オペラオー流徒然草

競馬のことや最近気になっているゲーム・ラノベ・マンガ・アニメについて徒然なるままに。

電子漂民は2017-2018年度POGに参加するか?

いやあ今年は散々でしたね……

 

 

 新たなPOG が始まる!!

 

皐月賞が終わり、今年度のPOGもそろそろ終盤に差し掛かってきました。残るG1は短距離路線の総決算・NHKマイルカップオークスとダービーのクラシックのみ。それぞれ、これまで戦ってきたG1とは別の適性を求められるレースだけに、まだまだ目が離せません。

しかし2016年度のPOGにばかりかまけていられないというのが悲しいところ。すでに2017年度のPOGが始動し始めています。 というわけで今年のPOGの個人的な注目馬と、各紙の注目馬を少しずつ紹介します!

 

 

 

 

 

”2017~2018年度POG注目馬”

 

さて昨年の反省を活かしまして、今年は「とにかく勝ち上がる馬」を堅実にピックアップしていきたいと思います。昨年はちょっとニッチな馬をピックアップして他との違いを強調しようとしましたが、まぁ勝たない勝たない……笑。1年という期間を舐めていました。持ち馬が勝たないと本当につまらないですね……。いい勉強になりました。というわけで今年は私がPOGを楽しむためにも”重賞まで行かなくても勝てそうな馬”に焦点を当てたいと思います。

 

 

 

 

オルフェーヴル産駒編

 

今年度から初年度産駒がデビューする3冠馬オルフェーヴル。現役時代は圧倒的な競走能力で3冠のほか、有馬記念宝塚記念凱旋門賞2着2回など輝かしい実績を残しました。460kgと平均的な大きさながら、上り坂をまったく苦にしないパワーと上がり最速を連発する瞬発力・持久力は特筆するべきものがあります。同じく3冠馬ディープインパクトは今や日本最強の種牡馬になりましたが、その前の3冠馬ナリタブライアン種牡馬としては鳴かず飛ばず。現役時代の強さが必ずしも種牡馬成績に繋がるわけではないというのが難しいところです。ブライアンズタイムの血は今や風前の灯となってしまいましたが対照的にサンデーサイレンスが現在の飽和血統となっています。そんな現状の中、サンデーを3代父に持つオルフェーブルはサンデーサイレンスのクロス」を体質の不安なく使える新世代の種牡馬の筆頭格。私はこの種牡馬の成功如何によって今後の日本競馬の「進歩」の速度が変わるのではないかと睨んでいます。後述の外国種牡馬の活用もポイントの一つですが、今の日本血統はとにかくジリ貧ですから、是が非でも活躍馬を、種牡馬になりうる馬を輩出してほしいところです。

 

 

 

 

1,ラントカルテ (父オルフェーヴル 母ラルナデミエル) 栗東・池江厩舎

 まずは新種牡馬の初年度産駒から。北米GⅢ勝ち馬ラルナデミエルを母に持つラントカルテは父に似た明るい鹿毛が美しい牡馬です。非ノーザン追分ファームリリーバレー育成馬ですが、今年はペルシアンナイト追分ファームから出ている他、サングレーザーなど素質馬人気馬を多く輩出していますから侮れません。育成はノーザンと遜色ないレベルで高く、タンタアレグリアレジネッタフェノーメノなどを送り出した実績は高く評価されています。馬主のGⅠレーシングも近年好調で注目度が高く、何よりあの池江厩舎に委託が決まっているところが大きなポイントでしょう。今年のアルアインもそうですが、GⅠの大舞台で勝ち切ることができる馬を育成する厩舎として、池江厩舎以上のところはありません。新種牡馬で未知数なため手を出しにくいかもしれませんが、これだけのお膳立てが揃っている馬、指名して損にはならないと思います。

  

 

 

 

 

2,シンハラージャ 牡(父オルフェーヴル 母シンハリーズ) 石坂厩舎

 アダムスピークラジオNIKKEI杯)リラヴァティマーメイドSシンハライトオークス……。この3頭の重賞馬がすべて同じ母から産まれたことをご存知だったでしょうか?偉大な母の名はシンハリーズ。 今年の産駒ミリッサは今ひとつの成績でしたが、このシンハラージャは父がオルフェーヴルに替わって心肺機能が更に向上。現在は坂路1ハロン16秒と少し遅めですが、身体の使い方が素晴らしく2000以上の距離での活躍が期待できそうです。後脚の繋が少し寝ていて、怪我をしやすいために調整を遅めに行っている可能性があり、デビューはシンハライトと同時期の秋以降になる見込みです。

 

 

 

3,ロックディスタウン 牝(母ストレイキャット) 二ノ宮厩舎

 キャットコイン(父ステイゴールドを姉に持つ期待馬です。母ストレイキャットゼンノロブロイの半姉という良血。ストレイキャットの父はストームキャットなので、この馬は世界的な良血馬ということになります。ゼンノロブロイは父サンデーで大成功したので、母系がアメリカの軽いスピードの種牡馬に合ったタイプなのでしょう。すでに厩舎に移動する予定で、早ければ夏の間にデビューするかもしれません。

 

 

 

 

 

ロードカナロア産駒

 

  2012・13年の香港スプリント覇者。こう書くとその実績の凄さが伝わりにくいですが、日本場が長年なし得なかった香港スプリントの暑い扉を無理やりこじ開けた上に、翌年連覇までしてしまった、と書けば伝わるでしょうか。しかも当時世界のスプリントチャンピオンにブラックキャビアを指名していた格付け機関が「選択を誤ったかもしれない」と述べるほどの鮮烈な勝利でした。5歳で引退。近年の活躍馬では長く走ったほうですが、それでも息の長い馬の多い路線だっただけに引退が惜しまれました。マイルを好タイムで勝っただけに、どこまで距離を伸ばせたのか?欧州でも通用したのか?ファンの疑問は尽きなかったことでしょう。その答えは、子どもたちが教えてくれるはずです。

 

 

 

 

1,トロワゼトワル(セコンドピアットの牝)

社台グループのドン・照哉代表のロードカナロア産駒一押し馬です。馬体のバランスが良く2歳戦向けな仕上がり。血統的にあまり強調する部分が少なく注目度は低いかもしれませんが、確実に走ってきそうな堅実さを伺わせます。カナロア産駒は胴の詰まったムキムキな馬が多い印象ですが、この馬はしなやかな体つきで幾分距離も持ちそう。この時期にしては仕上がりもしっかりしていて好感触です。

 

 

 

2, スカイブルーダイヤ(母テイラーバートンの牝)

 今年度ソウルスターリングサトノアレスでG1を勝った社台ファームの育成馬。照哉代表がその素質を絶賛する1頭です。カナロア産駒らしく仕上がりが早い様子で、早ければ夏の間にデビューでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ステイゴールド産駒

 

1,デルニエオール (父ステイゴールド 母オリエンタルアート) 栗東・池江厩舎

「久しぶりにこの血統から大物が」と育成場で話題なのがオルフェーヴルドリームジャーニーの全妹・デルニエオールです。 安心と信頼のノーザンファーム空港牧場出身で、馬主はサンデーレーシングと来れば厩舎はクラシック大活躍の池江厩舎。すべてが約束されているがごとき出来過ぎな馬、それがこのデルニエオールなのです。とは言えこの血統といえば毎年話題になるくせに全く走らなかったりすることで有名ですよね。しかし今年は一味違う様子。3月時点で坂路1ハロン15秒台の調教をしており、すでに7,8月のデビュー見込みまで立っているようなのです。オリエンタルアート勝ち上がり率で見ると11頭中7頭とかなりの好成績で、そのうち2勝以上している馬が5頭とこちらもハイアベレージ。牡馬の活躍馬が多いですが、2番仔のアルスノヴァが3戦2勝2着1回でエリカ賞を勝っており、牝馬でも当たれば超優秀な仔が期待できます。この時期に育成上で話題になっているというのも気になりますし、ぜひ抑えてみてはいかがでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

フランケル産駒

 今年のオークス、去年の阪神JFを制し、今年のPOGの中心となったソウルスターリング。この偉大な牝馬を産んだのは産駒初年度デビューだった外国馬・フランケルでした。現役時代は無敗の14勝。GⅠ10勝という輝かしい実績を持ち、種牡馬としても大いに期待されていました。欧州ではG1馬を出せておらず正直期待はずれな印象を持たれていますが、日本でのソウルスターリングの活躍は向こうのメディアでも大きく取り上げられているようで、種牡馬としては一応成功を収めました。外国の種牡馬なため日本に輸入される産駒は少ないですが、去年は数頭のうちから2頭の重賞馬を輩出していますから、狙ってみる価値はあるでしょう。

 

 

 

 

 

 

1,ソリッドドリーム(母デインドリームの牡)

 凱旋門賞キングジョージを制覇したドイツの怪物牝馬デインドリームの輸入産駒です。この手の大物配合はコケることが多いのですが、果たして……。父が昨年大きな実績を残したので、今年も注目を集めているのですが、この馬に評価が集中するのは先輩のソウルスターリングが大者同士の配合だったためです。ソウルスターリングの母スタセリタデインドリームに負けず劣らずの名牝ですが、凱旋門賞勝ちの実績には一枚劣ります。とはいえここまで繁殖実績のないデインドリームですから、まだまだ遺伝力は未知数。この馬の活躍を、まずは試金石としたいところです。

 

 

 

 

 

スペシャルウィーク産駒

 

1,プロフェシーライツの牡(馬名;グランデウィーク)

 今年種牡馬を引退したスペシャルウィークの最後の大物になるかもしれない。グランデファーム代表がそう語ったのは母父アフリートの栗毛の牡馬。左前脚が茶色で、他の3脚が白、顔には大きく輝く白いライン……。いわゆる『三白流星』。かつては名馬の条件とも言われていたものです。外見の美しさもさることながら、現在坂路1ハロン11秒台で走ることができるという驚異的な競走能力も魅力。この時期に11秒台というのは異常で、そもそも坂路で1ハロン11秒を出せる競走馬自体かなり切れる馬に限られます。このまま順調に成長していけばクラシック候補になるのは間違いないでしょう。ただ不安要素としてまだ馬主も厩舎も未定という部分があります。これだけの素質馬なのにデビューが遅れる、なんて可能性もあります。