勝し国際レーティング130という高評価を得ましたが、その後は安田記念をハナ差1着、凱旋門賞8着、ジャパンカップ2着、有馬記念4着とあまり奮いませんでした。しかしドバイデューティーフリーのパフォーマンスに対して与えられた130というレートは変わらず、そのまま世界一位になったのです。レーティングはあくまでレースにおけるパフォーマンスであるということを忘れないようにしましょう。

 以上のことから、現状既に高いレートを持っている馬は外せないと考えていいと思います。既にドバイミーティングやオーストラリアチャンピオンズデイが始まっていますが、これらの国際的大レースで素晴らしいパフォーマンスを見せた馬は問答無用で入れるべきです。よほど凡走を繰り返さない限りその評価が落ちることはないでしょうから。

 

 

 

3,オペラオー的オススメ馬

 

ここからは私のオススメを適当に列挙していきますので、参考にしてみてください。

 

 まずドバイミーティングの目玉・ドバイワールドカップをトラックレコードで圧勝したサンダースノー(4牡)。この馬は外せません。

 今年のドバイWCは割と小粒なメンバーだったのですが、それでも前年のトラヴァーズステークスを圧勝していたウェストコースト(4牡)という人気馬が調子を維持したまま出走してきていました。他にも前年のBCディスタフを勝ち最優秀古馬牝馬に選ばれたフォーエバーアンブライドルド(6牝)、2年前のUAEダービー勝ち馬で今年のサンタアニタハンディキャップを2着から参戦のムブタヒージ(6牡)、前哨戦アルマクトゥームチャレンジラウンド3を圧勝してきたノースアメリカ(6牡)など、普通のG1レースではお目見えできない馬が集っていました。

 当日は先行馬有利と言われた前残り馬場でしたが、いつもは先行するノースアメリカが出遅れ若干落ち着いたペースに。そんな中逃げたサンダースノーが直線で更に着差を広げ、終わってみれば5と4/3馬身差の圧勝劇でした。レースレベルを疑問視する声もあるかもしれませんが、エクリプス賞の部門賞馬が2頭いましたし、それらの馬がちゃんと上位に来ていることが高いレースレベルを物語っていると思います。

サンダースノーは芝もダートも走れる馬なので今後の動向は全くわかりませんが、レートが上がりやすいBCクラシックには出てくると思います。今後も注目大の存在ですね。

 

 

同じくドバイミーティングの一つ、ドバイターフの勝ち馬ベンバトル(4牡)も非常に強かった。

 ドバイのパフォーマンスだけでは評価はあまり上がらないかもしれませんが、既に今年のトップ100入りは確実だろうと思います。他の国のG1で勝つようなことがあれば更に評価は高まるでしょう。脚質やドバイ所属でメイダン巧者ということからも香港のシャティンが得意そうな感じを受けました。チャンピオンズマイル香港カップなどに出てくると面白い存在になりそうです。

 ドバイターフは日本勢が5頭登録し世界にその強さを知らしめるかと思われていましたが、直線早め先頭に立ったベンバトルがそのまま押し切り、最後は3馬身以上の差をつけて圧勝しました。2着は昨年の勝ち馬ヴィヴロス。3着は同着で日本のリアルスティールとディアドラが入りました。ヴィヴロスはどう見ても長い直線向きですから活路は天皇賞秋か香港にしかなく、レートの上積みは難しそうなので、ドバイターフの出走馬の中からはベンバトルのみを推したいです。

 

もう一つドバイミーティングから、芝2400mのドバイシーマクラシックの勝ち馬ホークビル(5牡)を取りあげたいと思います。

 もともと中距離の2000mを主戦場にしていた馬ですが、エクリプスS1着以来全く勝てず、プリンセスウェールズS1着から本格的に路線変更して2400mに出始めると大当たり。以降ドイツ、カナダのG1で2着のあと、前哨戦ドバイシティーオブゴールド1着からの参戦でした。もともと晩成なのではないか、ヨーロッパの柔らかい馬場は合わないのではないかと言われていましたが、ドバイでの連勝や北米での好走からその見立てが正しかったのだと思われます。今後は北米芝路線のアーリントンミリオンBCターフ、欧州では比較的タイムが早くなりやすいフランスのレースに参戦すると見られ、主戦場が2400mですから、当然最高レートが出やすい凱旋門賞にも参戦するはずです。

 キングジョージが鬼門ですが、大負けしないでくれれば何でも良いです。でも回避してくれませんかね……。

 

 

 

3-2,オペラオー的ワールドPOGのポイント

 

 ここまでは現時点での実績馬の紹介でしたが、この先の活躍馬も予想しなければなりません。特に今回のPOGで最も考えなければならないのが3歳馬の選出です。

 なぜなら3歳馬によるG1勝利はレートが不当に上がりやすい傾向にあるからです。

 とはいえパフォーマンスが良ければの話ですが、それがなくても他のG1レースよりは高くなりがちです。

 

  さて、そんな3歳馬を選出する際のポイントは、ズバリ今の人気です。

 基本的に3歳馬は2歳戦の人気を引き継いで3歳シーズンを迎えます。2歳戦でのパフォーマンスの良し悪しで既にクラシックでの人気がある程度決まっているのです。

 日本のクラシックは1月~3月までの冬シーズンが有るので常に人気が入れ替わりますが、寒いヨーロッパでは冬場のレースがありません。実績にかかわらず、クラシックを目指す馬の殆どは4月からレースに出始めるのです。ですから人々の印象は2歳戦のパフォーマンスしか無いということが多いです。

 しかし、若駒は急速に成長します。2歳戦で走った馬が3歳ではさっぱりというのが日本以上に顕著なのがヨーロッパ競馬です。そして人気だった馬が負けると、人々はより大きく落胆します。印象も悪くなるでしょう。ヨハネフェルメールやエアフォースブルーは早熟ガッカリの代名詞として有名ですが、それ以上に知っておいていただきたいのがベラードという牡馬です。2歳時に英国クラシックの最重要前哨戦デューハーストSを勝ち一躍有名になりましたが、3歳は未勝利。シーズン最後のQEⅡ世ステークスで2着になりましたが全くレートをもらえませんでした。しかし翌年ロッキンジSでG12勝目をあげると、つづくクイーンアンSでも2着。高い実力を示して引退しました。G1を2勝しながら、ベラードは負かした相手のライトニングスピア以下の評価しか得ることができませんでした。勝った時期が悪かったとしか言いようがありません。

 競馬は勝った馬が強い。それは言うまでもなく大前提の事実です。

 しかしロンジンワールドベストホースランキングに於いては、その限りではないのです。

 人気に比べた落差。着差。タイム。すべてを総合した印象。これがレートの正体です。

 『3歳馬なのに古馬混合G1を連勝』『牝馬なのに牡馬に混じって圧勝』こういうギャップがあれば平然とレースの格や実績は無視されます。

 なので現時点でG1は勝っていないが有力な素質馬をいかにうまく選べるかがこのPOGでカギになるのです。

 

 

 というわけで有力3歳馬をピックアップします。

 まず欧州の2歳G1勝ち馬から。

 英国デューハーストSの勝ち馬US Navy Flag (ユーエスネイビーフラッグ)アイルランド最強の伯楽エイダン・オブライエン厩舎の一番手ですが、シーズン最後のBCジュベナイルで10着と大敗しています。この馬はミドルパークSという6ハロンのG1も制しており、2000ギニーの大本命と言われています。しかし父ウォーフロントの産駒は極端な早熟・短距離の傾向があり、クラシックには若干不向きな血統と言えると思います。超大物の産駒も出ておらず、国際レーティング的には厳しいかもしれません。またオブライエン師もそれを理解しているかのように2歳で11戦をこなしているところが不安材料です。

 もう1頭オブライエン厩舎から、3戦3勝でG1レーシングポストトロフィーを制したSaxon Warrior(サクソンウォリアー)という馬もピックアップ。この馬はディープインパクト産駒で、まだ3戦しかしていないことからもクラシックに狙いを絞っていることがわかります。レーシングポストトロフィーはクビ差決着で強い勝ち方ではありませんでしたが、ディープ産駒につきまとう英愛国の芝への適性は十分に示せたと思います。また2着のロアリングライオンも無敗で前哨戦を勝って来た人気馬だったので、レースレベルは十分に高いと思います。

 さらにもう1頭オブライエン厩舎から、フランスのジャン・リュック・ラ・ガルデール賞とアイルランドのモイグレアスタッドSを制したHappily(ハピリー)も現時点では人気です。この馬はなんと言ってもガリレオ産駒というところが強みです。前走BCジュベナイルターフでは14着に敗れていますが、もともとソフトな馬場に強い馬ですから、アメリカの高速馬場での負けは度外視でいいと思います。重馬場のレースなら非常に魅力がある馬です。母のユアソースリリングは重賞を2勝した馬で、母父はストームキャットと超良血。早熟血統ですが、ガリレオパワーで3歳いっぱいは持つでしょう。若干短距離向きなので、クラシックのあとはマイルに向かうかもしれません。マイルではレートが伸びにくいですが、勝てるかどうかのほうが重要なので、その場合は素直に応援してあげましょう。

 

 牝馬を見ていきますと、チヴァリーパークS勝ち馬Clemmie(クレミ―)が実績上位です。重賞3連勝でG1を勝っているというのも良いのですが、なにより今年の英愛2000ギニー勝ち馬チャーチルの妹というのが評価ポイント。マイル以下ではとても高いポテンシャルを秘めていると思います。

 他ではフィリーズマイルを勝ったシユーニ産駒Laurens(ローレンス)も面白い存在。フィリーズマイルディープインパクト産駒の素質馬September(セプテンバー)やオブライエン厩舎の期待馬Magical(マジカル)ら好メンバーの中セプテンバーとハナ差の競り合いを制して1着になりました。セプテンバーは期待に違わぬ実力馬ですし、マジカルもマイルG1連続4着とかなりの実績馬。ハナ差とはいえこれらに先着しているのは大いに評価できると思います。父がマイラー種牡馬なためマイル路線で棲み分けもバッチリ。

 フランスのG1マルセルブサック賞を勝ったWild Illusion(ワイルドイリュージョン)は3戦2勝と使い減りしていないのが好印象。上記の馬に比べるとマルセルブサック賞の勝ちっぷりが良く、現時点パフォーマンスは1番手と言えるでしょう。ドバウィ産駒なので中距離も走れます。

 

 その他、重賞馬では、今年スプリントで大活躍したダークエンジェルの産駒Juliet Capulet(ジュリエットカプレット)をまず推したいです。昨年はG2を1勝したのみですが、3歳以降に能力開花するダークエンジェル産駒の特徴から、今年はさらなる活躍が見込めるのではないかと思います。昨年のロンジンワールドベストホースランキングで3歳牝馬ながらスプリント部門1位に評されたハリーエンジェルと同父で、どちらも2歳時G2を1勝というところまで同じなのが面白いところです。

 

 ロイヤルロッジSを勝ったRoaring Lion(ロアリングライオンは牡馬の注目馬。英国の重要な2歳重賞勝ちというだけでなく、その次走レーシングポストトロフィーでもサクソンウォリアーの2着という実績があります。早熟馬ならここで終了ですが、まだ4戦しか使っていないことから考えても、クラシックへ向けてレースプランを考えていることがわかります。

 ロイヤルロッジSでロアリングライオンに敗れたのがR・ムーアジョッキー騎乗の圧倒的1番人気Nelson(ネルソン)でした。イギリスでこの名前ですから、期待の高さが伺えます。ロアリングライオンとはクビ差の決着だっただけに、クラシックでの復讐に燃えているのではないでしょうか。引き続きムーアジョッキーが乗るのであれば怖い存在です。

 

 

 

 お次は北米路線を見てみましょう。

 現在最も注目を集めている3歳馬は、先日のUAEダービーを18馬身差で圧勝したMandelssohn(メンデルスゾーンです。この馬はなんとオブライエン厩舎(アイルランド)所属の欧州馬。芝主体の欧州馬がUAEダービーを圧勝したのです。すでにケンタッキーダービー出走を表明しており、下馬評1番人気になっています。父スキャットダディは昨年度産駒G16勝という人気種牡馬で、今勢いがある血統です。今年もケンタッキーダービー有力馬にもう1頭強い馬を送り出してきました。メンデルスゾーン自体は当初芝で活躍しており、昨年のBCジュベナイルターフで並み居る牡馬を倒し1着と強いところを見せました。今後は少なくとも米国トリプルクラウンを走り切る見込みで、それが終わったあと米国でBCを目指すのか欧州に戻るのかは未定です。この馬が勝ったメイダンと北米は共に砂ではなく泥のダートを採用しており、アメリカ馬がドバイで良績なことから分かる通りかなり似た馬場となっています。しかし北米はメイダンと違って小回りな上、ケンタッキーダービーが行われるチャーチルダウンズは雨を吸うとベチャベチャになる特殊な重馬場になります。確実に北米の硬い馬場向きな馬ですが、重馬場のダートへの対応だけが気になります。

 

 アメリカ本国の2歳G1馬からはフロントランナーSとデルマーフューチュリティを勝ったBolt d’Oro(ボルトドーロ)の名前が挙がっています。2歳G1勝ち馬は3歳時失速することが多いのですが、この馬は3歳初戦のサンフェリペSを勝ち、つづくケンタッキーダービー前哨戦のサンタアニタダービーを2着。実績は最上位と言えます。血統的にもSongbird、RachelAlexandraと超大物クラシックホースを輩出したメダグリアドーロ産駒であり、2歳で燃え尽きるタイプの血ではありません。ただ、サンタアニタダービーで敗れた相手が非常に強かったのが気がかりではあります。

 

 去年の2歳G1戦線には3強と呼ばれた馬たちがいました。上のボルトドーロと、BCジュベナイル勝ち馬Good Magic(グッドマジック)、そして無冠の駿馬Solomini(ソロミニ)の3頭です。グッドマジックは2歳最重要戦であるBCジュベナイルでボルトドーロとソロミニを破りましたが、3歳初戦のファウンテンオブユースSで3着に負けてしまいました。『BCジュベナイル勝ち馬はKYダービーに勝てない』のジンクス通りかと思われましたが、4月7日のブルーグラスS(GⅡ)でG1馬2頭を含む重賞馬3頭相手に完勝。主役候補に返り咲きました。今年GⅡに格下げされましたが、ブルーグラスSはKYダービーの主要な前哨戦であり、この勝利は実績と勢いの証左だと言えるでしょう。

 

 ソロミニは未だに重賞未勝利ですが、昨年末のロスアラミトスフューチュリティでは1着入線(3着降着)。今年に入ってからはレベルS(GⅡ)でMagnum Moon(マグナムムーン)の2着のあと、4月14日のアーカンソーダービー(G1)で再びマグナムムーンの3着からケンタッキーダービーに参戦します。重賞未勝利という点が惜しいですが、戦ってきた相手がマグナムムーン・ボルトドーロ・マッキンジー・グッドマジックとこの世代のトップホースたちばかり。その中で4着以下が1度もないという実績は評価されるべきでしょう。

 

 3歳ロードトゥケンタッキー路線からは、最重要前哨戦サンタアニタダービー(G1)勝ち馬Justify(ジャスティファイ)が大きな注目を集めています。ここまで3戦全勝。重賞勝ちはサンタアニタダービーのみですが、その勝ち方が圧巻でした。2歳GⅠ2勝のボルトドーロと直線で一騎打ちになり、3馬身突き放しての1着で一躍トップホースの仲間入りを果たしました。父はスキャットダディ。母父は北米最優秀スプリンターのゴーストザッパースキャットダディはUAEダービー圧勝のメンデルスゾーンの父でもあり、今年世界中で活躍馬が現れている期待の種牡馬です。残念ながら早逝してしまったため今年の2歳世代がラストクロップとなりますが、3歳世代がすでに粒ぞろいの傑作世代と言われており、後継種牡馬を作るためにも、現3歳牡馬の活躍は欠かせないものとなっています。今年は父スキャットダディがキーワードになりそうです。

 

 

ファンキル2月大型アップデート!新☆6上限解放

 

梓弓を最前線に出せる喜び(3割安打アゴ並感)

 

 

 

ついに既存☆4~5どまりユニットの☆6上限解放か行なわれました。

インフレが加速した後で若干手遅れな気もしますが、ストーリーやイベントで好きなユニットを使えることが大事なのです。

 

とはいえ、やっぱり性能も気になる……。

 

というわけで今回は☆6上限解放されたユニットの使用感などを解説していきたいと思います。

 

 

 

 

 1,そもそもなんで今まで☆6上限解放をしなかったの?

 

悔しいじゃないですかというのは(たぶん)嘘で、本当の理由は☆4止まりユニットをストーリーキルモードで活躍させてほしかったからだと思います。

 

ファンキルのストーリーには(影が薄いですが)キルモードという普通のゲームで言うところのハードモードが存在します。特に1章2章のキルモードは最重要武具の1つである星霜弓ヘラクレスのもとになる武具が手に入るためなんとしてもクリアしなければならないのですが……。

それらの武具を手に入れる際にハードモード特有のレア度制限ミッションが厄介になってきます。

 

☆3以下のユニットのみで勝利。☆4以下のユニットのみで勝利。がこれにあたります。

 

ストーリーの難易度自体はそれほど高くないのですが、流石に☆3や☆4でのクリアはユニットを育成しないと辛いものがあります。

 

ガチャ産☆4止まりのユニットは本来このキルモード特化ユニットであり、まだクリアしていない人は進化前にクリアしておいたほうが良いということは憶えておいてください。

 

 

 

 

2、☆6上限解放の注意点

 

 ☆6上限解放されたユニットは姫石ガチャ産の46種類で、マナガチャ産や暴走ユニットは開放されていません。また、キャラクエも実装されておらず、新しいデュエルスキルに目覚めたりもしません。

現状☆6に進化するメリットは

 1、リーダースキルの強化

 2,属性バフスキルの追加

 3,Sランクの武具が装備可能になる

といったところでしょうか。武具の装備はかなり助かりますし、リーダースキルも☆5のままよりはかなり良くなるのでメリットは十分ありそうです。ちなみにコストは30で固定なので新章のユニットほど重たくないのもポイントですね。

 

 

3,おすすめユニット(イベントEX)

 

 

  ・・氷属性 フラガラッハ(匠姫型 もと☆5) 

    ☆5の時代からパーティー全属性の運+20というリーダースキルで重宝されて

    いましたが、☆6になっても全属性運+20が残るのでイベクエでのドロップ狙

    いとして重宝します。(匠姫の場合)かなり速に寄ったステータス構成で、

    速の上限値は125程度(不死鳥デュランダルより若干低い)になります。☆5

    のときは耐久と回避に難があり、イベクエ上級では落ちてしまう危険がありま

    したが、☆6になったことで回避・HPともに既存☆6の水準を上回り生存率が

    大きく向上しました。☆5のフラガラッハを使っていた方は即進化させて問題

    無いでしょう。

 

 

   ・・風属性 草薙剣(匠姫型 もと☆5)

    こちらも☆5で強ユニットでした。飛行ユニットで剣というと初期からいる☆6

    のデュランダルがいますが、こちらはその風版だと思っていただければいいと

    思います。速上限が130と異常に高く、異界程度なら完全回避も余裕です。

    シタLSがあればストーリー新章も完全回避が可能で、コストの割に大きな活

    躍が見込めます。フラガラッハ同様デュエルスキルは持っていませんが、高い

    回避とジョブ特性の良好な守の値を活かして光るマス踏み役や切り込み隊長を

    任せると良いでしょう。ただし射程が1マスな上精の値も低いので敵の魔弾に

    は滅法弱いです。飛行ユニットゆえ弓の攻撃にも脆いので、敵のジョブや武具

    には注意しましょう。

    

 

 

  ・光属性 赤エロース(攻姫型・匠姫型

    こちらも☆5時代から有名だった強ユニットの通称「赤エロース」です。

    なんと言ってもスキルが優秀で、どのスキルも腐ることがありません。新☆6

    ユニットとしては珍しくデュエルスキル持ちで、効果は必中&ドレインと超優

    秀。力が伸びにくいので攻姫型で物攻を上げるか、DS発動率を上げるために

    匠姫型を取るかのどちらかが良いでしょう。

  

 

  ・炎属性 グリダウォル(匠姫・守姫型)

    「魔攻強化」を活かそうとすると匠姫型になりますが、古い杖ユニットゆえか

    技も速も伸び悩むので大人しくクエスト用と割り切って守姫型運用もいいと思

    います。自身の物防を最大11上昇させる「物防強化」と周囲3マス以内の味方

    ユニットのHPを50回復する「コロッサスの先見」を持っており、回復役とし

    ての仕事は十分果たせます。神子アスクレピオス獣刻ミストルティンなど飛

    び抜けた性能の回復役が居ないなら採用しても良いかもれません。競合相手は

    入手難度が変わらず、魔弾で3マス回復弾を持つアスクレピオス。こちらは

    機動力があり守・精の上限も高くおまけに治癒者持ちで回復性能が高いです。

    使い分ける場合はグリダウォルを魔法アタッカーと回復の兼用にすると良いで

    しょう。

 

 

  ・風属性  馬パラシュ(匠姫型)

   元☆5ユニットです。パラシュはキルコレやブラックなど様々な☆6ユニットが有

   るため、今更キャラ愛で新たなユニットを育成する必要は無いかもしれません

   が……。騎乗ユニットなので移動力に優れ他の(コスト30の)斧ユニットに比

   べると明らかに高い速・技の上限を有しています。DSはありませんが、今後の

   アップデートで追加される可能性もあるので気長に待ちましょう。匠姫なら敵陣

   に突っ込ませるだけでストーリーの天上編をクリアできます。最後の方は厳しい

   かもしれませんが、フレンドから風属性命中・回避強化のLSを借りれば大丈夫で

   す。

   

電子漂民はフィリーズレビュー(2018年)を予想するか?

 

 

出走馬短評

 

1番 アンヴァル 3牝 藤岡佑介 

 メンバー中最高タイの3勝を挙げている実績馬です。3連勝中ではありますが、前走は11月の福島2歳ステークスとかなり間隔が空いてしまっている上に勝ち鞍は全て1200m、血統もスプリント色がはっきり表れているロードカナロア産駒ということで1400の今回は若干不安が感じられます。とはいえ牡馬相手にOPを勝っていますし、着差も2馬身半とスプリントとしては上々。カナロア産駒から既にマイルの重賞馬が出ていることも考慮して今回はおさえておくべきでしょう。

 

 

 

2番 デルニエオール 3牝 岩田康誠

 POGで人気だったオルフェーヴルの全妹です。日本競馬史に残る名馬の血筋という周囲の大きな期待によって祭り上げられた馬という印象でしたが、蓋を開けてみたらここまで3戦2勝。負けた白菊賞も勝ち馬がリリーノーブル(阪神JF2着)な上道中リズムを欠くチグハグな競馬で幼さが敗因だったと思います。休養明け前走2月17日の500万下は、好メンバーと評された上位人気馬たちをまとめて差し切ってしまう強い競馬でした。いい調子を保ったまま道中スムーズに運べば勝利はほぼ手中に有るでしょう。問題は当日のテンションなので、パドックで入れ込んでいないか確認したいところです。

 

 

3番 マドモアゼル 3牝 松田大作

 近年スポンサーとして全世界の競馬興行団体を支え、馬主としても活躍馬を輩出しているカタールレーシングの所有馬です。10月のりんどう賞を勝ってからJF10着、クロッカスS5着。あまりパッとしませんが2勝挙げているので実力はあるでしょう。りんどう賞は1400mで勝ちタイム1.21.7というかなりのハイペース決着をものにしていますが、JFは(千六で)35.5、クロッカスSは22.8と若干遅目のペースが敗因かもしれません。距離は確実に短いほうがよく、千四はおそらく適距離。クロッカスSでは最後のもうひと伸びが足りなかった印象で、長い直線の瞬発力勝負には向いていないのかもしれません。内回りの今回のコースは得意でしょう。内枠ですし前目で折り合えば一発もあります。

 

 

 

4番 レッドシャーロット 3牝 横山典弘

 父ロードカナロア×母父クロフネはアンヴァルに極めて似た血統構成です。毎年のように重賞馬を送り出す東京ホースRの馬ということで多少人気になっていますが、りんどう賞でアンヴァルの3着、以降入着なしの実績が全てです。流石にこのメンバーではオススメできません。

 

 

 

5番 イサチルルンルン 3牝 国分恭介

 今回のダークホースです。アメリカのダートG1馬パイロの仔で、当初はダートを走っていましたがプロミストリープに敗れて路線変更。デビュー戦以来の芝挑戦となった前走府中1400mの500万条件で圧倒的1番人気ピースユニヴァースをおさえて勝利をおさめました。芝からダートに替わって未勝利を勝ったことでダート馬だと思われたようですが、前走の勝ちっぷりをみるに単に成長して強くなっただけの様子。1400で2勝していますし今回も当然実力上位です。勝鞍が府中のみ、国分ジョッキーが乗って勝っていないなど不安要素もありますが、他の馬の抱える不安要素に比べたら軽いものです。評価を落とす要因にはなりえないでしょう。

 

 

6番 アマルフィコースト 3牝  浜中俊

 6月10日デビューの早熟馬でしたが、ファンタジーSで敗れたことであっさりJFを諦め休養入り。今回は休み明けの出走となります。フェアリーSはかかってしまって3着と強い競馬をしたのですが、精神面の成長が足りなかったことが陣営の不安要素だったのでしょう。競走能力は疑いようもなく高いので、当日のテンションを見て取捨選択をしたいですね。

 

 

7番 モルトアレグロ 3牝 田辺裕信

 デビューからずっと安定した成績で、常に力を出し切れる信頼感があります。前走OP特別の紅梅ステークスデムーロジョッキーを乗せて鮮やかな勝利。JFでも5着入着しており、競走能力の高さは証明済みです。血統的にも1400mは適距離で隙がありません。乗り替わりを不安視する見方もありますが、先行馬に乗る田辺ジョッキーならむしろプラスかもしれません。

 

 

9番 アンコールプリュ 3牝 藤岡康太

 現在2連勝中のディープ産駒です。大馬主金子真人氏の所有馬でデビューから2連勝中ということで大きな人気を集めそうです。しかし人気に見合った活躍をしているのも事実。新馬阪神のマイルを先行して押切り、つわぶき賞は後方から直線だけで差し切り勝ちとド派手なパフォーマンスを見せてくれています。まだ3戦目で幼い面もあるとは思いますが、その才能で他馬をねじ伏せてしまう可能性もあります。

 

 

17番 ラブカンプー 3牝 松山弘平

 紅梅Sモルトアレグロの2着だったあと、1200mのかささぎ賞を勝って臨んできました。父ショウナンカンプ×母父マイネルラヴという超短距離血統で、ここまでの2勝はどちらも1200mとその血統を体現しています。しかし1400mの紅梅Sモルトアレグロの2着に粘っており、1400でも逃げ粘れる体力を持っているようです。脚質的に他の馬や枠の影響を受けにくく、実力を出しやすいというのも大きなポイントです。

ファンキルユニット評価2017年11月版

こんなペースで実装したらお財布壊れちゃうだろ!

 

 

芭蕉扇・D.plug・リリス(☆4~6)銃・雷

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特に待つこともなく実装された新章ユニット第1弾!アクマと混じり合った♂ケイオスリオン帝国の斬ル姫(新ワード)芭蕉扇・BB・淫夢くんです。最大の特徴はシェキナー・聖鎖と同じく属性が変化していることでしょうか。雷銃ユニットということで射程1~3が常に保証されているのはうれしいですね。リーダースキルは全ユニット強化。自軍全ユニットのHP40%、魔攻・命中・回避20%上昇とかなり強力。上昇値は属性特化に比べると低いですが、魔攻強化を活かしてパーティを組めばマルチでも活躍できるでしょう。スキル面では、HP60%以下(相手が氷属性なら80%以下)のとき、相手から攻撃されても攻撃射程内であれば必ず先制攻撃になる「漆黒の哀哭」が超強力です。元々の射程が広いので、「哀哭」を回避できるのは4射程をもつユニットのみとなります。従来どおり匠姫型が流行るとは思うのですが、匠姫型の特性(HP・守・精が低い)が「漆黒の哀哭」と絶望的なほどにミスマッチなので、成長上限次第では命姫が選択肢に入ると思います。守姫は速を重視するならアリなのですが、「哀哭」で先制が保証されることが前提ならば火力不足に陥るだけになってしまう可能性がありますね。ちなみに、属性は変化してしまいましたが、元々キル姫が持っていた属性の特徴はスキルとして残るようです。芭蕉扇の場合は「狂乱の哀哭」というスキルが相手が雷属性のとき魔攻・命中30%上昇芭蕉扇は元々風属性なので雷属性に優位)となっています。

 

 

 

 

 

マサムネ・獣刻・ヨルムンガンド(☆4~6)剣・氷

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引き続き新章ロストラグナロク篇より、トレイセーマ共和国の斬ル姫 マサムネ・野獣・TDKRKJくんです!例に漏れず高倍率なLSで味方全体を補強しつつ自身は「世界蛇の咆哮 」によって射程外の攻撃を牽制する……ユニット個体として完結した強さを持っているのが特徴です。また追撃強化(追撃ダメージが1.5倍)や必殺強化(必殺20上昇。相手が炎属性ならさらに20上昇)もあり、敵を確実に仕留めるアタッカーの役目を十分に果たせる性能となっています。デュエルスキルも70%威力の4連撃と強力ですが、デュエル後に相手の速を下げるという効果は追撃強化スキルのせいで活躍する場面が無いかもしれません。また新章ユニットの例に漏れず、元の属性(炎)を反映したスキルも完備。マサムネの場合は相手が風属性のとき物攻・命中30%アップです。姫型は完全に匠姫型向けだと思います。

 

 

 

真夏の夜のファントム

 

YAJU「ファッ!?」

MUR「やべえよやべえよ……。これ訴えられるゾ」

TILFING(淫夢)「もう少しで本当の私」

KMR「マズイですよ!!!」

レ「もう終わりダァ!!」

MUR「は、早く解説に移るゾ」

YAJU「オッスお願いしまーす!」

KMR「マサムネ先輩は上で述べられている通りの超攻撃的前衛ユニットです。常時発動の付与スキル『唸り響く咆哮』によって追撃のダメージをなんと最大50%アップ!このスキルによってDS無しでも安定した火力が保証されていますね」

TILFING(INM)「咆哮……あっ、ふーん……」

MUR「おまえが反応するのか(困惑)」

KMR「さらに2つの付与スキルを所持していますが、どちらも超強力。『大地を割る咆哮』は自身の必殺を最大20上昇させ、デュエル相手が炎属性だった場合さらに20%上昇させます」

YAJU「更に火力上昇かたまげたなぁ…」

KMR「ふふ…こんなところでたまげていてはいけませんよ先輩」

TILINM「こんなところさん!?」

POLICE「おとなしくしてろ!!バラまくぞ!!」

KMR「もう一つの付与スキル『猛り狂う咆哮』は相手が風属性だった場合物攻・命中が最大30%上昇します!つまり風属性炎属性への両面メタユニットなんです!!」

YAJU「はぇ~すっごい」

TILINM・LINK・NKNKDOGA「咆哮ばっかじゃねーかお前んスキルゥ!!」

KMR「ちょ、ほんと、まずいですよ!」

MUR「コイツろくでもないものとリンクしてるゾ!!!」

YAJU「そんなものとリンクしなくていいから(良心)」

TIL(淫夢)「咆哮……野獣……マサムネは淫夢民だった……?」

MUR「オイカメラ止めろォ!!!!」

M@STER「あーもうめちゃくちゃだよ(血管破裂)」

HITIおじさん「今日はもう終わり!閉廷!!また次回!!」

 

 

 

 

 

 

 天沼矛・聖鎖・サハクィエル(☆4~6)風・槍

 

TDKRYAJU「………ん?」

KMR「あれ先輩、M@STERはどこ行ったんですか?」

TDKR「なんかいねえんだよなぁ……主が居ないとかやめたくなりますよ~」

MUR「きっと地上世界を救いに行ったんだゾ!!」

KMR「(ノンケの文法を忘れたから終始ホモネタでお茶を濁してるだけだと思うんですけど)」

TDKR「しょうがねえな~(孫悟空)。じゃあ俺達だけで解説しますよ~するする!」

MUR「そうだなあ!おいKMR!今回の新ユニットは誰だゾ?」

KMR「今回の新ユニットは紳士たちの間で密かに人気を集めている天沼矛ちゃんですよ!氷属性の槍ユニットはロンギヌス渋谷凛と若干飽和気味ですが……」

MUR「あっオイ待てい。今回のぬぼこはどうやら風属性みたいだゾ」

TDKR「やりますねえ!風槍なんて青龍偃月刀くらいしかいなかったじゃないですか!これで強ユニット揃いの雷に対抗できますできます!」

MUR「だよなあ!………ん?なんか足んね」

KMR「ひさびさにパーティの隙間を埋められるユニットが来て僕も満足です!というか風属性冷遇されすぎですよ!」

MUR「………そうだな」

TNBKR「もう許さねえからなぁ?」

TDKR「MURなんか言いました?」

MUR「なんでもないゾ。それよりKMR!スキル面で特筆すべきモノは無いのかゾ?」

KMR「ありますよ!まずは去年あたりに猛威を奮った『千里駆け』と同じ効果を持つ『天駆ける空衣』。これによって縦横無尽に駆け回る1-2射程というクエストでも使いやすいユニットになっています!」

MUR「いいゾ~これ」

TDKR「KMR他にはないのかよ~」

KMR「先輩は欲しがりですね……。でももう一つ、このユニットしか現状持っていない特別なスキルがありますよ」

TDKR「!? どんなスキルなんだ教えてくれよな~頼むよ~」

KMR「フフ……その名も『守護の空衣』!!効果はなんとデュエル時及びデュエル後に自身が受けるダメージを無条件で15%軽減!相手が雷属性の場合は30%軽減です!」

TDKR「(軽減値)イキスギィ!!」

MUR「これもしかして確定発動かゾ?」

KMR「そうですね

TDKR「は?」

KCHO「おゲームバランス壊れちゃ^~う」

TDKR「盾とか必要無いじゃないかオラァン!」

KMR「そんなこと言われても……。そ、それから、当然ですがデュエスキルもあります」

MUR「どんなやつだゾ?」

KMR「『舞い踊る巨像』攻撃時に確率で発動して、90%威力の3連撃を繰り出し、与えたダメージの30%を回復、だそうです」

MUR「硬い上に回復するのか(困惑)

TDKR「しかも威力も高すぎィ!!全てにおいてキルコレの上位版じゃないか(呆れ)」

KMR「あ、それと巨乳になりました

ホモ『………………』

HITIおじさん「じゃあプラマイゼロってことで終わり!閉廷!」

 

 

 

 

 

ファンキルユニット評価2017年10月版

 

 

お久しぶりです(超小声)

 

 

 

 

シェキナー・聖鎖・ラファエル(☆4~6)光属性・弓

 

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シェキナー・聖鎖

この壊れユニットを設定したやつは誰だ―!IMIZMー!!(自明)

ファンキル3周年キャンペーン(おめでとうございます!)で実装された新章からの先行実装ユニット、シェキナー・聖鎖・ホルスタインさんです!天上編完結という触れ込みだったので慌てて供養課金したのですが、新章のユニットを今から出すということは今のファンキルのアプリのまま続きができるんですかね?よくわかんないけど良かったです(安堵)。今回実装されたシェキナー・聖鎖さんは1~4射程3倍デュエルスキル持ち、しかも飛行ユニットには確定必殺もあるんだよ(KNMMDK)というおかしな強さ。あと地味に強力なLSを揃えやすい光属性。とにかくスキルがどれも強力なので、ステ成長にはあまりこだわらなくていいかもしれません。マルチを本気でやりたい方以外は特に姫型に拘る必要もないと思います。リセマラにもオススメの超強力ユニットです。

 

 

 

 

 

 

 

ホモたちによる談話

野「先輩なんか久々っすね」

M「そうだよ」

野「相変わらず会話になんなくてこれもうわかんねえな」

M「あ、そうだ。そんなことよりシェキナーのことだゾ」

野「最大射程を1伸ばす『冴え渡る鐘の音』射程1の攻撃を可能にする代わりに自分の追撃を起きにくく、相手の追撃を発生させやすくする共鳴スキル『儚げな純白』……」

 M「は?共鳴スキルってなんだゾ?」

野「んにゃぴよくわかんないです……。たぶんキャラクエクリアで開放されると思うんですけど(凡推理)」

M「はぇ~」

野「他にも飛行・竜属性が相手だと確定で必殺が発動する『天響く鐘の音』も強いですねえ!」

M「強すぎるゾ。……ん?飛行・竜相手に確定必殺……あっ

野「……たぶんエンシェントキラーズメタですね」

カーリー「もう白の時代は終わったんやなって」

M「何だ御前!?」

KMR「総合すると、現状最強のアタッカー。引いて損なしってことですね!」

M「何だおまえ!?」

HITIおじさん「以上解散!」

 

 

 

 

 

 

ティルフィング・リンク・エイレーネ(☆6覚醒)光属性・剣

 

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こちらはストーリー最終章から登場の天上編最後のユニット。真の力を開放したティルフィング・リンク・エーミールくんです!!ヤママユガ獲ってこなきゃ(使命感)初のレアリティ『☆6覚醒』のユニットであり、ストーリー最終章で1度だけ入手できる覚醒素材を使って剣皇ティルフィングから覚醒進化することでも入手可能です(ガチャでも出ます)。このユニットの目玉はリーダースキルの優秀さです。『自軍全ユニットのHPを70%上昇・命中20%上昇。自軍光属性ユニットは追加で物攻・魔攻・物防・魔防を20%上昇』という破格のLSが無課金で手に入るのは美味しいですね……。LSだけでも既存のすべてのユニットの中で最上位に位置しているのですが、その他のスキルも超優秀。自身の命中回避を常時30上昇させ、相手が光闇属性以外の場合さらに40上昇させる「戦女神『加護』」。防御時に確率で杖・弓・銃ユニットのダメージを無効にする「戦女神『慈愛』」。攻撃時に、速の値に関係なく確率で追撃が発生する「戦女神『神託』」。自身のHPが50・運が20上昇する付与スキル「戦女神『心願』」。そして自身及び周囲5マス以内の味方ユニットの運を10%上昇させ、さらに周囲5マス以内の敵ユニットの力・魔を10%下降させる範囲バフ「ハートオブキル」……。ぼくのかんがえたさいきょうゆにっとかな?さらに最大レベルが100に引き上げられている上、90レベル以降は1レベル上昇ごとに最大で3ステータスがアップするため、素のステータスも余裕の600オーバーです。新章がこういうゲームバランスなのかエーミールくんだけが超優遇されているのかわかりませんが、とにかく今真っ先に育てるべきユニットと言えるでしょう。

 

 

 

ホモ

 

MUR「なんだゾこのユニットは……」

TDKR「主人公でしょ」

MUR「嘘つけ俺達のティルなんとかさんはこんなクソ強ユニットじゃなかったゾ!」

TDKR「成長期なんでしょ。大会近いからね(適当)」

DKT「スキルがぞろぞろして気持ちがいい!!!」

TDKR「何だこのおっさん!?」

KMR「もともと強かったリーダースキルは汎用性が低くなった反面、マルチでも使える光属性のトップオブトップにまで上り詰めましたね!」

PNGK「またティルだ!またティルだ!!(ババババババ」

MUR「今日はなんかいつも以上にうるさいゾ……」

TDKR「部室広スギィ!!!」

KMR「まぁ賑やかでいいじゃないですか。それよりこのエーミールの強さはLSだけじゃありませんよ!」

MUR「そうだよ」

KMR「自身の周囲にデバフを振りまきながら確率で追撃に確率で弓と魔弾の無効化……単体戦力として完成されてますねぇ!!

MUR「そうだよ」

KMR「どうですか!先輩も使ってみましょうよ!」

TDKR「それより溜まっちゃってさぁ……」

KMR「えぇ………」

HITI「これ以上は良い子に見せられないから終わり!!!閉廷!!!」

O松「KMR以外まともに解説してないゾ」