桜と樫の攻防戦!
皆様こんにちは。
今回はついにやってきた3冠最終戦・秋華賞のレース展望です!
近年はブエナビスタ、アパパネ、ジェンティルドンナと、二冠馬が度々出現し、牝馬戦
線を盛り上げてくれました。そのためこの秋華賞の注目度もグングン上がり、特に去年
一昨年はオークス馬や桜花賞馬といういわゆる一冠馬の出走でしたが、桜か樫か、とい
う世代最強馬決定戦的位置づけを確立していたように思えます。
そんな秋華賞ですが、以外にも歴史は浅く、第一回がおこなわれたのは1996年。女
傑エアグルーヴが世代を牽引する華々しい面々の中、優勝したのは当時様々なレースで
出走権が無かったマル外・ファビラスラフイン。続くジャパンカップでも2着し、最強
牝馬世代の立役者の一人となりました。その後も秋華賞の勝ち馬からは、テイエムオー
シャン、ファインモーション、ダイワスカーレットと言った牡馬と渡り合うような女傑
が生まれています。が、その反面、秋華賞はその前身のエリザベス女王杯の頃から『荒
れるレース』として有名で、ブゼンキャンドルやブラックエンブレムという低人気の下
克上が見られる恐ろしいレースでもあったのです。
さて今回の秋華賞は女傑を生むのか?それとも下克上か?
それでは出馬表を見ていきましょう!
秋華賞 2015年 10月 18日 京都 芝2000m GⅠ
1枠1番 ココロノアイ 横山典弘
1枠2番 クインズミラーグロ 吉田豊
2枠3番 ディープジュエリー 柴山雄一
2枠4番 ディアマイダーリン 福永祐一
3枠5番 シングウィズジョイ 内田博幸
3枠6番 マキシムドパリ 幸英明
4枠7番 トーセンビクトリー 武豊
4枠8番 ホワイトエレガンス 丸田恭介
5枠9番 クイーンズリング M・デムーロ
5枠10番 レッツゴードンキ 岩田康誠
6枠11番 タッチングスピーチ C・ルメール
6枠12番 アンドリエッテ 川田将雅
7枠13番 アスカビレン 池添謙一
7枠14番 キャットコイン 柴田善臣
7枠15番 テンダリーヴォイス 松山弘平
8枠16番 ノットフォーマル 黛弘人
8枠17番 アースライズ 川須栄彦
8枠18番 ミッキークイーン 浜中俊
今年も一冠馬二頭がぶつかる見応えのありそうな秋華賞。しかし二頭とも前哨戦のロー
ズSで負けてしまいましたね。二頭を下して重賞初制覇を成し遂げたのはなんと1000万
条件馬のタッチングスピーチ。とんでもないラッキーガールかとおもいきや、母はイギ
リスのGⅠを勝ったリッスン。阪神のタフな坂を33秒台の豪脚で差しきった実力は、
血統によって裏付けられていました。実はタッチングスピーチはこの血統の良さでデビ
ュー前から注目を集めており、全弟がセリで2億6000万の値がついたという人気ぶり。
それもそのはず、母リッスンの姉・セコイヤもアイルランドでGⅠを勝っており、さら
に母としてヘンリーザナヴィゲイターという超級の名馬を生んでいるのです。ブラッテ
ィスポーツと呼ばれる競馬において、血統は馬の能力を判断する上での重要なファクタ
ーです。これほどのポテンシャルを持つ馬に、注目しない訳にはいかないでしょう。