有言実行!
というわけで宣言通り秋のGⅠの一戦目・2015年スプリンターズステークスの特集をします!
スプリンターズステークスは言わずと知れた電撃の6ハロン戦。サクラバクシンオーの連覇を始め数々の名勝負を産んだレースですが、今年は世界的名馬も参戦し例年以上の熱い戦いが見られる予感がします。
では早速出走馬を確認してみましょう!
2015年第49回スプリンターズステークス GⅠ 中山 芝1200m
1枠1番 リッチタペストリー(香) セン7
1枠2番 ストレイトガール 牝6
2枠3番 リトルゲルダ 牝6
2枠4番 サクラゴスペル 牡7
3枠5番 スギノエンデバー 牡7
3枠6番 ウキヨノカゼ 牝5
4枠7番 ベルカント 牝4
4枠8番 ハクサンムーン 牡6
5枠9番 アクティブミノル 牡3
5枠10番 マジンプロスパー 牡8
6枠11番 レッドオーヴァル 牝5
6枠12番 ウリウリ 牝5
7枠13番 ミッキーアイル 牡4
7枠14番 フラアンジェリコ 牡7
8枠15番 コパノリチャード 牡5
8枠16番 ティーハーフ 牡5
かなり高齢化が進んでますね(笑)。
6歳以上の馬が半分もいます。それだけスプリント路線が停滞しているということなんでしょうか。これだけ高齢馬が多い中で、最高齢のマジンプロスパーは直前で出走取消となりました。年齢的におそらくこれが最後の挑戦だっただけに残念でなりません。新興勢力は5歳勢が多いですね。ウリウリ、ティーハーフ、ウキヨノカゼ、と夏に名を上げた馬はみな5歳馬でした。そして異彩を放つ海外馬・リッチタペストリーの存在が非常に恐ろしいですね。この馬1頭のために展開の予想が難しくなっています。では続いて各馬の紹介を。
運良く1枠に入ったのはまさかの海外馬 リッチタペストリー。
GⅠ勝利は去年のアメリカのスプリント戦・サンタアニタスプリントチャンピオンシップだけですが、そのレースでBCダートマイル勝ち馬ゴールデンセンツとBCスプリント勝ち馬シークレットサークルを破っています。当然その後のBCスプリントでも1番人気に推されましたが、14着に沈んでしまいました。今年に入ってからはドバイゴールデンシャヒーンで3着、続いて芝のシンガポールインターナショナルスプリントで5着からここに回ってきました。芝での実力が未知数ではありますが、スプリンターとしては確実に世界屈指の実力の持ち主だといえるでしょう。そんな偉大な馬がスプリンターズステークスを選んでくれたことはとても光栄な事ですし、スプリンターズステークスがドバイGCや星国国際スプリントやBCSと並ぶレースに成長したということだと思います。で、このレースにおける評価なのですが、はっきり言ってしまうとストレイトガールや絶好調のハクサンムーンに比べるとかなり微妙です。2頭に劣るとは思えませんが、じゃあ絶対勝てるかというと、うーん。ただこの馬の場合場数とこれまで戦ってきたレースのレベルが違いますから、今回のような実力が拮抗していて厳しい流れになりそうなレースでは安定して着を狙えると思います。ただこのレースは過去にロケットマンという名馬を潰していますから、、、そこが心配ですね。
続いてはこちらも運良く内枠を引いた ストレイトガール。
悲願のGⅠ制覇を成し遂げたというのに、なぜかセントウルステークスでは3番人気でしたね。さすがにカワイソス。ヴィクトリアマイル以外の勝ち鞍はすべて1200m。2着に入ったのも摩周湖特別(1500m)以外すべて1200mという生粋のスプリンター。ここまで来たんだから、スプリンターの頂点に立ちたいところです。調教は見た限り非常によく、中2週のローテも無理がなくていい感じ。
お次は新勢力4歳馬の ミッキーアイル。
春は悔しい結果に終わってしまいましたが、まだまだ見限れる馬ではありません。この馬もマイルのGⅠを勝っていますが、4歳になって体つきが完全にスプリンターのそれに変貌。その変化を如実に表す春の結果となりました。つまり全体的に今回有利なわけですが、この馬の脚質が少し問題。この馬逃げよりの先行脚質なのですが、前に行くということはどうしても後ろの出方を伺わなければなりません。ペースが早くなりすぎると自分も潰れてしまうからです。ここでネックになってくるのが得体の知れない海外馬・リッチタペストリー。なんとこいつ先差自在の変態型なのです。おかげで騎手はどう出てくるかわからず困惑、我々競馬ファンも展開を予想できず困惑、という罠に意図せず嵌められてしまったのです。ひとつ面白そうなのが大逃げでしょうか。もし大逃げを打ってきたらかなり面白いことになると思います。