オペラオー流徒然草

競馬のことや最近気になっているゲーム・ラノベ・マンガ・アニメについて徒然なるままに。

電子漂民は中山記念2016を予想するか?

ドバイは来週(小声)

 

 

電子漂民のみなさんこんにちは!オペラオーです。

海を越え、遠くアメリカでは二冠馬カリフォルニアロームが復帰戦を2連勝で飾りドバイを着々と狙っていますが、こちら日本でも二冠馬が久々にレースに顔を出します。

さてそんなわけで今日は日曜日に行われるG2 中山記念 を見ていきましょう。

 

 

 

中山記念は1936年に創設された重賞で、当時は中山の3200mで行われるハンディキャップ競走だったそうです。時期は春と秋の2回に分けて

行われていて、天皇賞を始めとした長距離重賞の前哨戦としての位置づけでした。現在の条件になったのは1972年から。過去の勝ち馬にはハイセイコートウショウペガサスサクラローレルなど有名馬がズラリといます。また現行条件に移ってから連覇した馬が連覇した馬が4頭、年を跨いで制覇した馬が1頭おり、条件がマッチする馬にはとことん走りやすいコースであることも知られています。

余談ですが中山大将として知られるマツリダゴッホは実はこのレースに出走したことがありません。中山競馬場の代名詞的なレースではありますが、マツリダゴッホの距離に合わなかったのと、有馬記念AJCC日経賞に挟まれているのでローテーション的に厳しいというのが理由だったみたいです。意外ですね。

 

 

というわけで出走馬を見てみましょう。

 

 

 

1-1      サトノギャラント

2-2      リアルスティール

3-3      ロゴタイプ

4-4      マイネルラクリマ

5-5      フルーキー

6-6      イスラボニータ

6-7      ラストインパクト

7-8      レッドレイヴン

7-9      ドゥラメンテ

8-10     アンビシャス

8-11     カオスモス

 

 

 

ご覧のとおり、今回の中山記念は少頭数で行われます。

 いえ、毎年少頭数だろ!とか言うのは無しの方向で……笑。

メンバーを見てみると、前年の二冠馬・ドゥラメンテが休み明けで出走してきていますね。他には一昨年の皐月賞イスラボニータにその前の年の皐月賞ロゴタイプ……なんと皐月賞馬が3頭も揃っています!皐月賞が中山2000mであることを考えればここは当然の選択肢と言えますが、それにしたって3頭もの皐月賞馬が揃うのは珍しいですね。ちょっと驚きました。他には4歳馬勢が人気を集めそうです。GⅠで2度2着になっているリアルスティールは世代上位の力を持っていることは間違いありません。が、古馬との初対戦ですから、何が起こるかわかりません。その点アンビシャスは毎日王冠6着天皇賞秋5着と古馬に混じって好成績を収めてきましたから、安定感はあります。

さて実力馬が揃い予想が難しい今回の中山記念。とりあえずいつもどおり各馬を見ていきましょう。

 

 

1枠1番に入ったのはサトノギャラント。最近は毎年活躍馬を送り出してすっかり一流馬主になった里見氏の所有馬ですね。サトノギャラントはゴールドシップ世代の馬でこれまでにOP特別を2勝あげています。もう7歳ということも含めて、今回は見送りでしょう。父はブライアンズタイムを経由しないロベふルト系のシンボリクリスエス。母は阪神JF京王杯SC連覇などの実績を持つスティンガー。つまり良血馬なんですね。お金に糸目をつけない里見氏ならではの馬なのですが、どうやらスティンガーは繁殖牝馬としての能力は低かったみたいですね……。

産駒の中ではキングスオブザサンと並んでOPで活躍出来ている良駒で、新潟や京都外回りなどの長くて平坦な直線であれば重賞を勝てていたかもしれません。新潟大賞典出てくれないかなぁ……。

 

2枠2番 は去年の皐月賞菊花賞二着のリアルスティール。ディープ産駒にしては珍しい器用なタイプの馬です。とにかくレースセンスが抜群で、身体能力の高さというよりはペースや馬場に対応する力で勝負する馬ですね。差しが鋭いというわけでもなく、逃げて粘れるわけでもありませんが、好位から確実に伸びてくる脚は脅威に値します。父はご存知ディープインパクト。母はストームキャット直仔のラヴズオンリーミー。血統的に見ても距離はこのくらいがベストだと思いますが、今回は相手が強いだけに買いにくいですね。3着くらいには来るのではないかと思っています。

 

3枠3番ロゴタイプは3年前の皐月賞馬で朝日杯の勝ち馬でもあります。とにかく中山巧者として有名で、勝った重賞は朝日杯、スプリングS皐月賞と全て中山。さらに重賞複勝圏に入ったのは中山記念(2回)、中山金杯富士ステークスと、富士ステークス以外すべて中山なのです。これだけ見ると買い一択ですが、この馬にはもう一つ見るべきデータが有ります。それはデムーロ兄弟が乗った時のみ重賞で複勝圏内に入っているというものです。今回の鞍上は田辺騎手ですから、あまり積極的に買う理由が無いですね。父は中山記念の覇者でフランスのムーラン・ド・ロンシャン賞で2着に入った実績のあるローエングリン。母はサンデーサイレンススターバレリーナの仔、ステレオタイプ。

 

 

4枠4番はマイネルラクリマ。なんと約1年半振りの出走となります。かつてオールカマー京都金杯七夕賞を勝った名馬ですが、今回はあまりにも久しぶりということでかなりの減点。オールカマーを勝ってはいますが、今回のメンバーにはそもそも自力で劣っていると思われるので、今回は見送りで。父はカナダの年度代表馬チーフベアハート。母父はサンデーサイレンスです。

 

 

5枠に入ったのは未だにイマイチ活躍できない金子真人ホールディングスの秘蔵っ子・フルーキー。父はオーストラリアのリーディングサイヤー・リダウツチョイス。フルーキーは父の日本での初重賞制覇産駒になります。前走中山金杯が中山初参戦だったにも関わらず3着に入っていることから、中山の中距離に非常に高い適性を持っている可能性があります。今回は逃げ馬がおらずペースが落ち着きそうなので瞬発力勝負に強いこの馬は俄然有利といえるでしょう。穴として狙ってみるのもいいと思います。

 

6枠は一昨年の皐月賞イスラボニータマイルCS以来の出走になります。そのマイルCSでは1番人気に推され3着となかなかの結果。勝ったモーリスがその後香港マイルを制したことを考えればいい着順だったのではないでしょうか。レース選択などがロゴタイプと似通っていますが、こちらはどんな条件でも力を発揮するタイプ。父は亡くなったフジキセキ。母父はアメリカのスプリンターコジーン。血統的に見れば距離は長くても2000mで、中山記念はギリギリ得意距離の内だと思われます。父は朝日杯と弥生賞勝ち馬であることから、中山の適性もバッチリ。去年は1番人気で5着に敗れているが、今年は確実に去年より順位を上げてくるでしょう。

 

7番枠にはラストインパクトが入りました。去年のジャパンカップ2着馬ですね。今回も外人ベリーが乗っていますが、距離が短すぎる気がしますね……。父はディープインパクト。母父はティンバーカントリー。もしかしたらダートで走る可能性もあったのでは?と思わせる血統ですね。

 

 

8番枠レッドレイヴンはたぶん来ません。父スマートストライク母父シルヴァーホークはなかなか面白いですが、今の日本の競馬には合わないんじゃないですかね。

 

 

9番枠は2冠馬ドゥラメンテ。骨折明けになりますが、そもそも怪我自体が軽度なもので、完全に競走能力を取り戻すための手術とリハビリに半年を費やしたようです。動きは半年ぶりの骨折明けとは思えないほど軽快ですが、やはり一線級が集う今回のメンツの中では平凡な値。しかし鞍上は例のデムーロ。これは伝説的復活勝利もありうると思います。全盛期の力ならばイスラやリアスティに負けるはずがないので、今回は陣営を信じて本命を打ってもいいと思います。

 

 

もう1頭怖いのがアンビシャス。今回出走する4歳馬の中で唯一古馬と多々あった経験のある馬です。特に天皇賞秋5着はとても大きいと思います。あのメンバー相手に好走したのですから、今回も実力は上位でしょう。ただ中山で一度も走ったことがないのが少し気になりますね。同距離のラジオNIKKEI賞を勝っているので大丈夫だとは思いますが。父はディープインパクト。母父は凱旋門賞モンジューの2着に粘り、現地の競馬関係者に「今年のチャンピオンは二頭いた」と言わしめたエルコンドルパサー。どちらも府中が得意だったんですよね……。この馬も府中で良績なだけに気がかりです。

 

 

最後大外はカオスモス。無理。以上。

 

 

というわけで11頭紹介し終わりましたが、面白い馬は見つかりましたか?

 今回はドゥラメンテの復帰戦に注目が集まっていると思いますが、私は地味にアンビシャスとリアルスティールの4歳勢の実力も気になっています。

 この世代は相当強くないと来年厳しいでしょうからね……。

 

そういえば、今週のファウンテンオブユースSでモハイメンが勝利してケンタッキーダービーのオッズで1位になったそうです。ナイキストの次走もフロリダダービーに決まっていますし、アメリカ競馬からも目が離せませんね。

 

 

以上、オペラオーでした。

電子漂民のみなさま、またどこかでお会いしましょう。