オペラオー流徒然草

鎌倉在住大学生。 競馬のことや最近気になっているゲーム・ラノベ・マンガ・アニメについて徒然なるままに。

電子漂民は日本ダービー2016を予想するか

 

アグネスフライト

ジャングルポケット

タニノギムレット

ネオユニヴァース

キングカメハメハ

ディープインパクト

メイショウサムソン

ウォッカ

ディープスカイ

ロジユニヴァース

エイシンフラッシュ

オルフェーヴル

ディープブリランテ

キズナ

ワンアンドオンリー

ドゥラメンテ

 

 

 

 

上に挙げたのは2000年からの日本ダービー歴代勝馬の名前です。

なんとも豪華なメンツですね。

殆どが種牡馬として重賞馬を輩出していることからも分かる通り、日本ダービーは能力が最も高い馬が勝つレースなのです。

 

粒ぞろい。綺羅星の如き。数々の賞賛を送られたハイレベルな今年の3歳馬たち。その中で最強は誰なのか。(いつもは途中で飽きちゃうけど)今回は入念にチェックしていきましょう。

 

 

 

 

 

 

 ディーマジェスティ

皐月賞が始まる前は「3強」が覇権を争う、と各紙で大騒ぎでしたが、その予想は3強がすべて負けるというまさかのカタチで裏切られました。大一番で「3強」を下す番狂わせを巻き起こしたのが隠れたディープ産駒・ディーマジェスティでした。

なんというKYだと騒ぐ人もいましたが、実は4月に入った時点でディーマジェスティを本命にするという声はツイッター2ちゃんねるに少なくない数寄せられていました。

この馬の最大の長所は長い休み明けでも確実に末脚が伸びてくること。そしてどんな坂でも止まらず、長く足が続くことです。

総合戦績は5戦3勝で、未勝利脱出に3戦を要していますから、勝ち上がってからは無敗ということになります。未勝利の敗戦も最速で上がりながら短い直線(札幌と中山)に泣いたということで敗因は明白。逆に直線の長い府中では未勝利(昨年11月 芝2000m)、共同通信杯(2月 芝1800m)と上り最速で連勝。しかも破った相手が未勝利はマウントロブソン共同通信杯イモータルなのですからもはや実力を疑うほうが難しいレベルです。

これまで共同通信杯6番人気。皐月賞8番人気と重賞で軽視されてきましたが、共同通信杯の時はキャリア3戦1勝でしたし、皐月賞は他の有力馬がトライアルをいい形で勝って来ていたためにこうなったのでしょう。共同通信杯皐月賞の両方を見た者ならダービーでこの馬を推したくなってしまうのではないでしょうか。

一方で、皐月賞の勝利を展開のアヤだとする意見も見られています。この意見に関しては私も同意せざるを得ないと考えています。中山の未勝利で2着に負け、ホープフルSを直前で回避しているように、この馬は本来短い直線が苦手なはずです。その上中山は最後に急坂が待ち構えていますから末脚が伸びにくいのです。ディーマジェスティが後方一気で勝てたのはひとえにリオンディーズのお陰だったのでしょう。あの鬼のようなハイペースのおかげで、テレビでは分かりにくいですが、坂で先頭集団のすべての馬が止まっていたのです。レース映像をもう一度見てもらえればわかると思いますが、ディーマジェスティは坂の途中で加速しているように見えます。アレはディーマジェスティが加速したのではなく前が止まったからああ見えたということです。

ということは、「皐月賞はまぐれだからダービーでは来ない」ではなく、「ダービーで本来来る馬が皐月賞でも来てしまった」ということだと私は見ています。

長い直線、距離延長、どちらもこの馬にとってはいい条件になったと思います。あとは運を天に任せて、祈りを捧げるのみですね……。

 

血統評価:父ディープインパクトはダービーを含む3冠を制した馬。皐月賞は父仔制覇だったんですね。初年度からマルセリーナリアルインパクト、BeautyParlorとマイラーを輩出してきた父ですが、近年はジェンティルドンナラストインパクト等中距離での活躍馬も多く、特に府中2400には抜群の適性があります。母父のブライアンズタイム3冠馬ナリタブライアンや変幻自在の名馬マヤノトップガンを産んだ名種牡馬。ブルードメアとしてすでに中央だけで25の重賞を勝っており、中には菊花賞スリーロールス天皇賞ビートブラックなどのスタミナタイプが多いのが特徴です。ブライアンズタイムのブルードメアクロップはダートや長距離で走るタイプが多く、ズブい馬が多いのですが、ディープインパクトの切れすぎる脚と上手く相殺しあって非常にタフな切れ味を持つ馬になりました。ディーマジェスティはとにかく”止まらない”馬なので、もしペースが落ち着くのっであれば前で競馬をしてもらいたいですね。テイエムオペラオーに似ていると思います。

 

余談ですが、ディーマジェスティの全弟ディーグランデPOGの注目馬に挙げられていました。本馬に似たしっかりした馬体で走りそうな雰囲気でした。気になる方はチェックしてみるといいと思います。

 

 P.S. どうやら体調不良(熱発)によって調教が上手くいかず、かなり太めなようです。(前走から+12キロ) 気配良好とは言えませんが、それでも最終追いきりは80.5 - 64.3 - 49.2 - 35.5 - 12.0と非常に優秀な仕上がりでした。しかし熱発は……。並のレースならば回避する馬もいる症状ですから、馬券は難しくなってしまいましたね……。

 

 

 

 

 

 サトノダイヤモンド

「3強対決」と言われていた皐月賞で1番人気だったのがサトノダイヤモンドです。

ディーマジェスティは皐月賞が苦手と書きましたが、ディーマジェスティ以上に皐月賞コースに適性がなかったのはこのサトノダイヤモンドだったでしょう。

なぜならサトノはエンジンのかかりが遅いからです。まいど凄まじい脚で上がってくるので分かりにくいですが、サトノは必ず好位でレースを進めています。5、6番手辺りから34秒台の脚を使えるのは素晴らしいのですが、中山は芝が重い上に急坂まで備えた”上がりの難所”。強すぎると話題になったきさらぎ賞も上がりはそれほど速くなかったですし、直線に向いてからの勝負に強いのでしょう。中山は直線が短く、3コーナー入口辺りで残り600mを切ります。小回りの適性がなければ上がりも出ませんし直線での末脚は不発に終わります。皐月賞に関してはペースが早かったのも痛かったです。池江調教師が8割仕上げで目標はあくまでダービーとしていたのが結果的には功を奏したカタチになりました。師の言葉を信じるならダービーは目一杯の仕上げで臨んでくるはずです。(実際追い切りは出走馬中2位の出来でした。例年なら文句無くダービー馬の仕上げです)

となれば買い時はここ……?な筈だったのですが、枠順発表で8番枠に入ってしまったため少し不利なレースになりそうです。マカヒキやディーマジェスティが内枠に入ったことを考えると勝つのは難しくなったと言わざるを得ません。

ただしこの馬自身の能力や適性は確実にダービー向きですから、もし他の有力馬に不安要素があるなら1着もあるでしょう。

 直前の追い切りは非常に良かったようです。6F追って6F81.6~5F66.2~4F52.0~3F38.3~1F11.8秒という数字。特に最後のキレは凄まじいものがありました。上がり勝負になれば勝機アリでしょう。

 

血統評価:

上と同じく父はディープインパクト。母は近年繁殖のレベルが高く注目されているアルゼンチンのGⅠ馬マルペンサ。母父はダンジグ系のOrpen。母の能力が高く、仔にもその力が受け継がれている典型的なタイプです。これもディープの遺伝の特徴なのでしょう。母系はダンジグ系と母の母父の「アルゼンチンのサンデーサイレンス」ことサザンヘイローが上手くスピードを補強しています。父ディープインパクトもスピードタイプですが、ダンジグもディープも中距離の産駒実績があるので距離は心配しなくても良いでしょう。ただし秋を見据えると菊花賞は流石に長すぎる気はします。

 

 

 

 

マカヒキ

 黄色と黒のあの勝負服がダービーを制したのは、もう今から11年前の話です。あの馬の仔が今、ダービーに人気を背負って出走してきています。

前走皐月賞は超ハイペースの中メンバー中唯一の33秒台の上がりで2着に入りました。映像を見てもゴール前で最も伸びているのはこの馬で、スローならばと思わせる走りでした。ここまで4戦しかしていませんが、全てのレースで上がり最速を記録。6ハロンの勝負ならば誰にも負けない身体能力を誇ります。おそらく今回はリオンディーズが控えてスローになるので末脚勝負で上位に食い込むのは必死。同一オーナー父子ダービー制覇が見えてきました。とはいえこの馬、デビューから2戦は京都、その後は中山で2戦と、全く府中の経験が無いのは若干不安なところ。小回りや坂が無い競馬場ではその末脚を爆発させてくれましたが、果たして長い直線で脚が持つのか?鞍上の仕掛けどころに注目したいです。

追い切りは4F追って52.9 38.5 24.7 12.1と良い時計。若干よれていましたがたぶん本番では大丈夫でしょう。今までレースでよれたりはしていませんでしたし。終い重点ではなくガッツリ追ったのも好ポイント。全体的に負荷をかけて2400m、500mの直線に対応しようという意志が感じられます。

 

血統評価:父はディープインパクト。これだけで血統としては◯なのですが、母父のフレンチデピュティというのが面白いです。フレンチデピュティはスピードを武器に芝ダートの中距離で活躍する馬を多く輩出した名種牡馬で、クロフネの父にあたります。全姉のウリウリが短距離で活躍しているように、本来はスピード血統なのですが、しかし短距離血統かというとそうでもなく、血統表を見る限りは中距離で走るのが普通なはずです。ウリウリを引き合いに出して距離不安説を唱える人もいますが、逆にウリウリが気性面で短距離に行かざるを得なかっただけだと筆者は分析します。つまり距離不安は無いということですね。

 

 

 

 

 

 

リオンディーズ

4戦2勝。この数字の中にどれだけの中身が詰まっているのか。彼のレースを見てきた我々だけが知っています。新馬戦でピースマインドとアドマイヤダイオウを破り、朝日杯ではエアスピネルを破り、弥生賞ではマカヒキ相手にタイム差無しの2着、皐月賞では超ハイペースで逃げて5着に粘りました。たった4戦。されど、強豪たちと覇を競い合った重い4戦でした。今年の最強3歳世代の中で、もっとも多く激戦を経験したのは間違いなくこのリオンディーズです。なればこそ、最も激しい戦いになるであろうダービーを勝つのも、彼であるべきではないでしょうか。

プラス要素としては朝日杯弥生賞皐月賞と3戦続けてデムーロジョッキーが手綱を取っている点が挙げられます。GⅠだけの一発騎乗も多いデムーロジョッキーが惚れ込んで乗り続けている点に注意しなければなりません。そして皐月賞の反省をとても悔いている点が挙げられます。今回の直前調教が素晴らしい出来だったのですが、その内容が85.5 68.8 52.7 38.2 11.4というものだったのです。これは、併せ馬の調教だったのですが、後方から併走馬を併せて直線に向くまで我慢させ、ゴール前で騎手がサインするとすぐさま末脚が爆発、終いが11.4というとんでもない時計にまとまったということを示しています。もはや神懸り。状態は最高と言っていいでしょう。これほどの馬が日本で生産されたことに驚きを禁じえません。願わくばいつか世界へ羽ばたき、その力を知らしめて欲しいところです。

 

血統評価:

ダービー馬はダービー馬から。その言葉の体現のような血統です。父キングカメハメハはご存知NHKマイルカップ日本ダービーの変則2冠馬。種牡馬としては既にアパパネ牝馬三冠。そしてドゥラメンテでダービーを制しています。産駒はマイラーが多いのですが、府中に限り2400でも成績は安定しています。そして母シーザリオオークス馬、母父スペシャルウィークはダービー馬と、リオンディーズの一族は府中2400のクラシックホースが勢揃いしているダービー一家なのです。もはや説明不要。あとは純粋な実力勝負と運の差が勝敗の分かれ目となるでしょう。

 

 

 

 

 

 

エアスピネル

キャリアは5戦と3強よりも一戦多いですが、3強全てと戦いながら勝ったことがないという悲しみを背負っても居ます。デビューから一貫して名手武豊ジョッキーが騎乗しており、今月中央地方海外でGⅠを勝利するという快挙を達成した”天才”が見込んだ才能を信じてみるというのも良いと思います。

というのも、今月某所で武豊展が開かれていたのですが、先日そこでトークショーを行った武氏がポロリと皐月賞弥生賞も良かったけど、今回は本当に良いんだよな……」と漏らしていたそうなのです。これは期待が持てそう。追い切りは栗東坂路を馬なりで 53.4 38.8 25.0 12.1 とかなりの時計を出していますし、これは本当に一発があるかもしれません。

 

血統評価:

エアスピネルの母エアメサイア秋華賞馬ですが、実はオークス2着という実績もあります。その時のオークスの勝ち馬がシーザリオ。普通に考えるとこの時点でエアスピネルは切りなんですが、朝日杯以降の2戦はどちらも過剰にリオンディーズを意識しすぎたゆえに共倒れになってしまった可能性があるのではないでしょうか。つまり、この馬本来の力が出せていなかったのです。キングカメハメハ数々の名馬を送り出しましたが、中でも母父がサンデーサイレンスダンスインザダークの産駒が重賞でも多く活躍しています。つまりサンデーサイレンスと相性がいいのです。そしてもう一つの特徴が、たとえ母系が異系や流行とは遠い血統だったとしても母馬の能力次第では重賞馬を出すことです。アパパネがいい例で、母父ソルトレイクは北米のマイナー種牡馬でしたが、母ソルティビットは日本で菜の花賞を勝つなど活躍していました。となれば秋華賞エアメサイアの仔はダービーをとってもおかしくないはず……!武豊騎手の手腕と母が勝てなかった府中2400への雪辱を期待しましょう。

 

 

 

 

 

 

マウントロブソン

蘇った金子真人オーナー。今年はダービーに4頭の所有馬を出走させてきました。弥生賞馬マカヒキ、5戦1勝ながらNHKマイルカップ3番人気だったイモータル、4戦2勝の青葉賞4着馬プロディガルサン、そしてスプリングS勝ち馬マウントロブソンです。マカヒキは今回の本命馬の一角ですが、マウントロブソンもそれに負けず劣らずの実績を持っています。

まずデビュー戦は2着に負けましたが、相手は京都2歳S2着のリスペクトアースでした。続いて挑んだ未勝利は既に2連敗していたディーマジェスティとの激しい追い比べの末に敗北。余談ですが、ディーマジェスティと馬体を併せて追い比べた馬はこのマウントロブソンしか居ません。その後は2連勝してGⅡスプリングSへ。ここを快勝し、迎えた皐月賞。レースでは前目の位置取りが仇となって6着に沈んでしまいましたが、あのメンバーの中で6着ということはディーマジェスティ+3強+エアスピネルに次ぐ強さであることの証明でもあります。他路線からの実績馬が集った今回ですが、上位に食い込む力は持っているはずです。

血統評価:

父は金子オーナー御用達のディープインパクト。母父が面白くて、ミスターグリーリーという馬はアメリカの短距離路線で活躍した馬なのです。しかしGⅠを勝つことはできず、種牡馬入りしてGⅠ馬を多数輩出して人気になりました。産駒の傾向としては芝もダートも走れることと、マイル以下しか走れないことです。つまりは短距離血統と言うことになります。マウントロブソンを見ているとそれほど短いところ向きという気はしないのですが、父ディープということから考えてもマイラーの可能性は十分にあります。少なくとも400mの距離延長がプラスに働くことはないでしょう。