オペラオー流徒然草

競馬のことや最近気になっているゲーム・ラノベ・マンガ・アニメについて徒然なるままに。

電子漂民は2016年米国クラシック戦線をどう占うか?

世界がその勝利を待っているんだ

 

電子漂民の皆さんこんにちは!オペラオーです!相変わらず更新がガバガバなのは仕様です。許してくださいオナシャス!!

 

さて先々週の記事でクイーンカップ共同通信杯は見とけよ見とけよ~とお書きしましたが、サプルマインドハートレーも来ませんでしたね!!笑

 

せ、勢力図を見たかっただけだから(震え声)

しかしこれでメジャーエンブレムリオンディーズの絶対優位が証明されたんじゃないでしょうか。ディーマジェスティ有馬記念の記事でちょろっと名前出してましたしね(小声)。

 

さて国内はこんな感じであとは前哨戦を待つばかりと言った感じなので、今回は海外・アメリカ競馬を見ていきましょう!

 

 

アメリカ競馬のはじまりは古く、イギリス人が入植してきた17世紀には入植者達の間ですでに競馬がおこなわれていました。

近代競馬が始まったのは19世紀の初頭。1875年には現在まで続くクラシックレース・ケンタッキーダービーがはじまりました。

アメリカ及び北南米競馬の特徴としては、ダート競走をメインにおこなっている点があります。

前述のケンタッキーダービーを始めとした米国3冠は全てダートで、米国で最も価値のあるブリーダーズカップクラシックもダート2000mです。芝のレースももちろんありますが、全体的にレースの価値が低くレベルも欧州に比べると2,3枚落ちます。

アメリカのダートは水を含むとドロドロになって重くなるのが特徴的で、日本の中央競馬の量が少なく水を含むと走りやすくなる馬場とは真逆です。また水の弾きが悪く道悪だと滑りやすいのも特徴です。このためアメリカでは道悪のため出走回避というのも少なくありません。

 と、軽く概要を述べてみました。私は欧州競馬のほうが好きなのでこのブログでもちょくちょく紹介していましたが、欧州と米国はかなり違っていますね。ダートが主体の米国競馬。ではクラシック戦線はどう推移していくのでしょうか。

 

ホース・トレーダーズ―アメリカ競馬を変えた男たち

ホース・トレーダーズ―アメリカ競馬を変えた男たち

 

 

シービスケット―あるアメリカ競走馬の伝説

シービスケット―あるアメリカ競走馬の伝説

 

 

 

 

まずはここまでの重賞勝ち馬を……といきたいのですが、アメリカは重賞が多すぎるので、ここまでのGⅠ勝馬だけをまとめます。

 

デルマーフューチュリティ    ナイキスト

ホープフルS         ラリス

フロントランナーS      ナイキスト

シャンペンS         グリーンポイントクルセーダー

リーダーズフューチュリティ ブロディズコーズ

BCジュベナイル        ナイキスト

BCジュベナイルターフ     ヒットイットアボム

ロスアラミトスフューチュリティ モアスピリット

 

デルマーデビュータント     ソングバード

スピナウェイS          レイチェルズヴァレンティーナ

アルシバイアデズS       ゴモ

シャンデリアS          ソングバード

フリゼットS           ニックネーム

BCジュベナイルフィリーズ    ソングバード

BCジュベナイルFターフ     キャッチアグリンプス

ロスアラミトススターレットS    ストリートファンシー

 

 

 

 

Winning Post 8 2016

Winning Post 8 2016

 

 

 

えー……笑

ここまで見た時点で何度も名前が出ている奴がいますね……。

 

 

そうなのです。実はアメリカクラシック路線は今の時点で牡馬と牝馬1頭ずつ抜きん出た実力馬がいるんです。牡馬のナイキスト牝馬ソングバードです。

 

 

 

ナイキストは6戦6勝。重賞5勝。父はグレイソブリンアンクルモー。母父はストームキャット直仔フォレストリー。未勝利を勝った後ベストパルS(G2)デルマーフューチュリティ(GⅠ)フロントランナーステークス(GⅠ)と同じ相手(スワイプ)に連勝。しかし相手関係が変わらないためほんとうに強いのか疑問視され、BCジュベナイルでは2番人気に。ところがそのBCジュベナイルでまたしてもスワイプを半馬身退けて優勝。スワイプと3着のブロディコーズの間には2馬身4分の1差ついていたことから、ずっと強い相手に勝ち続けていたことが証明されました。さらにこの馬は3ヶ月以上の休養明けに出走した先々週のサンヴィセントステークス(G2)でも有力馬イグザジレイターを破って勝利。現在世代トップの成績を収めています。

 

 

 

牝馬ソングバードはここまで5戦5勝。父はメダグリアドーロ、母父はフォーティーナイナーの直仔ウェストアクル。未勝利を勝った後ぶっつけで臨んだデルマーデビュータントステークス(GⅠ)G2ソレントステークスを勝って来たプリティエヌクール5馬身差で破って重賞及びGⅠ初勝利。続くシャンデリアステークス(GⅠ)でも1.2倍の圧倒的人気に応えて4.5馬身差の圧勝。迎えた大一番BCジュベナイルフィリーズではレイチェルアレキサンドラの娘GⅠスピナウェイステークスを勝って来ていたレイチェルズヴァレンティーナ5.75馬身差をつける圧巻のパフォーマンスで勝利。更に休養明けの2月6日にG2ラスヴァージネスSで勝利しており、今のところクラシック戴冠に最も近い馬と言えます。

 

 

 

と、この2頭が現在アメリカのトップホースとして君臨しているわけですね。ここまでの戦績が圧倒的であることから、注目はすでにこの二頭が「どうクラシックを勝つか」に向けられています。しかしそこは熱しやすいアメリカ。過去にも人気が爆発した馬が何頭もいました。アラジアルクワイエットがまさにそれです。そもそもBCジュベナイルを勝利した馬はケンタッキーダービーを勝てないなんていうジンクスがあるくらいですから、2歳戦の成績だけでクラシックの勝ち馬を決めるのは早計!というわけで私なりに有力馬をピックアップしてみました!

 

まずは牡馬から!

ナイキストの2番手となるのは実績面ではやはりスワイプでしょう。父はベルモントステークスバードストーンなのでクラシックの距離にはナイキストより適正がありそうな感じがします。母父はミスプログランドスラムで、早くから活躍できているのはおそらくこの馬の影響でしょう。今後中距離戦に出るようになれば勝ち星を積み上げられるのではないでしょうか。レーススタイルはどちらかと言うと差し寄りで、オールウェザーのほうが走るかもしれません。ナイキストには4度も負けていますが完敗というわけではなく、特にBCジュベナイルではあと一歩のところで差し切れずにゴールしてしまいました。現時点でナイキストに太刀打ちできる数少ない馬のうちの1頭ですね。

 

キャンディライド産駒のガンランナーという馬も注目です。母父ジャイアンツコーズウェイを持つこの馬はロード・トゥ・ケンタッキーというケンタッキーダービー出走のためのポイントランキングで現在トップに立っています。ここまで4戦3勝。12月にロード・トゥ・ケンタッキー対象のケンタッキージョッキークラブS(G2)エアロフォース4着。今年に入って今月20日のリズンスターステークス(G2)ではエアロフォースや前走ケンタッキーJCSで3着だったモトムを破って1着。3戦目の一般戦からは一貫して8.5ハロン(1700m)の距離を使われており、中距離のクラシックレースへいち早く対応した馬と言えます。父のキャンディライドバブルガムフェローの半兄キャンディストライプスを母父に持つ血統キャンディストライプス自身は芝で活躍した馬ですが、産駒にはインヴァソールディファレントといったアメリカのダートで活躍する馬も多くいました。その血が母系のストームキャット父系のミスタープロスペクターを補強しているのでしょう。

 

もう1頭注目したいのが4戦4勝無敗のモハイメン。デビュー戦を勝った後、昨年11月のナシュアS(G2)とレムゼンS(G2)を連勝。今年に入って1月のホーリーブルS(G2)GⅠシャンペンステークス勝ち馬のグリーンポイントクルセーダー3.5馬身差をつけて圧勝し、ナイキストを倒すならこの馬という声が高まっています。父は大流行のタピット。母父はノーザンダンサー直系ながらアメリカで成功したディキシーユニオン。非常に高いポテンシャルを秘めており、未だに底が見えていません。特にホーリーブルステークスでのレースぶりが凄まじく、先頭で直線に入ると追ってくるグリーンポイントクルセーダーを相手にもせずムチを使わないまま3馬身半差でゴールイン。今後のレースぶり次第ではナイキストを抜いてケンタッキーダービーの本命にあがるかもしれません。

 

 

牝馬の方はソングバード陣営にとって宿敵とも言えるレイチェルズヴァレンティーナが2番手です。ここまで3戦2勝。デビュー戦を勝利した後、スピナウェイステークスを1番人気で勝利。続くBCジュベナイルフィリーズソングバードに大きく離された2着でした。BCジュベナイルフィリーズ以降まだレースに出ていないのが気がかりですが、復帰戦とケンタッキーオークスの前哨戦次第では戴冠もありうると思います。レイチェルアレクサンドラは2009年度のエクリプス賞(北米版JRA賞年度代表馬。父はプリークネスステークスを含むGⅠ3勝をあげたベルナルディーニ。どちらもアメリカのクラシックでの活躍が印象的な馬です。

 

 もう1頭紹介したいのがヴィーナスバレンタイン。ここまで5戦3勝で重賞はG2を1勝のみという地味な戦績なのですが、その重賞がなんと最低人気での勝利だったのです。勝ったレースは先週20日に行われたG2レイチェルアレキサンドラS。この時期の中距離レースということでクラシックに向けて有力馬が揃っていたのですが、先頭で逃げ切りを図るミッドナイトオンオコネーを最内から抜き去って優勝してしまいました。しかも直線だけで9頭全てごぼう抜き!これは少し面白い馬が現れましたね。

 

 

 

 

まだまだ年が明けて重賞が始まったばかりのクラシック戦線。今後どういった戦いが繰り広げられていくのか。みなさんもぜひ注目してみてください。

ドバイは来週やります(たぶん)。

 

 

ケンタッキーダービー記事書きました

 

adomaiyavodca.hatenablog.com

 

 

 

アメリカ競馬戦略9つの頂点―9人の全米トップ評論家による驚異の競馬最新理論

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