オペラオー流徒然草

競馬のことや最近気になっているゲーム・ラノベ・マンガ・アニメについて徒然なるままに。

電子漂民は凱旋門賞を観戦するか?

日常ブログ()

そんなわけで2つ続けて競馬記事です。

凱旋門賞はどうしても取り上げたかったのです。仕方がなかったのです!

なのでゲームとかアニメの記事はもう少し待っていただけますかね?(震え声)

 

とりあえずレースの紹介を。

凱旋門賞1920年に創設されたフランスのGⅠ競走で、現代におけるクラシックディスタンス(2400m近辺の距離)の最高峰に位置づけられる究極のレースです。

もともとはフランス3歳最高峰のレース・パリ大賞と対になる古馬の頂上決戦を作る意味で創設された、わりと新しいレースなんですね。

しかし2000年代に入ってからは2000mあたりの中距離レースに重きを置かれる傾向が強まってきており、同時期におこなわれるイギリスのチャンピオンステークスの方がレーティングが高い年もありました。

とは言え凱旋門賞。今日本が最も勝ちたい国際GⅠと言われるほどのドリームレースですから、今年も欧州のトップホースたちが集まってきていますよ!

では簡単な登録馬紹介をば。

 

凱旋門賞(Group 1  2015年10月4日 フランス・ロンシャン芝2400m)

 

まずは前年、前々年覇者、今年も大本命である牝馬トレヴTreve 5歳牝)

恐ろしいことに今年は3戦3勝。無敗なのです。凱旋門賞と同じロンシャン2400mでおこなわれたヴェルメイユ賞牝馬限定GⅠ)では直線軽く抜けだして4馬身差の圧勝。もはや死角がありません。サンクルー大賞で牡馬の一流どころも蹴散らしていて、王座は盤石に見えます。余談ですが、トレヴが初めて勝った2013年の凱旋門賞オルフェーヴルが死角無しの1番人気に推されていました。あの時はオルフェが3歳牝馬に負けるなんて!とショックでしたが、凱旋門賞を連覇し、5歳になっても欧州最強という本物の化物が相手だったんだから仕方なかったですよね。

 

続いてこちらも牝馬のファウンド(Found 3歳牝)

8戦3勝2着4回という非常に堅実な馬で、前走はアイリッシュチャンピオンステークスでイギリスダービー馬のゴールデンホーンの2着でした。下馬評ではゴールデンホーンの方が人気が上のようですが、アイリッシュチャンピオンステークスではゴールデンホーンにタックルをかまされており、まっすぐ走っていればこちらが勝っていたかもしれません。このように実力はある馬なのですが、2400mという長い距離への対応が少し心配されています。

 

続いてはアイリッシュチャンピオンステークスでファウンドとフリーイーグルにタックルをかまして国際的に評価が下がった荒武者・ゴールデンホーン(GoldenHorn 3歳牡)

日本であればまず降着間違いなしの妨害であっただけに、特に日本での評価が非常に下がってしまいました。ただ英ダービーを制したときの脚は見事なもので、やはり抜きん出た実力の持ち主であることに変わりはないと思われます。というよりこの馬が弱いとなるとこの世代全体のレベルが低いという事になってしまいますので……欧州競馬全体のためにもなんとか頑張って欲しいところです。

 

英ダービー馬の次はフランスのダービー馬の登場です。今回の凱旋門賞でも2番手に挙げる声が多いニューベイ(NewBay 3歳牡)

仏ダービー圧勝。そして凱旋門賞の主要プレップレースの1つであるGⅡ・ニエル賞も圧勝。フランス調教馬として、本国のビッグレース制覇に向け万全の体制を整えてやって来ました。毎年フランスの馬は人気になりやすい傾向にありますが、この馬は確かな実績とインパクトある勝ち方をしてきていますので、人気先行ということは無いと思います。ただ去年エクト―とかいうニエル賞圧勝した馬がいたような気が……。

 

お次はアイリッシュダービー馬・ジャックホッブス(JackHobbs 3歳牡)

アイリッシュダービー(アイルランドのダービー)をⅠ番人気に応えて圧勝した馬なのですが、実はこの馬、所属は英国となっています。この馬に限らず、欧州では国をまたいで活躍する馬がたくさんいます。と言うより、欧州全体として、レース選びに国境がないことが多いです。そんなわけでアイルランドのダービー馬となったこの馬ですが、当然、本国イギリスのダービーにも出走しました。結果はゴールデンホーンに決定的な差をつけられ2着。筆者は個人的にこの馬に期待しているのですが、大勢の評価はゴールデンホーンの下位互換という感じです。

 

続いても3歳牡馬・イラプト(Erupt 3歳牡)

デビューから4連勝でパリ大賞を制するも、続くニエル賞でニューベイに完敗しすこし評価を落としてしまいました。近年のパリ大賞勝ち馬はその後活躍する馬も少ないですし、仕方ない部分もありますね。パリ大賞凱旋門賞と全く同じコースで行われますから、コース適性は有ると見ていいと思います。

 

お次は4歳馬・フリーイーグル(FreeEagle 4歳牡)

今年のプリンスオブウェールズステークスでGⅠ初勝利した新鋭です。父のハイシャパラルは近年の英ダービー馬の中でも最強と謳われた名馬でしたが、この馬もデビュー当時から期待が高かった馬。前走はゴールデンホーンに不利を受けて敗れましたが、この大舞台で雪辱を果たしたいところでしょう。ただ2400mは少し長いかな、という気がします。プリンスオブウェールズも前走愛チャンピオンステークスも2000mですから……。

 

続いては馬番号1番・フリントシャー(Flintshire 5歳牡)

3歳時にパリ大賞に勝利し、4歳で凱旋門賞2着。近年のパリ大賞勝ち馬には珍しく長く活躍を続けている馬です。ただ2着が8回もある勝ち切れない馬でもあるので、今回も最後のひと押しが足りなくなるんじゃないかと少し心配しています。

 

そして前哨戦牝馬限定GⅢブランドフォードステークスの2着馬・タペストリー(Tapestry

去年のヨークシャーオークスキングジョージ勝ち馬タグルーダを破った馬です。しかし今年の戦績はブランドフォードステークス2着のみ。情報不足な感が否めませんね。

 去年の凱旋門賞は13着で実力的に少し見劣りする感じがします。

 

続いても4歳牝馬ですがこちらは現在世代No.1と言って差し支え無いでしょう。ドルニヤ(Dolniya 4歳牝)

今年のドバイシーマクラックの勝ち馬です。ドバイの後はコロネーションカップ2着、サンクルー大賞3着、そして前走フォワ賞がポストポーンドの4着でした。3連敗していますが、一貫して2400mのレースを使い続けているのは高ポイントですね。近年は2000mのレースに流れる馬が多い中、この馬は今年2400mを4戦もしています。これはかなりアドバンテージだと思います。

 

続いてはフランスの遅れてきた大物・プリンスジブラルタル(PrinceGibraltar 4歳牡)

2歳の時にGⅠを勝っており、厳密には復活した大物ですね。前走ドイツのバーデン大賞を外外回って差し切り勝ちしました。仏ダービーでもパリ大賞でもⅠ番人気に押されていながら不甲斐ない結果に終わってしまっただけに、今回にかける思いはひとしおでしょう。

 

 

 

※情報は随時更新します。