オペラオー流徒然草

競馬のことや最近気になっているゲーム・ラノベ・マンガ・アニメについて徒然なるままに。

電子漂民は2016年凱旋門賞を予想するか?

 

凱旋門賞は10月2日!!

 

 

 

やってまいりましたこの時期が!!

フランス競馬、いや世界競馬の祭典、芝2400mの世界一決定戦、凱旋門賞の時間だああーーーーーー!!

去年もほんの少し特集を組ませていただきましたが、大本命トレヴが沈むという大波乱に時代の流れを感じましたね。欧州も長く続いた牝馬の時代を終え、いよいよ欧州競馬発展の時代かと思いきや、待っていたのは……。

 

 

ちなみに凱旋門賞については

adomaiyavodca.hatenablog.com

 ↑の記事ですでに取り扱っていたりします。

大まかな出走馬も載っているので是非参考にしてみてください。

 

 

当記事は↑とは違い完全に凱旋門賞のみを取り扱いますので、ブリティッシュチャンピオンズやBCのことが気になる方は上の記事で取り上げる予定ですのでそちらをご確認ください。

ではウィリアムヒル(英国のブックメーカー)の人気を確認しましょう。

 

 

ポストポンド(Postpond) 1人気

5牡 英国 父Dubawi

ここまでの戦績を振り返ると間違いなく英国競馬史にのこる英雄。GⅠ4勝含む重賞6連勝は伊達ではない。しかし時代に恵まれた感もあり、絶対的信頼感はない。

 

マカヒキ(Makahiki)  2人気

3牡 日本・栗東 父ディープインパクト

当年の日本ダービー馬。史上最強世代と呼ばれる猛者たちの中でも抜群の安定感と強さを見せた日本のエース。シャンティイの芝は日本に比べて末脚が伸びにくいのがネック。

 

ファウンド(Found)  3人気

4牝 愛国 父ガリレオ

GⅠ2着9回のシルバーコレクターだがBCターフ凱旋門賞ゴールデンホーンを破った実績がある。とにかくいろんなレースに出ているので物差しにはなる。

 

ハーザンド(Harzand)  4人気

3牡 愛国 父シーザスターズ

3歳時にGⅠ6連勝で凱旋門賞を制し「ウイポみたい」と言われた怪物シーザスターズ産駒の英愛ダービー馬。英ダービーの勝ち方は良かったが愛チャンピオンで8着と惨敗。

 

オーダーオブセントジョージ(Order of St George) 5人気

4牡 愛国 父ガリレオ 

愛国の長距離王。3歳夏から圧倒的な強さで長距離6連勝を達成したが、前走愛セントレジャーでウィックロウブレイヴに惜敗。12ハロンはOP戦を1勝しただけで実績なし。

 

ニューベイ(New Bay)  6人気

4牡 仏国 父Dubawi

昨年の仏ダービー馬で凱旋門賞3着馬。今年は休養していたが復帰戦の愛チャンピオンSで厳しいペースのなか4着に残った。

 

セブンスヘブン(Seventh Heaven)7人気

3牝 愛国 父ガリレオ

英オークスで完敗したものの愛オークスを人気薄で楽勝し、ヨークシャーオークスではファウンドを突き離して1着。3歳牝馬なので斤量が軽い。

 

レフトハンド(Left Hand) 8人気

3牝 愛国 父Dubawi

仏オークスではラクレッソニエールに半馬身遅れたものの、ヴェルメイユ賞を差し切り勝ち。しかしインパクトに欠ける上相手も弱かった。

 

シルヴァーウェーヴ(Silver Wave) 8人気

4牡 仏国 父Silver Frost

今年のサンクルー大賞フォワ賞の勝ち馬。どちらも凱旋門賞の参考レースだが今年は有力馬が2400mの戦線に現れなかったため上位馬との対決がない。

 

ファシネイティングロック(Fascinating Rock) 10人気

5牡 愛国 父Fastnet Rock

なぜかアイルランドから出てこない変わり者。夏前のタタソールズゴールドカップではファウンド相手に圧勝してみせた。2400はGⅢ1勝のみだしそもそも出てくるのかすら不明。

 

ハイランドリール(Highland Reel) 10人気

4牡 愛国 父Galileo

キングジョージを勝ったのに全然評価されない馬。実は速い時計に強く、2400mを2分28秒台で安定して走り抜ける力を持つ。

 

 

 

 

 

こんな感じになっているようです。

ほぼほぼ想定通りですが、ハイランドリールあたりは評価が低すぎる気がしますね。上の馬以外だと、今年の英愛ダービー2,3着のアイダホや英ダービー2着のユーエスアーミーレンジャー。パリ大賞勝ち馬モントーメルなどがいますが、上位に食い込むには実力的に厳しい感じがします。他ではペリエジョッキーの乗るミグワール(4牡)も頭に入れておきたいです。

 

 

 

 

さて筆者の所感ですが、マカヒキが最有力だと見ています。

まず世代のレベルが欧州に比べて日本のほうが圧倒的に高いです。3歳馬も4歳馬も、日本馬の方が全体の力が上でしょう。これはどうやらヨーロッパサイドも痛感しているようで、着差を重視するブックメーカーにしては珍しく僅差勝ちばかりのマカヒキを2番人気に推しています。

さらに3歳馬というのも追い風になっています。3歳牡馬と4歳牡馬とでは斤量がかなり違います。その点でポストポンドを大きく凌駕していますね。

さらにさらに、今年の凱旋門賞が起伏が多くて水はけの悪いロンシャンでなくシャンティイで開催されるというのもマカヒキにとっては追い風になっています。イスパーン賞エイシンヒカリが圧勝してみせたように、シャンティイはスピードタイプのディープ産駒に向いている競馬場です。高低差は中山の倍の10mと激しいですが、それも欧州の他の競馬場に比べれば幾分かマシです。水はけがよく、今年の仏ダービーの映像などを観てもらえると分かりやすいのですが、非常に綺麗な芝をしています。これは大レースの前に芝を念入りに整えるためで、アスコットのようなただの原っぱとはまったくワケが違うのです。凱旋門賞でも最高の仕上げをすると考えられますし、時計はさらに早くなるとみていいでしょう。前哨戦のニエル賞では極力体力を温存しながら勝利できましたし、シャンティイでも日本とほぼ変わらない末脚を発揮できています。日本馬初の凱旋門賞勝利は案外あっさり決まるかもしれません。

 

では他の馬はどうなんだというと、やはり一番怖いのはポストポンドです。2400mのレースで好位差しを決める持続力が武器で、ここまで重賞6連勝という実績と安定感は今年の欧州馬ではアタマ2つぶんくらい抜けています。しかし着差の割にスピード感の無いレースぶりはたびたび指摘されており、事実早い時計はあまり出したことがありません。そんな中前走のインターナショナルSで記録した2分6秒58という時計はフランケルに迫る優秀なもので、おそらくこの勝利で人気が不動のものになったのではないかなと思います。初G1勝利のキングジョージ以降、一貫して好位抜け出しからの逃げ切りに徹しており、1馬身まで詰め寄られても驚異的な粘りで残ってしまうほどの勝負根性を有しています。しかし瞬発力はあまり無いようで、後方から前を差し切ることはほぼ不可能だと考えていいでしょう。ファウンドコロネーションカップポストポンドのペースに飲まれて(前年度のペザースムーンより10秒遅いタイムでの走破)末脚不発でしたが、今回は多頭数ですからそういった小細工は効きません。ファウンド有するオブライエン陣営の他にもニューベイなどの地元勢も居ますし、ペースメーカーのことを考えるとレースは早めに流れると考えられるからです。ただしポストポンドドバイシーマクラシックで2.26台のタイムを出しているので、速いレースが苦手というわけでは無さそうです。死角の少ないこの馬ですが、上で述べた通り、斤量が負担になるので始まる前から大きなハンデを負っていることを忘れてはいけません。

 

 

 

 

 

各馬の印                     実績 展開 適性 能力 短評

1番 ヴァデヴァニ 牡3 バデル         -- -- -- -- 無し

2番 ザグレイギャツビー 牡5 ドイル      ×  -- ×  -- 厳しい

3番 シルハンズサガ 牝6 ブドー        ×  ×  ×  -- 厳しい

4番 シルヴァーウェーヴ 牡4 スミヨン     △  △  ▲  ×  買い

5番 タリスマニック 牡3 バルザローナ     -- -- -- -- 無し

6番 ハーザンド  牡3 スマレン        ◯  ▲  △  △  上位

7番 ポストポンド 牡5 アッゼニ        ◎  ◎  ◯  ◯ 大本命

8番 ニューベイ  牡4 シュミノー       ×   ×   △  ×  上昇

9番 ワンフットインヘブン 牡4 C.デムーロ   --  --  --  --  鞍上◯

10番 サヴォワヴィーヴル 牡3 ティリキ      ×  × --   ×  次回に

11番 ハイランドリール 牡4 ヘファーナン    △  △  ×  △  注意

12番 ファウンド  牝4 ムーア         ▲    △  △  ▲  上位

13番 ミグワール  牡3  ペリエ        -- -- --  --  鞍上◯

14番 マカヒキ   牡3 ルメール           ×  ◯  △  ◎  対抗

15番 レフトハンド 牝3 ギュイヨン       △  △  ☆  ×  怖い

16番 オーダーオブセントジョージ牡4 デットーリ △  ×   ×  △  連下

電子漂民は神戸新聞杯2016を予想するか?

実はセントライト記念の記事作ってたんですよ(溜め息)

 

 

気を取り直してこんにちは!オペラオーと申します。

春競馬の、確かダービー以来ですので実に2ヶ月ぶりの予想記事になります。

ほんとは先週(ry

 

さて、セントライト記念皐月賞ディーマジェスティが余裕を見せて勝利しましたが、2着のゼーヴィントもかなり力をつけていましたね。

この2頭は配合がほぼ同じ父ディープ×母父ブライアンズタイムという血統なのですが、やはりブライアンズタイムの血は日本に合うのでしょうか。父系では激減してしまいましたが、今後母系で復活する気配がします。

 

そんなわけで、トライアルを勝利し菊花賞に向けて盤石の体勢で臨むディーマジェスティ……に見えるのですが、正直トライアルとしてのレベルは今週の神戸新聞杯の方が遥かに上です。

なので今週。この神戸新聞杯を観て、菊花賞の本命馬を決めたいと思います。

 

 

では出走馬をドーン

 


アグネスフォルテ

アドマイヤエイカン

イモータル          ホープフルS1着

エアスピネル         朝日杯FS2着、皐月賞ダービー4着

カフジプリンス        

サトノダイヤモンド      皐月賞3着 ダービー2着

ジョルジュサンク       

トゥルーハート

ナムラシングン        若葉S2着

ヒルノマゼラン

マイネルラフレシア

ミッキーロケット

メゾンリー

レッドエルディスト      青葉賞2着

ロードヴァンドール

ロードランウェイ

ワンスインアライフ

 

メンバーは揃いましたね。春の実績馬と夏の上がり馬……上がり馬はあまり居ませんね。とにかく、セントライト記念よりもメンバーが濃いのは確かです。

 

まずは春の実績馬から、

 

皆さんご存知里見氏の所有馬・サトノダイヤモンドは秋の初戦にここを選んできました。春の戦績は3戦1勝。うち皐月賞3着、ダービー2着と世代でトップクラスの実力馬であることは明白。ここは叩いて、本番の菊花賞に目一杯の仕上げをしてくるでしょう。まだ調教動画が来ていないので状態についてはなにも触れることがありませんが、過去の出走歴と結果からなんとなくこの馬の特徴を把握しておきましょう。

重賞戦績は3戦1勝。重賞勝鞍はきさらぎ賞のみですが、そのきさらぎ賞のパフォーマンスはディーマジェスティが勝利した共同通信杯に迫る素晴らしいものでした。時計の速い京都とは言え3歳の2月に9ハロンを1.46.9で走り抜けたのはすごいですね。過去にはナリタトップロードスペシャルウィークネオユニヴァースなどが勝利したレースですが、46秒台を記録したのはサトノダイヤモンドだけです。かなり早いペースで入ったにも関わらずラスト2ハロンは11.9-11.3という豪脚差しを披露。きさらぎ賞の前の2戦はスローからの末脚勝負で圧勝していたので、ハイペースでも足を伸ばせることを証明できたのは大きかったですね。とは言え弱点がないわけではありません。この馬、いつも足が伸びるのはラストの1ハロンなのです。つまりエンジンの掛かりが遅い馬なんですね。上のきさらぎ賞のラップタイムを見てもわかります。皐月賞は直線でエアスピネルにぶつかって加速が止まってしまったために敗戦しました。もし直線でスムーズにエンジンがかかっていればディーマジェスティと1着を争っていたことでしょう。幸い、今回走る阪神外回りコースは直線が中山と比べると長いので、最悪外に持ち出せば問題ないでしょう。ですがここは叩き台ですから、無理に着を狙う可能性は低いと思いますし、唯一の弱点が敗因になる可能性は十分あると考えられます。少なくとも先週のディーマジェスティほど絶対的な信頼感は無いですね。

父はディープインパクト、母はマルペンサ、母父はオーペン。父ディープインパクトは初期にマイラーを非常に多く輩出し、京都マイラー専用種牡馬と揶揄されていましたが、産駒デビューから数年経つとディープブリランテジェンティルドンナのようなクラシックホースを産むようになり、最近の産駒は2000m以上での実績馬が主になりました。サトノダイヤモンドのレースを見ると、道中は完璧に折り合っていますし直線での加速力もありますから、2000mかもしくはそれ以上のレースがマッチしているのではないでしょうか。

 

 

エアスピネルはすっかり善戦マンとなってしまいましたが、これは家系なんですかね……。なんとなくここらへんで一変しそうな気がするんですが、調教映像がないと何とも言えません。戦績は6戦2勝ですが、この馬は重賞を勝っています。と言っても2歳の話ですが……。朝日杯以降は世代最強馬たちにことごとく敗戦していますが、その差は常に小さく、ダービーではリオンディーズに先着しました。名手武豊ジョッキーが乗り続けているだけあって、世代でも指折りの実力馬なのは間違いないのですが、もうひと押しが足りないというのが現状です。皐月賞リオンディーズをマークしていたのが裏目に出てしまい末脚不発で4着(5着繰り上がり)。しかし先行集団の中で唯一足を伸ばして着に入りました。皐月賞の映像は何度見ても鳥肌が立つ名レースですが、その中でもレコードペースを先行して上がり35.5を叩き出したこの馬は化け物に数えられていいと思います。ダービーの敗因は単純にペースの読み間違えでしょう。ダービーでも中団前目のいわゆる”ダービーポジション”に位置づけていましたが、上位三頭はすべて後方から追い込んできた馬でした。つまり先行有利のスローにならないとこの馬は勝てないのです。ペース不問の差し脚オバケたちはほんとチートですね……。今回豊ジョッキーが取る選択肢は二つあります。一つは今まで通り先行してペースを伺う作戦。もう一つは追い込んで瞬発力勝負に持ち込む作戦。瞬発力勝負ではサトノダイヤモンドに分がありますが。ひと夏越しての成長があるかもしれませんし、何より新しい戦法を身に付けないとこの先がちょっと厳しくなりますしね……。

 

 

 

レッドエルディストはダービーでも話題になった素質馬ですね。青葉賞ヴァンキッシュランに敗れましたが、そのヴァンキッシュランを0.6上回る圧倒的な上がりを記録。切れ味勝負ならこの馬も有力候補に上がります。調教を見る限り状態が良く、この神戸新聞杯に合わせて仕上げてきたなと感じました。2400mでも速い上がりを出せる瞬発力タイプの馬ですが、早い流れで末脚を発揮したことがないのでそこが不安要素と言えば不安要素。

ゼンノロブロイ×母父ダルシャーンなので距離不安はまったくありません。この馬自身も2400はベスト距離だと思います。

 

 

ナムラシングンは春のクラシック敗戦馬の1頭。若葉Sで2着、皐月賞では7着と完敗でした。とはいえ、化け物たちの中で7着はそれほど大負けというわけではありませんし、夏の復帰戦宮崎特別は完勝という内容でしたから、もはや4強との差は無いかもしれません。調教では破天荒な動きを繰り広げており、折り合いは少し心配になりましたが競走能力は出走馬中トップクラスではないかと感じました。坂が心配でしたが、調教では坂路を爆走していたので問題ないでしょう。

父は中山大将ヴィクトワールピサ。母父はアメリカで人気のピヴォータル。ヴィクトラールピサ産駒らしく息の長い脚が持ち味で、坂でも止まらず加速し続ければアタマもあるでしょう。

 

 

 

ミッキーロケットは春は実績馬とは呼べない成績でした。梅花賞つばき賞と2着になり、スプリングSでは2番人気に推されましたが5着。運よく出走できた皐月賞は13着と惨敗でした。休養ののち7月の500万を快勝すると、松前特別を好タイムで2着。HTB賞を勝利し、準OPにまで登りつめた。まさしく上り馬。勢いがあり、調教を見る限り状態も能力も向上し続けている様子で、今回は権利を取れるのではないでしょうか。

父は2400でも産駒実績があるキングカメハメハ。母父はピヴォータル。血統的にはマイルから2000がベストで、もし今回勝利しても菊花賞に向かう可能性は低いかもしれません。

 

 

 

イモータルは今回の穴候補。春はディーマジェスティが勝った共同通信杯で2着。見事に物差しに成り下がってしまいましたが、当初はこの馬のほうが人気を集めていました。しかしスローペースでも切れる脚を使えないという致命的な欠点を抱えており、そのせいで春のクラシックはパッとしませんでした。今回は調教を見る限りかなり馬が変わっているようで、34秒台の末脚を期待できそうです。ただ調教を坂路で行なっていないのが気になります。坂で止まりませんか?(小声)

 

キングジョージⅥ世&クイーンエリザベスSの結果

 

 

日本時間の7月24日0時30ごろに発走したイギリスのGⅠ・キングジョージⅥ世&クイーンエリザベスSは1番人気のハイランドリールが逃げ切って勝利しました。鞍上はライアン・ムーア。重賞はこれで5勝目。GⅠ3勝目です。

 

レースが始まると、大方の予想に反して本命のハイランドリールがかかり気味に先頭へ。途中後続に3馬身近い差をつける場面もありましたが、直線が近づくに連れて徐々に差は縮まり、4コーナーの出口では2番手のウィングスオブデザイアに1馬身まで迫られる格好に。しかしここからハイランドリールは脅威の二枚腰を見せ、直線を影すら踏ませることなく走り抜けました。2着は終始2番手につけていた唯一の3歳馬ウィングスオブデザイア。3着はエリザベス2世陛下の所有馬ダートマスでした。

 

 

 

ハイランドリール 牡4

ガリレオ 母父デインヒル

15戦6勝 主な勝ち鞍 香港ヴァーズ セクレタリアトS

電子漂民は日本ダービー2016を予想するか

 

アグネスフライト

ジャングルポケット

タニノギムレット

ネオユニヴァース

キングカメハメハ

ディープインパクト

メイショウサムソン

ウォッカ

ディープスカイ

ロジユニヴァース

エイシンフラッシュ

オルフェーヴル

ディープブリランテ

キズナ

ワンアンドオンリー

ドゥラメンテ

 

 

 

 

上に挙げたのは2000年からの日本ダービー歴代勝馬の名前です。

なんとも豪華なメンツですね。

殆どが種牡馬として重賞馬を輩出していることからも分かる通り、日本ダービーは能力が最も高い馬が勝つレースなのです。

 

粒ぞろい。綺羅星の如き。数々の賞賛を送られたハイレベルな今年の3歳馬たち。その中で最強は誰なのか。(いつもは途中で飽きちゃうけど)今回は入念にチェックしていきましょう。

 

 

 

 

 

 

 ディーマジェスティ

皐月賞が始まる前は「3強」が覇権を争う、と各紙で大騒ぎでしたが、その予想は3強がすべて負けるというまさかのカタチで裏切られました。大一番で「3強」を下す番狂わせを巻き起こしたのが隠れたディープ産駒・ディーマジェスティでした。

なんというKYだと騒ぐ人もいましたが、実は4月に入った時点でディーマジェスティを本命にするという声はツイッター2ちゃんねるに少なくない数寄せられていました。

この馬の最大の長所は長い休み明けでも確実に末脚が伸びてくること。そしてどんな坂でも止まらず、長く足が続くことです。

総合戦績は5戦3勝で、未勝利脱出に3戦を要していますから、勝ち上がってからは無敗ということになります。未勝利の敗戦も最速で上がりながら短い直線(札幌と中山)に泣いたということで敗因は明白。逆に直線の長い府中では未勝利(昨年11月 芝2000m)、共同通信杯(2月 芝1800m)と上り最速で連勝。しかも破った相手が未勝利はマウントロブソン共同通信杯イモータルなのですからもはや実力を疑うほうが難しいレベルです。

これまで共同通信杯6番人気。皐月賞8番人気と重賞で軽視されてきましたが、共同通信杯の時はキャリア3戦1勝でしたし、皐月賞は他の有力馬がトライアルをいい形で勝って来ていたためにこうなったのでしょう。共同通信杯皐月賞の両方を見た者ならダービーでこの馬を推したくなってしまうのではないでしょうか。

一方で、皐月賞の勝利を展開のアヤだとする意見も見られています。この意見に関しては私も同意せざるを得ないと考えています。中山の未勝利で2着に負け、ホープフルSを直前で回避しているように、この馬は本来短い直線が苦手なはずです。その上中山は最後に急坂が待ち構えていますから末脚が伸びにくいのです。ディーマジェスティが後方一気で勝てたのはひとえにリオンディーズのお陰だったのでしょう。あの鬼のようなハイペースのおかげで、テレビでは分かりにくいですが、坂で先頭集団のすべての馬が止まっていたのです。レース映像をもう一度見てもらえればわかると思いますが、ディーマジェスティは坂の途中で加速しているように見えます。アレはディーマジェスティが加速したのではなく前が止まったからああ見えたということです。

ということは、「皐月賞はまぐれだからダービーでは来ない」ではなく、「ダービーで本来来る馬が皐月賞でも来てしまった」ということだと私は見ています。

長い直線、距離延長、どちらもこの馬にとってはいい条件になったと思います。あとは運を天に任せて、祈りを捧げるのみですね……。

 

血統評価:父ディープインパクトはダービーを含む3冠を制した馬。皐月賞は父仔制覇だったんですね。初年度からマルセリーナリアルインパクト、BeautyParlorとマイラーを輩出してきた父ですが、近年はジェンティルドンナラストインパクト等中距離での活躍馬も多く、特に府中2400には抜群の適性があります。母父のブライアンズタイム3冠馬ナリタブライアンや変幻自在の名馬マヤノトップガンを産んだ名種牡馬。ブルードメアとしてすでに中央だけで25の重賞を勝っており、中には菊花賞スリーロールス天皇賞ビートブラックなどのスタミナタイプが多いのが特徴です。ブライアンズタイムのブルードメアクロップはダートや長距離で走るタイプが多く、ズブい馬が多いのですが、ディープインパクトの切れすぎる脚と上手く相殺しあって非常にタフな切れ味を持つ馬になりました。ディーマジェスティはとにかく”止まらない”馬なので、もしペースが落ち着くのっであれば前で競馬をしてもらいたいですね。テイエムオペラオーに似ていると思います。

 

余談ですが、ディーマジェスティの全弟ディーグランデPOGの注目馬に挙げられていました。本馬に似たしっかりした馬体で走りそうな雰囲気でした。気になる方はチェックしてみるといいと思います。

 

 P.S. どうやら体調不良(熱発)によって調教が上手くいかず、かなり太めなようです。(前走から+12キロ) 気配良好とは言えませんが、それでも最終追いきりは80.5 - 64.3 - 49.2 - 35.5 - 12.0と非常に優秀な仕上がりでした。しかし熱発は……。並のレースならば回避する馬もいる症状ですから、馬券は難しくなってしまいましたね……。

 

 

 

 

 

 サトノダイヤモンド

「3強対決」と言われていた皐月賞で1番人気だったのがサトノダイヤモンドです。

ディーマジェスティは皐月賞が苦手と書きましたが、ディーマジェスティ以上に皐月賞コースに適性がなかったのはこのサトノダイヤモンドだったでしょう。

なぜならサトノはエンジンのかかりが遅いからです。まいど凄まじい脚で上がってくるので分かりにくいですが、サトノは必ず好位でレースを進めています。5、6番手辺りから34秒台の脚を使えるのは素晴らしいのですが、中山は芝が重い上に急坂まで備えた”上がりの難所”。強すぎると話題になったきさらぎ賞も上がりはそれほど速くなかったですし、直線に向いてからの勝負に強いのでしょう。中山は直線が短く、3コーナー入口辺りで残り600mを切ります。小回りの適性がなければ上がりも出ませんし直線での末脚は不発に終わります。皐月賞に関してはペースが早かったのも痛かったです。池江調教師が8割仕上げで目標はあくまでダービーとしていたのが結果的には功を奏したカタチになりました。師の言葉を信じるならダービーは目一杯の仕上げで臨んでくるはずです。(実際追い切りは出走馬中2位の出来でした。例年なら文句無くダービー馬の仕上げです)

となれば買い時はここ……?な筈だったのですが、枠順発表で8番枠に入ってしまったため少し不利なレースになりそうです。マカヒキやディーマジェスティが内枠に入ったことを考えると勝つのは難しくなったと言わざるを得ません。

ただしこの馬自身の能力や適性は確実にダービー向きですから、もし他の有力馬に不安要素があるなら1着もあるでしょう。

 直前の追い切りは非常に良かったようです。6F追って6F81.6~5F66.2~4F52.0~3F38.3~1F11.8秒という数字。特に最後のキレは凄まじいものがありました。上がり勝負になれば勝機アリでしょう。

 

血統評価:

上と同じく父はディープインパクト。母は近年繁殖のレベルが高く注目されているアルゼンチンのGⅠ馬マルペンサ。母父はダンジグ系のOrpen。母の能力が高く、仔にもその力が受け継がれている典型的なタイプです。これもディープの遺伝の特徴なのでしょう。母系はダンジグ系と母の母父の「アルゼンチンのサンデーサイレンス」ことサザンヘイローが上手くスピードを補強しています。父ディープインパクトもスピードタイプですが、ダンジグもディープも中距離の産駒実績があるので距離は心配しなくても良いでしょう。ただし秋を見据えると菊花賞は流石に長すぎる気はします。

 

 

 

 

マカヒキ

 黄色と黒のあの勝負服がダービーを制したのは、もう今から11年前の話です。あの馬の仔が今、ダービーに人気を背負って出走してきています。

前走皐月賞は超ハイペースの中メンバー中唯一の33秒台の上がりで2着に入りました。映像を見てもゴール前で最も伸びているのはこの馬で、スローならばと思わせる走りでした。ここまで4戦しかしていませんが、全てのレースで上がり最速を記録。6ハロンの勝負ならば誰にも負けない身体能力を誇ります。おそらく今回はリオンディーズが控えてスローになるので末脚勝負で上位に食い込むのは必死。同一オーナー父子ダービー制覇が見えてきました。とはいえこの馬、デビューから2戦は京都、その後は中山で2戦と、全く府中の経験が無いのは若干不安なところ。小回りや坂が無い競馬場ではその末脚を爆発させてくれましたが、果たして長い直線で脚が持つのか?鞍上の仕掛けどころに注目したいです。

追い切りは4F追って52.9 38.5 24.7 12.1と良い時計。若干よれていましたがたぶん本番では大丈夫でしょう。今までレースでよれたりはしていませんでしたし。終い重点ではなくガッツリ追ったのも好ポイント。全体的に負荷をかけて2400m、500mの直線に対応しようという意志が感じられます。

 

血統評価:父はディープインパクト。これだけで血統としては◯なのですが、母父のフレンチデピュティというのが面白いです。フレンチデピュティはスピードを武器に芝ダートの中距離で活躍する馬を多く輩出した名種牡馬で、クロフネの父にあたります。全姉のウリウリが短距離で活躍しているように、本来はスピード血統なのですが、しかし短距離血統かというとそうでもなく、血統表を見る限りは中距離で走るのが普通なはずです。ウリウリを引き合いに出して距離不安説を唱える人もいますが、逆にウリウリが気性面で短距離に行かざるを得なかっただけだと筆者は分析します。つまり距離不安は無いということですね。

 

 

 

 

 

 

リオンディーズ

4戦2勝。この数字の中にどれだけの中身が詰まっているのか。彼のレースを見てきた我々だけが知っています。新馬戦でピースマインドとアドマイヤダイオウを破り、朝日杯ではエアスピネルを破り、弥生賞ではマカヒキ相手にタイム差無しの2着、皐月賞では超ハイペースで逃げて5着に粘りました。たった4戦。されど、強豪たちと覇を競い合った重い4戦でした。今年の最強3歳世代の中で、もっとも多く激戦を経験したのは間違いなくこのリオンディーズです。なればこそ、最も激しい戦いになるであろうダービーを勝つのも、彼であるべきではないでしょうか。

プラス要素としては朝日杯弥生賞皐月賞と3戦続けてデムーロジョッキーが手綱を取っている点が挙げられます。GⅠだけの一発騎乗も多いデムーロジョッキーが惚れ込んで乗り続けている点に注意しなければなりません。そして皐月賞の反省をとても悔いている点が挙げられます。今回の直前調教が素晴らしい出来だったのですが、その内容が85.5 68.8 52.7 38.2 11.4というものだったのです。これは、併せ馬の調教だったのですが、後方から併走馬を併せて直線に向くまで我慢させ、ゴール前で騎手がサインするとすぐさま末脚が爆発、終いが11.4というとんでもない時計にまとまったということを示しています。もはや神懸り。状態は最高と言っていいでしょう。これほどの馬が日本で生産されたことに驚きを禁じえません。願わくばいつか世界へ羽ばたき、その力を知らしめて欲しいところです。

 

血統評価:

ダービー馬はダービー馬から。その言葉の体現のような血統です。父キングカメハメハはご存知NHKマイルカップ日本ダービーの変則2冠馬。種牡馬としては既にアパパネ牝馬三冠。そしてドゥラメンテでダービーを制しています。産駒はマイラーが多いのですが、府中に限り2400でも成績は安定しています。そして母シーザリオオークス馬、母父スペシャルウィークはダービー馬と、リオンディーズの一族は府中2400のクラシックホースが勢揃いしているダービー一家なのです。もはや説明不要。あとは純粋な実力勝負と運の差が勝敗の分かれ目となるでしょう。

 

 

 

 

 

 

エアスピネル

キャリアは5戦と3強よりも一戦多いですが、3強全てと戦いながら勝ったことがないという悲しみを背負っても居ます。デビューから一貫して名手武豊ジョッキーが騎乗しており、今月中央地方海外でGⅠを勝利するという快挙を達成した”天才”が見込んだ才能を信じてみるというのも良いと思います。

というのも、今月某所で武豊展が開かれていたのですが、先日そこでトークショーを行った武氏がポロリと皐月賞弥生賞も良かったけど、今回は本当に良いんだよな……」と漏らしていたそうなのです。これは期待が持てそう。追い切りは栗東坂路を馬なりで 53.4 38.8 25.0 12.1 とかなりの時計を出していますし、これは本当に一発があるかもしれません。

 

血統評価:

エアスピネルの母エアメサイア秋華賞馬ですが、実はオークス2着という実績もあります。その時のオークスの勝ち馬がシーザリオ。普通に考えるとこの時点でエアスピネルは切りなんですが、朝日杯以降の2戦はどちらも過剰にリオンディーズを意識しすぎたゆえに共倒れになってしまった可能性があるのではないでしょうか。つまり、この馬本来の力が出せていなかったのです。キングカメハメハ数々の名馬を送り出しましたが、中でも母父がサンデーサイレンスダンスインザダークの産駒が重賞でも多く活躍しています。つまりサンデーサイレンスと相性がいいのです。そしてもう一つの特徴が、たとえ母系が異系や流行とは遠い血統だったとしても母馬の能力次第では重賞馬を出すことです。アパパネがいい例で、母父ソルトレイクは北米のマイナー種牡馬でしたが、母ソルティビットは日本で菜の花賞を勝つなど活躍していました。となれば秋華賞エアメサイアの仔はダービーをとってもおかしくないはず……!武豊騎手の手腕と母が勝てなかった府中2400への雪辱を期待しましょう。

 

 

 

 

 

 

マウントロブソン

蘇った金子真人オーナー。今年はダービーに4頭の所有馬を出走させてきました。弥生賞馬マカヒキ、5戦1勝ながらNHKマイルカップ3番人気だったイモータル、4戦2勝の青葉賞4着馬プロディガルサン、そしてスプリングS勝ち馬マウントロブソンです。マカヒキは今回の本命馬の一角ですが、マウントロブソンもそれに負けず劣らずの実績を持っています。

まずデビュー戦は2着に負けましたが、相手は京都2歳S2着のリスペクトアースでした。続いて挑んだ未勝利は既に2連敗していたディーマジェスティとの激しい追い比べの末に敗北。余談ですが、ディーマジェスティと馬体を併せて追い比べた馬はこのマウントロブソンしか居ません。その後は2連勝してGⅡスプリングSへ。ここを快勝し、迎えた皐月賞。レースでは前目の位置取りが仇となって6着に沈んでしまいましたが、あのメンバーの中で6着ということはディーマジェスティ+3強+エアスピネルに次ぐ強さであることの証明でもあります。他路線からの実績馬が集った今回ですが、上位に食い込む力は持っているはずです。

血統評価:

父は金子オーナー御用達のディープインパクト。母父が面白くて、ミスターグリーリーという馬はアメリカの短距離路線で活躍した馬なのです。しかしGⅠを勝つことはできず、種牡馬入りしてGⅠ馬を多数輩出して人気になりました。産駒の傾向としては芝もダートも走れることと、マイル以下しか走れないことです。つまりは短距離血統と言うことになります。マウントロブソンを見ているとそれほど短いところ向きという気はしないのですが、父ディープということから考えてもマイラーの可能性は十分にあります。少なくとも400mの距離延長がプラスに働くことはないでしょう。

2016年フランスGⅠ”イスパーン賞”結果

 

 

日本時間5/24(火)21:50ごろ、フランスのシャンティイ競馬場でイスパーン賞(芝1800m GⅠ)が行われ、日本の”エイシンヒカリ”が勝利しました。

 

 

 

 

昨年末人気薄で香港カップを圧勝したスピードスターが、今度はフランスで人気に応えました。

レースは揃ったスタートから。いつものようにハナを切ったエイシンヒカリに、外からヴァダモスが競りかかります。ここで武豊騎手は前を譲って外へ持ち出します。結果的にこれが勝因になりました。レースはそのままヴァダモスのペースでゆるやかに進みます。当日は馬場が壊滅的に酷く最悪の状態と言われる中でのレースでしたから、仏ダービー馬ニューベイやガネー賞馬ダリヤン陣営はエイシンヒカリがハイペースで逃げることを警戒したようです。そのまま直線に入るとエイシンヒカリは楽な手応えのままヴァダモスに並び、あっという間に抜き去ってしまいます。一方後方待機の馬たちはぬかるんだ馬場に足を取られ思うようにエンジンが掛かりません。そんな中1頭すごい脚で追い上げてきたダリヤンが一度はエイシンヒカリのすぐ後ろまでやってきますが、そこからあれよあれよとリードを広げられ、最終的にはフランスギャロの公式発表で10馬身差(日本であればこれ以上は数えない「大差」表記)を付けられて敗北しました。勝ったエイシンヒカリは逃げて控えて番手から、上がりももちろん最速でおまけにムチを使っていないというとんでもないレースを見せてくれました。

今年のヨーロッパは全体的に小粒で、スター性のある絶対的強者が存在していないと前々から言われていました。そんななかでも今回のイスパーン賞は全ヨーロッパから中距離の現最強馬たちが集っていたのですが、エイシンヒカリはそのことごとくを千切り捨てて今年の欧州のスター候補に名乗りを挙げました。

陣営によると次は予定通り「ロイヤルアスコットウィーク」のプリンスオブウェールズステークスに向かう予定で、フランスに続きイギリスでの快挙達成が期待されます。

 

 

エイシンヒカリ 5牡   父ディープインパクト 母キャタリナ(ストームキャット

生産は木田牧場。クラシックがノーザン一色な今では珍しい非社台系牧場出身の馬なんですね。坂口正則厩舎所属。馬主は栄進堂。

日本馬によるフランスのGⅠ制覇は1999年エルコンドルパサーが勝利したサンクルー大賞以来17年ぶり。ヨーロッパのGⅠを日本産日本調教馬が勝つのは初の快挙です。


2016 イスパーン賞(G1) エイシンヒカリ(武豊騎手騎乗)

電子漂民は異界の迷宮をクリアするか?――ファンキル攻略

これ無課金じゃ無理ゾ……。

 

 

 

MUR「おいKMRァ!!お前さっき俺らが異界攻略してる時チラチラ見てただろ!!」

 

KMR「いやそんなこと……でもこれ全然クリアできないんですよ」

 

TDKR「あっそうだ。ここらへんでぇ、異界の解説、してやりませんか?」

 

MUR「おっそうだな」

 

TDKR「じゃけん説明しましょうね~」

 

KMR「オッスお願いしまーす」

 

TDKR「まずKMRさあ。パーティー編成、どうしてる?」

 

KMR「パーティーはこんな感じです……」

f:id:adomaiyavodca:20160504191424p:plain

 

TDKR「イキスギィ!!」

 

MUR「は?」

 

KMR「先輩、何言ってるか分かりませんよ」

 

TDKR「この編成で異界潜るとかやめてくれよ……(絶望)」

 

MUR「……は? この編成の何が悪いゾ?」

 

KMR「そうですよ。大体これは現在のうちの主力ですよ? 最高難度のダンジョンなんだから手を抜いちゃいかんでしょ」

 

TDKR「はぁもうしょうがねえなぁ~ 俺が解説してやっか!」

 

KMR「オッスお願いしま~す」

 

MUR「お前が言うのか(困惑)」

 

TDKR「いいっすか? まず最初に、リーダー、決めましょうね~」

 

MUR「? リーダーはマナシードのドロップ率を高めるために運+10のイリヤでいいだろ上等だろオォン!?」

 

TDKR「(そんな舐めてかかったら生きて帰れ)ないです」

 

KMR「異界ってそんなに難しいんですか?」

 

TDKR「正直B1Fなら無課金でも余裕っすね~」

 

MUR「なら良いじゃないか(呆れ)」

 

TDKR「ぬわああああああんやめたくなりますよ(MURの)後輩~」

 

MUR「は?(威圧)」

 

KMR「先輩マズイですよ!」

 

TDKR「いいっすかぁ!? 異界は全部で5階層あって、奥に行くたびによく締まる(意味深)んすよ!? しかももらえるマナシードは階層ごとに違うからもし技シードが欲しかったらB5Fに潜ることに……」

 

MUR「あ、そっかぁ(納得)」

 

KMR「やめてくれよ(絶望)」

 

TDKR「だからとりあえずはB1Fで使える編成を考えるんだ上等だルルオォン!?」

 

MUR「当たり前だよなあ?」

 

TDKR「……」

 

KMR「……」

 

TDKR「じゃあ編成イキますよ~イクイク」

 

 

f:id:adomaiyavodca:20160520133852j:plain

 

MUR「イイゾ~~これ」

 

KMR「ちょ、ちょっと待ってくださいよ!」

 

TDKR「なんだよKMR~。しゃぶって欲しいのか~?」

 

KMR「違いますよ! このキル姫たちは全員姫ガチャ産じゃないですか! こんなの無課金の人には真似できませんよ!」

 

MUR「そうだよ」

 

KMRTDKR「………」

 

TDKR「じゃあKMRなんか案があるのかよ~」

 

KMR「まず無課金で有用なユニットを挙げていきましょう。先輩方は異界攻略で何に気をつけていますか?」

 

TDKR「んにゃぴ、射程ですかね」

 

MUR「俺は回避ゾ」

 

KMR「そうですよね。回避すればダメージを受けませんし、射程外から攻撃すれば以下同文。つまり極力ダメージを受けないようにすればいいわけです」

 

MUR「あっオイ待てィ! 異界は呼吸持ちが多いから完全回避は無理ゾ」

 

TDKR「そうですねぇ……異界で完全回避が可能なのはデュランダルかルキナかアスカロンか……どっちにしろ課金ユニットじゃないか(呆れ)」

 

KMR「その通り、完全回避は姫ガチャ産ユニットにしか出来ません」

 

TDKR「もう終わりだぁ!」

 

KMR「そんなことはありませんょ! 回避が不可能なのは呼吸持ちを確認しないからです。呼吸持ちの位置を把握して別の武具種で対応すればオッケーです」

 

TDKR「そんなに上手く行くのかよぉ。 だいいちこっちは無課金ユニットで行くんだルルォ? 」

 

MUR「そうだよ」

 

KMR「……大丈夫です。 今回はフレンドのシタを借りて、自分はティルフィングリーダーで行くいわゆるティルシタサンドで攻略します」

 

TDKR「普通の編成じゃないか(呆れ)。 本当にこんなので大丈夫かよ~」

 

KMR「編成は、リーダーティルフィング、2番手フライクーゲル、3番手マナアルテミス、4番手マナロンギヌス、5番手は通常リサで、最後にフレンドのシタです。これで大丈夫ですよ!」

 

MUR「マナパラシュとマナレヴァとマナムネを選出しない理由は何ゾ?」

 

KMR「パラシュはフレンドのシタで代用します。というかシタのほうが圧倒的に強いですし、斧の仕事はシタに任せた方が良いです。レーヴァテインに関しては、スキルが異界向けでは無いので除外しました。マサムネは斧の呼吸や回避アップなど有効なスキルが多いのですが、今回はリーダーのティルに仕事を任せました。異界で重要なのは射程3以上のユニットなので、今回はマサムネなどの近接ジョブを外してクーゲルとマナテミスに頑張ってもらいます。」

 

TDKR「あ、ちょっと待ってくれよな~。フライクーゲルのガチャ産あるんだけどさぁ……使ってかない?」

 

KMR「ないです。先輩それ無凸でしょう? さすがに無凸のガチャクーゲルよりは4凸スキルママナクーゲルの方が強いですよ……」

 

TDKR「ンアーーーーーーーー!!!」

 

KMR「立ち回りですが、こいつらがレベル90なのであれば立ち回りなんて関係ありません」

 

MUR「…………は?」

 

KMR「つまり揃った時点で勝ちです。B1Fならオートで周回できますよ」

 

TDKR「はぁーーっ(クソデカ溜め息)。KMR何のためにこの記事書いてると思ってんだよ~。もうやめたらこの仕事?ほんまつっかえんわ~」

 

KMR「えぇ………。  わ、わかりましたよ。ではB1Fの最初の動き方だけご説明します。」

 

TDKR「しっかり頼むぜ~」

 

KMR「まず始まったらフライクーゲルを敵の斧の前に突っ込ませ、その後ろにリサを置きます」

 

TDKR「そんなことしたら死んじゃうだろ!」

 

KMR「死にませんよ。オートで周回できるって言ったじゃないですか。すると敵の斧が突っ込んできますので返り討ちにします。おそらくほぼほぼ避けてくれると思いますが、型によっては当たってしまう場合もあります。なので次のターンはクーゲルで敵の剣ミノタウロスを処理したらリサで回復してあげましょう。リサが居ると弓の攻撃がなぜかリサに集中するので、他のユニットは安心して真ん中にいる槍と弓を落としにいきましょう。」

 

TDKR「はぇ~すっごい楽ちん」

 

KMR「あとはリサの体力を気にしていればいつの間にかクエストが終わっているはずです」

 

MUR「メタルメイデンは倒すのかゾ?」

 

KMR「倒さなくてよいです。もし倒すのであれば、マップ上のウコンバサラとアロンダイトが出てくるポイントの2体だけでいいでしょう。下の奴は時間の無駄です」

 

MUR「つまり真ん中を倒したら全員上に行くゾ?」

 

KMR「そういうことです。いろいろ試しましたが、たぶんこれが一番早いと思います」

 

TDKR「すっごい信用ならないゾ」

 

KMR「とにかくこれでクリアです! 先輩たち分かりましたか?」

 

TDKR「イクッ ………ん?そういえば最初はKMRに攻略を教えるって話じゃ」MUR「こまけえこたあいいんだよ!」

 

HITIおじさん「じゃあ今回は以上!解散!もう帰っていいよ!」

 

 

 

 ↑イロモノだと思わないでちゃんと読んで欲しいゾ……。アニメも1クールあったからアニメから入るのもいいゾ~これ!

 

電子漂民はヴィクトリアマイル2016を予想するか?

アパパネVSブエナとかヴィルシーナ連覇とか意外と名勝負だらけなんですよ

 

 

 

 

 

お久しぶりです電子漂民のみなさま!オペラオーです!

 

今回は5/15に行われるヴィクトリアマイル牝馬限定GⅠ 府中 芝1600)の展望を見ていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 ヴィクトリアマイル(通称Vマイル)は非常に歴史が浅いレースで、第一回が行われたのは2006年5月。そもそもJRAは「内国生産の発展のため優れた牝馬は早期に繁殖に返すべき」という思想を掲げていて、1996年にエリザベス女王杯が現行の3歳以上牝馬限定戦になるまで古馬牝馬のGⅠは存在しませんでした。しかし80年代以降、ダイナアクトレスやパッシングショット、ニシノフラワーシンコウラブリイといった牡馬混合GⅠを勝つ馬が現れ、欧州各国や北米でも古牝馬GⅠを増やし始めたことから日本もその路線にシフトし、21世紀に入ると春の牝馬短距離路線目標であるヴィクトリアマイルと秋の古馬3歳牝馬全ての目標であるエリザベス女王杯の2期制が確立されました。

 

 

 

 

 

というわけで今年の春の牝馬路線総決算であるVマイルなのですが、今年は非常に面白いメンバーが登録してきているようです。

 

 

 

もっとも人気を集めそうなのが昨年のジャパンカップ勝ち馬ショウナンパンドラ

振り返ってみれば昨年は宝塚記念3着オールカマー1着天皇賞秋4着の後にジャパンカップ1着ですから、牝馬だからと軽視されていただけで実力は一線級だったということでしょう。今年は産経大阪杯3着からの始動ですが、休み明け+14キロの馬体で上がり最速の33.3を叩きだしたのは流石の一言に尽きます。実はこの馬の母キューティゴールドゴールデンサッシュの仔、つまりステイゴールドの兄弟であり、ショウナンパンドラはステイゴールドの姪に当たるという超絶良血馬ステイゴールドの近親でありながら奇跡的に非サンデーサイレンス系だった母系と、父のディープインパクトが最高にマッチしています。

 

 

 

 

 

2番手はこの馬でしょうか ミッキークイーン

収得賞金は登録馬中3位。早くも黄金世代と囁かれている昨年のオークス馬です。人気を背負ったジャパンカップこそ8着に負けていますが、それ以外は全て連対という完璧な成績。前走阪神牝馬Sでは今年絶好調のスマートレイアーに負けたものの、マイペースで逃げた勝ち馬に道中9番手からタイム差無しの2着まで迫った脚は本物でしょう。忘れな草賞以降中距離を使われてきた同馬ですが、ジャパンカップでの敗戦は明らかに距離が長すぎたことが原因です。前走の様子を見る限りマイルから2000mがこの馬のベストな感じがします。ディープインパクトは優秀な牝駒が多く、今回もショウナンパンドラ、スマートレイアーといった大物をVマイルに送り出しています。産駒がデビューした2010年以降ヴィルシーナがVマイルを連覇していて、勝率は3割超え。種牡馬に注目して馬券を買う人はディープにまず注目してもらいたいです。また、牝馬にかぎらずディープ産駒はマイルに非常に強く、マイルで活躍し続けたり、あるいは他の距離で活躍していたのにマイルのGⅠを勝ったりすることがままあります。ここ2年のディープ産駒は府中の重賞につよいことも踏まえて、今回は思考停止ディープ買いを推奨したいです。

 

 

 

 

 

こちらもディープ産駒です スマートレイアー

デビューが3歳4月と非常に遅く、素質を認められながらも出世が遅れてしまいました。デビュー5戦目・重賞初出走となった秋華賞でいきなり2着に入り競馬ファンを驚かせましたが、その後の愛知杯4着が若干痛手でした。賞金が稼げなかった影響で、重賞初制覇は翌4歳の4月阪神牝馬Sまでズレこむことになります。その後は長く勝ち切れないレースが続きましたが、昨年夏の米子S勝利から復調し始め、エリザベス女王杯では5着ながら勝ち馬とはタイム差0.1秒。道中最後方から怒涛の上がり34秒で掲示板に食い込みました。今年に入ってからは一転して逃げの競馬東京新聞杯阪神牝馬Sとマイル重賞連勝。特に東京新聞杯Vマイルと同じ府中1600の舞台であり、メンバーもマイル路線の有力牡馬たちが集っていただけに評価はかなり高いです。その東京新聞杯で逃げ戦法をとったジョッキーが昨年のグランプリでゴールドアクターに騎乗した吉田隼人騎手だったことも個人的には大きいと感じています。なので今回も吉田隼人騎手に乗っていただきたいのですが……。ディープインパクトはもはや語ることもありませんが母父のホワイトマズルは非常に面白い種牡馬です。イタリアのダービー馬で現役時代武豊騎手騎乗でキングジョージ2着という実績がある当時のイタリア最強馬です。イタリアは他の欧州諸国に比べるとレースレベルも馬の質もワンランク落ちるのですが、この馬はキングジョージ2年連続2着、凱旋門賞2着など全ヨーロッパレベルで一流の走りを見せました。長距離向け種牡馬として日本で種牡馬入りしたのですが、初年度産駒のビハインドザマスク名スプリンターとして活躍、他にもテイエムオオタカシルポートなどスピード自慢な産駒がいる他、アサクサキングスイングランディーレといった長距離馬ニホンピロアワーズのようなダート馬まで幅広い活躍馬を輩出。その自在性はどうやらスマートレイアーにも受け継がれているようで、少なくとも2200mのエリザベス女王杯は射程圏内に入っていると思います。

 

 

 

ショウナンアデラ

もし今回復活したら大変なことですね……。JRAのサイトなどで馬柱を見てもらえれば分かりますが、なんと前走は阪神JF。現4歳ですが、故障でクラシックを棒に振り、今回約1年半振りの出走となります。4戦3勝。重賞戦績は阪神JFのみとかなり判断材料が少ないですが、阪神JFのビデオを見るとこの馬の凄さが伝わると思います。後の桜花賞馬レッツゴードンキとチューリップ賞馬ココロノアイを相手にゴール前で差し切り勝ち。このレースでのすごいのは直線へ入った時点で絶望的な位置に居たアデラが馬群を縫って最後差しきったというところです。ふつう2歳の若駒ができるレースではありません。上がりはアデラが34.0で最速。2着のレッツゴードンキも9番手から追い込んできていましたが上がりは34.3厳しい展開の中差し馬を瞬発力と賢さでねじ伏せたレースでした。調教は非常に良く。好時計を連発しているそうなので今回期待が持てるのではないかと思っています。が、1年半振りですからね……普通はレースにならないと思いますし、軸にはオススメしません。父はディープインパクト。母父はアメリカの芝マイルで世界レコードを出したことがあるイルーシヴクオリティ。

2016ケンタッキーダービー 結果

 

 

5/8(日)07:50ころにアメリカ3冠の第一冠・ケンタッキーダービーが行われました。

 

 

 

 

 

勝ったのは1番人気ナイキスト(Nyquist)勝ちタイムは2.01.3。アメリカ競馬にまた新たな伝説が刻まれました。7戦無敗の2歳王者・ナイキストが2008年のビッグブラウン以来となる無敗のケンタッキーダービー制覇を成し遂げました。BCジュベナイル勝馬の制覇は2007年ストリートセンス以来。無敗のBCジュベナイル勝ち馬による勝利は史上初の快挙です。日本から参戦していたラニは9着に終わりました。

 

 

 アメリカらしく各馬勢い良く飛び出してのスタートでしたが、ラニはダッシュが付かず後方集団に取り残されるカタチに。反対に先頭集団でレースを進めたのがナイキストでした。レースはサン・フェリペS勝ち馬ダンジングキャンディが先頭で集団を引っ張り、その2馬身後ろをガンランナーが追走。さらにナイキストアウトワークなどが続いていく形となりました。3コーナーを曲がるとペースが上がり始めますが、ここでラニはエンジンに火が付いたか、一気に中団までマクってきます。直線に入ると前はさらにペースを上げ、ガンランナーナイキストが一騎打ち状態に。しかしナイキストガンランナーをあっさりかわし、一気にリードを広げにかかります。そこをエグザジェレイターが外から強襲しましたが1歩及ばず。ナイキストが1着でゴールイン。2着にエグザジェレイター。3着にガンランナーが入線しました。

 


NYQUIST Wins The 142nd Kentucky Derby 2016

 

ナイキスト(Nyquist) 父アンクルモー 母シーキングガブリエル

8戦8勝 GⅠ5勝目 主な勝ち鞍 BCジュベナイル フロリダダービー

【超重要】 5/1アップデートまとめ――ファンキル攻略

これは事件ですよ!

 

 

4月のプロジェクトゼロ始動以降、怒涛の仕様変更でユーザーを驚かせてきたファンキルですが、今回のアップデートはその中でも最たるものになるかもしれません。

f:id:adomaiyavodca:20160502032046j:plain

こちらを見ていただければもうお分かりでしょう。

今回のアップデートで全姫型の成長率の上方修正が行われました。

なんと匠姫型も強化されているのですが、特筆すべきは命姫型でしょうか。

今まで速・技が成長しにくいデメリットがあったのですが、一気に成長しやすくなるよう修正されました。

上のグラフを信用するなら匠姫型より若干落ちるくらいの成長を見せるはずです。

ただし上限が上がったわけではないのでいずれ成長が頭打ちになることは覚悟しておきましょう。

今まで「神成長」だったものが普通になるだけですね。

 

と、かなり大幅な改変がなされたということで、もしかしたら今後はやるかもしれないパーティー編成をちょっと考えてみました。

 

 

 

属性命パ

今考えると最近実装されたユニットのHP+リーダースキルはこのアップデートを見越していたのでしょう。ならばこちらは最大限それに乗っかろうじゃないかということで流行りそうなのがこの属性命パ。

中身は単純で、属性限定高倍率HPバフを持ったユニットをリーダーにし、まわりを同じ属性の命姫型で囲みます。

もっとも実用性が高そうなのはガ・ボーアロンダイトが持っている「HP+50%&命中・回避・必殺回避+20%」のLS。

従来の「当たれば勝ち」という戦法が通用しなくなるので、シタパに対して決定的なメタになります。

守パと当たることを見越してプタハ「HP+100%&毎ターンHP小回復」でパーティーを組んでも良いかもしれません。

命姫の強みは守姫と違って火力が落ちないことにありますから、長期戦を見越してデュエルスキル持ちの命姫で一発逆転を狙うのが今後のスタイルになると思います。そうなれば素の火力が高い命姫のほうが断然有利になるでしょう。

エクスカリバーアロンダイトのデュエルスキルはこの戦法に非常にマッチしていますね。おそらく運営もこの戦法のことを考えて投入したのではないでしょうか。

 

 

以上のことから4月末及び5月頭のガチャで追加されたユニットが必須級なのは確定的に明らかなので皆さんすみやかに課金しましょう(ステロイドマーケティング)

 

 

 

 

 ↑初投稿記事でも書いたけどこれすっげー好きだゾ。みんなも見ろよ見ろよ。

adomaiyavodca.hatenablog.com

 

 

adomaiyavodca.hatenablog.com

 

電子漂民はケンタッキーダービー2016の予想をするか?

偉大なるアメリカの王、ふたたび

 

 

※速報  ケンタッキーオークスは2番人気キャスリンソフィアが制しました。1番人気のレイチェルズヴァレンティーナは6着と飛びましたが、2着ランドオーバーシー3着ルイスベイはキャスリンとほぼ同倍率の人気だったことから、実力通りの結果だったと言っていいと思います。レイチェルはレース前からかなり危うい人気でしたから仕方がないといえば仕方がない……。

 

 

Winning Post 8 2016

Winning Post 8 2016

 

 ↑父系と牝系が確立できる神ゲーです。自分の馬で系統確立とか胸が熱くなりますよ!

 

 

日本では桜花賞皐月賞という2つのクラシックを終え、3歳世代も古馬世代もまさにこれから大盛り上がりというところまでやってまいりました。

イギリスでも本日2000ギニーステークスが行われました。勝ったのはパコボーイ産駒のガリレオゴールドという面白すぎる馬でしたが、勝ちっぷりはそんなに悪くなかった印象です。

そんなわけで各国がクラシックレースに湧く中、この国もとうとうクラシックシーズンが開幕します。

世界一の馬産国・アメリカで、5月7日にケンタッキーダービーが開催されるのです。

当ブログは

 

adomaiyavodca.hatenablog.com

 

 こんな記事を書いて一足先に米国クラシックを応援してまいりましたが、いよいよ本番ということで筆者のテンションも最高潮まで高まってきています。

 

一体誰が勝つのか?誰が一番強いのか?そもそもどんな馬が出ているのか?

今回はその辺りを詳しく特集したいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

1番人気 ナイキスト(Nyquist

無敗の2歳王者。前走フロリダダービーケンタッキーダービー下馬評1番人気だったモヘイメンに決定的な差をつけ勝利し、今回は不動の本命馬として参戦します。今回は2歳時にたびたび激戦を演じた宿敵スワイプが居ないこともあってすでに1強ムード。ナイキスト陣営は4年前の米国2冠馬アイルハヴアナザーと全く同じ顔ぶれということもあってこの馬での3冠制覇に情熱を捧げていますし、米国競馬ファンも前年に続く3冠馬の誕生を望んでいるようです。ケンタッキーダービーはこの馬にとって既に通り道でしかなく、最大の難関であるベルモントステークスのための布石を打ってくるのではないかとすら言われています。前走フロリダダービーのレース映像です。

RACE REPLAY: Nyquist Tops Mohaymen in Florida Derby

見て分かる通り、自ら先行して直線手前でスパートを掛け、最後は他の馬がバテる中突き離して勝っています。前半から飛ばし続ける米国競馬としては理想的な勝ち方で、しかも有力馬を倒すおまけまで付けてくれました。モヘイメンとの差は明らかで、本番では別路線からの馬がどれだけ成長しているかに注目が集まるでしょう。父はBCジュベナイルを制したものの3歳時はGⅡ1勝して引退してしまったアンクルモー。母父はダートの短距離向け種牡馬フォレストリー血統的に早熟・短距離の傾向が強く、本馬がBCジュベナイルを勝った時点でダービーの前に連勝は止まると言われていました。しかし蓋を開けてみればここまで7戦無敗。決してレース数が少ないわけではなく、距離や移動などをこなしてなお無敗というまさに怪物です。デルマーフューチュリティフロントランナーSを連勝しているのは去年の3冠馬アメリカンフェイローと同じですし、陣営もクラシックに精通しているとあらば、もはや必勝体制に思えます。

 

 

 

 

 

 

 

2番人気 エグザジェレイター(Exaggerator)

早くから素質を高く評価されていましたが、BCジュベナイルサンヴィセンテSナイキストに敗れて人気を落としていました。

しかし前走サンタアニタダービーではぬかるんだ馬場を突き抜け6馬身差の圧勝。一躍ケンタッキーダービーの有力馬に登りました。


RACE REPLAY: 2016 Santa Anita Derby Featuring Exaggerator

レースを見れば分かる通り、直線手前のコーナーで最高峰から一気に先頭に上がってそのまま突き離して圧勝という規格外の勝ち方をしています。脚質が追い込みナイキストと被らないのもいいですね。父カーリンは2007年のプリークネスSBCクラシック勝ち馬で、4歳時にはドバイWCも制しています。代表産駒のパレスマリスベルモントステークスとメトロポリタンハンディキャップを勝っており、距離は長くても大丈夫。この馬自身3着以内に入らなかったのがBCジュベナイル4着のみという超堅実派なので、今回も3着以内には入ってくるとおもいます。

 

 

 

 

 

 

 

2番人気 モヘイメン(Mohaymen)

2月頃まではケンタッキーダービー最有力候補と騒がれていました。前走フロリダダービーで負けるまで無敗の5連勝でGⅡ4勝という大躍進を見せた馬で、勝った全てのレースで最後流す圧巻のパフォーマンスを魅せてくれました。戦った相手が弱いのかというとそうでもなく、ホーリーブルSではシャンパンS勝ちのグリーンポイントクルセーダーを破り、ファウンテンオブユースSではケンタッキーダービーにも出走する素質馬ズールーを倒しています。前走はナイキストとの無敗馬対決ということで注目を集めましたが、さすがにGⅠを舞台に戦い続けた2歳王者とは勝負になりませんでした。しかしレース後に陣営が「馬場を気にしていた」と話していて、どうやら重馬場だったことが敗因らしいです。(レース内容はナイキストの欄の映像参照)

そのままケンタッキーダービーに向かってきたことからも、良馬場ならば真の実力でナイキストと対決できるという期待とそこへの勝機を陣営は見出しているのでしょう。父はウッドメモリアルS勝ち馬で北米リーディングサイアータピット。日本ではテスタマッタの父としても知られていますね。この馬は現役時ウッドメモリアルSを勝ったのみで(日本で言えばスプリングS勝ち)父のプルピットエーピーインディ直仔であること以外全く見所が無かったのですが、アメリカは重賞を1つでも勝っていたら種牡馬入りの可能性があるというとんでもない可能性主義なためなんとか種牡馬入り。初年度からスターダムバウンドという活躍馬を送り出し、数年でリーディングサイヤーにまで上り詰めました。母父のディキシーユニオンは日本でブルードメアとして成功したディキシーランドバンドの直仔で、アメリカではこのディキシーユニオン自身が母父として成功しています。なんとなく日本っぽい血統だな―と思ったら、今回日本調教馬として21年ぶりにケンタッキーダービーに参戦するラニタピット産駒なんですね。ちなみにラニは日本産馬ではなくアメリカ産馬です。今回の挑戦はカジノドライヴと同じ里帰りですね。

 

 

 

 

 

 

 

4番人気 ブロディズコーズ(Brody's Cause)

2歳時にブリーダーズフューチュリティを勝ち、人気を背負って臨んだBCジュベナイルでナイキストスワイプに完敗。さらに年明け初戦のサウスタンパペイダービーで7着と大負けして一気に人気をなくしてしまいました。しかし叩き2走目となった前走ブルーグラスSは後続を1馬身半したがえて快勝し、あらためて素質の高さを見せつけました。


RACE REPLAY: 2016 Toyota Blue Grass Featuring Brody's Cause

このように、GⅠの大舞台で鮮やかな差し切り勝ちを演じたブロディズコーズはアメリカ競馬にはめずらしい追い込みタイプの馬。今回の人気馬ナイキストが先行馬であることを考えると、脚質が被らないのはいいことですね。ジャイアンツコーズウェイ「鉄の馬」の愛称で親しまれた欧州のベストマイラーで、アメリカではBCクラシック2着という実績があります。それ故かアメリカで種牡馬として大人気で、今年のケンタッキーダービーの有力馬候補の中にもデスティンが直仔、モアスピリットが直系孫、ガンランナーがブルードメアクロップとGコーズフィーバーが巻き起こっています。母父はミスプロサルサビルの仔という良血馬サール。非常に有名なミスプロ×ストームキャットのニックスが二次的に発生している血統になります。血統的には活躍して当然と言った感じですね。

 

 

 

 

 

5番人気 ガンランナー(Gunranner)

GⅠ勝ち、人気上位4頭との対決はないものの、ここまでたった4戦でロード・トゥ・ケンタッキーポイントランキング1位に輝きました。デビュー2戦目のケンタッキーJCSこそ4着に敗れましたが、3歳になってからはリズンスターS、ルイジアナダービーと連勝。前走ルイジアナダービーは先行してレースを進め直線では右に左にヨレながらも後続のトムズレディーモトムを突き離して圧勝という並外れたレースをして見せました。


Gun Runner wins the Louisiana Derby

ポイントランキングでは2歳時に対象レースのケンタッキーJCSを使っていただけあって早くから上位に入っていましたが、なにぶん有力馬たちと全く当たらなかったので評価が低く、ランキングトップにもかかわらず5番人気タイに甘んじています。上のレースを見れば軽視はできないはずなのですが……。父はアルゼンチン産馬キャンディライド。このキャンディライドという種牡馬とその父系のファピアノはオススメ血統なので今後見かけたら注目してみてください。キャンディライドは現役時代アルゼンチンでわずか3戦のうちにGⅠを2勝し、鳴り物入りでアメリカに移籍すると、アメリカンH(GⅡ)、パシフィッククラシック(GⅠ)と2戦続けてレコード勝利を飾り、たった6戦で引退しました。その圧倒的な競走成績から多くの繁殖牝馬を集め、カリフォルニアローム世代の最強馬であり昨年疝痛で早逝した「史上最も悲運な名馬」シェアードビリーフを産み一躍評価が高まりました。しかしキャンディライド種牡馬としての成功は約束されたものではありませんでした。父ライドザレイルズは競走成績がパッとしなかったためアルゼンチンへ売られ、そこでもG1馬を数頭産んだだけ。母父のキャンディストライプスも今でこそインヴァソールデッファレントの父として知られていますが当時はただの2000ギニー2着馬でした。そこからキャンディライドのような種牡馬が生まれたのは、父系のファピアノの力があったからでしょう。ファピアノ自身は競走成績が地味で、GⅠ1勝に留まりましたが、種牡馬としては大成功。初年度からBCジュベナイル勝ち馬タッソーを産み、その後はガンランナーの曽祖父であるクリプトクリアランスアルクワイエットの父クワイエットアメリカンなど数多の名馬を輩出しました。中でも注目したいのがケンタッキーダービーアンブライドルドです。アンブライドルドは現役時もケンタッキーダービーBCクラシックを制するなど大活躍しましたがなぜか年度代表馬を獲得できず、失意の中種牡馬入りした経緯があります。種牡馬入りすると現役時のうっぷんを晴らすかのように活躍馬を量産し大成功するのですが、そこから30年経ってとさらにすごいことが起こりました。アンブライドルド産駒のグラインドストーンアンブライドルズソングエンパイアメーカーエディントンの父系が今も残り拡大を続けているのです。しかもそれぞれが何らかの偉業を成し遂げており、グラインドストーンは自身、仔(バードストーン)、孫(マインザットバード)の3代続けてクラシックレースを勝利し、アンブライドルズソングは父、自身、仔(アンブライドルドエレイン他)で3代続けてBCの異なるカテゴリーを制覇エンパイアメーカーは孫のアメリカンフェイローが昨年26年ぶりのアメリカ3冠を達成し、エディントンの仔シークレットサークルはBCスプリントを勝ってアンブライドルド系で元祖BCダートカテゴリー制覇を達成しました。今最も勢いがあり、そして今後もその勢いが減衰することはないであろう不滅の米国血統、それがアンブライドルドでありファピアノなのです。

 

 

 

 

 

 

5番人気 デスティン(Destin)

ガンランナーと同率の5番人気ですが、こちらは少し信頼性に欠ける感があります。ここまで5戦3勝。重賞2勝。ステークスに上がってからはタンパペイD1700で行われた重賞2つを勝ってここに臨んできました。特に3勝目の前走サウスタンパペイダービーは後のGⅠウッドメモリアルS勝ち馬アウトワークを下していて、実力はあると見られています。しかしガンランナー以上に有力馬との対戦経験が少なく、前走で倒したアウトワークですら評価は高くありません。サウスタンパペイダービーには他にもブロディズコーズオーサムビナーという人気馬が出走していましたが、明らかに調子が悪かった様子なので対戦に数えるのはどうかと……。


2016 Lambholm South Tampa Bay Derby Gr 2 - Destin con Javier Castellano - T. Bay Downs - 12 Mar 2016

 このようにレースの勝ちっぷり自体は素晴らしく、一発を期待するのも分かる気がします。全米リーディング常連の厩舎管理ということでもありますし、現地の期待も大きいようです。父はブロディズコーズの欄でも紹介したジャイアンツコーズウェイ。母父はシベリアンサマーというほぼ無名馬です。父はともかく母系が大変地味で、種牡馬需要がありそうだなと感じました。

 

 

 

 

16番人気 ラニ(Lani)

日本調教馬として95年のスキーキャプテン以来21年ぶりケンタッキーダービーに出走するラニ。今回の遠征は当時とは全く様子が違っています。開業10年で米・首に遠征実績がある松永幹夫調教師、生産者はサンデーブレイクを米国でデビューさせ種牡馬にまでしてみせたノースヒルズ。米国遠征において人脈もノウハウも揃った理想的なチームと言えるのではないでしょうか。ラニ自身のスタイルも非常に外国向けです。ラニは気性が悪いことで有名で、常にかかり気味のレースをしてきました。それでも国内では2連圧勝、UAEダービーでも早めにマクって勝利と強さを印象づけています。アメリカ競馬はスタートからペースが全く緩まない”サバイバルレース”と言われており、日本馬でこの恐ろしいペースに対応できる馬は非常に少ないですが、ラニがここまで見せてくれたレースはどちらかと言うとアメリカ寄りの先行抜け出し競馬。ハイペースについていくことさえできれば戴冠は十分可能だと思います。今年はメンツがそれほど濃くは無いですからね。


2016 UAEダービー(GⅡ) ラニ 武豊1着!!!! 日本語実況

UAEダービーは日本馬が3頭出走していた(しかも皆OPでの実績無し)ということでレースレベルが疑問視されていますが、2着のポーラーリヴァー牝馬としては一流馬なのでものさしとしてはいい感じです。ちなみにポーラーリヴァーケンタッキーオークスに登録していましたが回避が決定しました。ソングバードポーラーリヴァーもいないケンタッキーオークスで3歳牝馬の頂点を決めることはできるのでしょうか……?今のところレイチェルズヴァレンティーナが1番人気のようですが……。ともかく、ラニは現地では全く評価されていませんが悲観することはないということは伝えておきたいと思います。調教で全く動かないラニを見て現地メディアが松永師に「正気か?」と問いかけたというエピソードも耳に入っていますが、日本でラニを追いかけていた人ならご存知の通り普段から奴は調教で動きません。ドバイでもそうでした。なので今回もいつものラニくんやなって感じで応援してあげましょう。父はモヘイメンと同じタピット。アメリカでの実績は既に述べたとおりで、2歳3歳戦に強いクラシック向け種牡馬として有名です。母父はご存知サンデーサイレンス。忘れられがちですが、サンデーサイレンスは本来アメリカでケンタッキーダービーBCクラシックを制するなど、競走馬として活躍した馬です。母の父として、孫にその能力が受け継がれていることを祈りましょう。

 

 

ウイニングポスト8 2016 最強配合理論

ウイニングポスト8 2016 最強配合理論

 

 ↑ウイポやってなくても読むだけで楽しかったりします。現在の血統のことに関して結構細かく書いてあるので、普通に血統学の本探すよりウイポの血統攻略本を毎年買ったほうが良いかもしれませんね。

電子漂民は”ファンキル”を”攻略”するか?

gamewithさんが沈黙していらっしゃるので

 

f:id:adomaiyavodca:20160413004814j:plain

 

新トピックス

特集!風の戦士たち(ノンケ向け)(4/23)

 

ユニットまとめ (4/28)

 

5/1アップデートの変更点(5/1)

 

 

どうも電子漂民の皆さん。オペラオーと申します。

今回は需要と供給の関係上前に上げた記事が好評だった”ファンキル”の”攻略”を載せたいと思います。

どうせまた随時更新になるから暇になったら見に来て、どうぞ。(諦観)

 

とりあえずこの記事はハブにして他の記事へのリンクを下に貼る感じにしたいと思います。

じゃけん何か要望があったらコメントしましょうね。

*無課金ユニット育成ページにマナガチャ産アルテミスの評価載せたから見てくれよな~。

 

 

 

 

初心者向け紹介・リセマラオススメ紹介

ユニット育成・評価  無課金編

 

 シタパってなーに? マルチ解説

 

 オペラオー流ファンキル日記 - オペラオー流徒然草(4/22)

 

 

続きを読む

ファンキル紙芝居――第1話「この中の中で!?」

投稿者コメント欄

 

もう一人のぼく「怒られるとは思わなかったんですか?」

     ぼく「許してにゃん」

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

続きを読む

電子漂民は天皇賞春2016の予想をするか?

白いのがいない(寂寥)

 

 

 

 

馬場のすべて教えます~JRA全コース徹底解説~ (競馬道OnLine選書)

 

 

 

 

皆様お久しぶりです。

最近はファンキルばっかりで競馬記事を更新していませんでしたので、先手を打って枠順確定前に天皇賞春の記事を書こうと思います。

枠順なんて関係ないんですよ!!(皐月賞並感)

 

私が記事であんなに『外枠は不利です』と言っていたにも関わらず、勝ったのは大外枠……。それだけディーマジェスティの実力が抜けていたということですね。

リオンは前目で競馬するとは思っていましたが、まさか逃げる展開になるとは……でもあのペースで逃げて4着に粘ってますからやっぱり怪物ですね。サトノマカヒキも強かったですし、ダービーよく分かんないです(素人)。

 

 

なので今回は春の盾・天皇賞春を見ていきたいと思います!

デムーロジョッキーが騎乗停止なためサウンズオブアースはまさかの今から婿探し♂

これはどうなっちゃうんですかね……。そんなことも含めて見ていきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

今回は出馬表が決まっていないので、特別登録している馬を順番に紹介していきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

レーティングが今のところ1位なのが昨年のグランプリホース・ゴールドアクター

鞍上は相変わらず吉田隼人騎手。今回は日経賞1着からの出走です。日経賞天皇賞春と非常に相性がよく、過去にはマイネルキッツフェノーメノウインバリアシオン天皇賞春で連対する馬を多く輩出したレース。連対馬が出た年の日経賞はレースレベルや勝ち方があまり目立たない事が多く、今年の激遅タイムでの決着も余力残しと考えてプラス評価できます。この馬のすごいところは生産が社台と無関係の零細牧場で、馬主もほぼ無名であるというところ。コネクションが大いにモノを言う競馬界で最大派閥に属さずにここまでの成果を上げることが出来たのは数千の言葉で賞賛されるべき偉業であると思います(直訳風)。そして現代のお助けボーイと化したスクリーンヒーローの遺伝力の高さにも驚かされますね。モーリス、ゴールドアクターと来て、今度はどんな馬が現れるでしょうか。産駒は晩成な傾向がありますから、もしかしたら現3歳世代のまだ見ぬスターホーススクリーンヒーロー産駒の中に隠れているかもしれません。とは言え今のところ稼いでいるのは初年度産駒だけで、それ以降は勝ち上がるのも一苦労な成績の馬ばかりなんですけどね……これはよくいる初年度だけ大爆発種牡馬かもしれません。メジロライアンかな?

 

 

 

 

 

 

 サウンズオブアースは今回の悩み所さん枠。

鞍上にほぼ決定していたミルコ・デムーロジョッキーが先週の皐月賞で大幅な斜行と接触を行なったことにより騎乗停止の処分がくだされ、ヤネが空いてしまいました。前走日経賞では有馬記念以来だったゴールドアクターとともにワンツーフィニッシュを決め、あらためて有馬記念のレベルの高さを印象づけましたが、やはり現状ではゴールドアクターに勝つ力は無いというのが大勢の見方でしょう。しかし16戦中11戦で上がり3番手以内を記録しているため末脚には確かな信頼感がありますし、長距離でもしっかり伸びてくるのは証明済み。あとは鞍上がどうなるのか、直前の調教はしっかり行えているのかが注目でしょうか。父はヴィクトワールピサ種牡馬入りしG1馬を出したことで父系拡大が期待されるネオユニヴァース。母父はアメリカで種牡馬として活躍したディキシーランドバンドネオユニヴァース産駒は初年度以来ぱったり活躍馬が生まれていませんが久々のGⅠ級の牡馬ということで、種牡馬入りにも期待が持てます。ここで勝って箔をつけてもらいたいなあというのが個人的な希望です。

 

 

 

 

 

 

 

 キタサンブラック

何故か毎回人気にならないことで話題ですが、その割に複勝圏を外したのはダービーだけという超堅実派。今回も出走するならぜひ抑えたい1頭です(たぶん人気にはなりますが)。この馬の持ち味は逃げて逃げてそれでも直線で粘り切る無尽蔵のスタミナと根性にありますが、唯一のGⅠ勝ちである去年の菊花賞では中団から最速の上がりで抜けだしてリアルスティールをねじ伏せる全く別の競馬を見せました。京都記念や去年のエリザベス女王杯を見ていただければ分かる通り、今の京都の馬場は非常にタフで上がりが出にくくなっています。その馬場状態にキタサンブラックの末脚は最大限マッチしているといえるでしょう。まだ直前の調教などの情報は入ってきていませんが、順当に行けばキタサンブラックゴールドアクターの一騎打ちになると思います。

 

 

 

 

 

 

 

トーホウジャッカル

突然ですが、実はこの天皇賞春は2006年のディープインパクトから去年のゴールドシップまで菊花賞馬が勝っていませんでした。もはや菊花賞天皇賞春は全く別のレース。菊花賞の近年の複勝圏内の馬を見ても、その後中距離で活躍する馬が増えていますし、菊花賞はスピード化しているとみてほぼ間違いないと思います。では天皇賞はどうなったのでしょう。メイショウサムソン以降去年のゴールドシップまで、天皇賞春の勝ち馬はGⅠ勝ちが天皇賞春のみの馬しかいません。つまり長距離のGⅠとしてもはやガラパゴス化してしまっているということです。(この間にオルフェーヴルゴールドシップといった超級の名馬が出走して負けていますから、長距離馬しか出ていなかった、レースレベルが低かったということはありません。むしろ彼らが出続けてくれたおかげでGⅠとしての格を保っていられたと思います)このトーホウジャッカルは怪我をしたとは言え菊花賞のレコードホルダースピード勝負に適した脚質の馬が天皇賞春を勝つのはもう厳しいかもしれません。父は1999年の天皇賞春勝ち馬スペシャルウィーク。母父はアメリカでG1馬を多数輩出し、現在も現役産駒のリアムズマップが今年の米国マイル路線最強馬と言われているアンブライドルズソング

 

 

 

 

 

 

アルバート

去年の中山ステイヤーズSの勝ちっぷりが非常に強烈でした。それだけに有馬記念でも期待していたのですが、流石にメンバーの質が違いすぎたでしょうか。とは言えステイヤーズの出走メンバーはマイネルメダリストメイショウカドマツ、ファタモルガーナ、ネオブラックダイヤと、長距離では名の知れた馬ばかり。しかも3着のトゥインクルが今年のダイヤモンドSフェイムゲームを破っていますから、決してレースレベルが低かったわけではないと思います。しかし判断が難しいというのも事実で、このレースに最も必要な勢いという点で物足りないかなという気がします。レース傾向からして、前走2500m以上の重賞で勝っていると信頼度が高まりますが、アルバートは前走日経賞4着。1,2着馬が両方出走してきていることも含めて、分が悪い勝負になりそうです。父は競走成績のわりに産駒が芝の中長距離で良績なアドマイヤドン。母父は菊花賞ダンスインザダーク血統的には京都3200mは非常に相性が良い気がしますね。

 

 

 

 

 

 

 

シュヴァルグラン

先ほど言った勢いはこの馬が最も有ると思います。ここまで12戦5勝。この内4勝は去年の10月以降に上げたもので、しかも内訳が500万→1000万→1600万→日経新春杯(2着)→阪神大賞典とクラスを上げながら連勝しています。典型的な上り馬というやつで、ノリに乗っている今が最もGⅠ勝ちに近いでしょう。日経新春杯を除くレースで上がり最速を出しているのも好印象ですね。日経新春杯ではレーヴミストラルに上がりで大きく負けていますが、阪神大賞典の上がりが優秀だったので問題ないと思います。むしろ京都3200mならもっと早い上がりを出せるタイプかもしれません。決め手勝負に強く、後方から追い込む脚もありますが、先行して抜け出すこともできるオールマイティな脚質。長距離は大得意ですが、おそらく2400mでも高いパフォーマンスを示すことができるのではないでしょうか。父ハーツクライは言わずと知れた名種牡馬。これまでにギュスターヴクライウインバリアシオンなどの長距離の活躍馬を生んでいますが、なかなか天皇賞春の勝ち馬が出てきません。この馬が産駒初の天皇賞春勝ち馬になるといいのですが……。母父は短距離から中距離で活躍する産駒を輩出し、ストリートクライから父系が拡大しているマキャベリアン

 

 

 

 

 

 

 

タンタアレグリア

シュヴァルグランと同じ4歳馬です。中山記念産経大阪杯を見れば分かる通り、今年の4歳馬は非常にレベルが高いです。去年はドゥラメンテという圧倒的な存在が途中で戦線を離脱してしまったため、力関係が曖昧なままになってしまった面がありました。しかし今年に入り、ドゥラメンテの鮮烈な復帰と相次ぐ4歳馬の重賞勝利によって世代全体の価値が見直されてきています。タンタアレグリアもそのような馬の中の1頭で、青葉賞阪神大賞典の2着がOP最高着順という馬柱だけ見ると地味な戦績。しかし菊花賞4着と阪神大賞典2着の実績はかなり評価できます。特に阪神大賞典はこの天皇賞春に直結するステップレースの1つですから、そこで2着には入れたのは大きいです。しかし勝ち馬に最後突き放されるなど実力で勝てていない面が浮き彫りになったレースでもありました。さらにこの馬は本来2400mがベスト距離である可能性が非常に高いです。青葉賞が良かったというのももちろんありますが、決定的だったのはダイヤモンドSでの最後の直線。前はどんどん足を伸ばしていくなか、タンタ完全に脚が上がってしまっていました阪神大賞典を見る限り京都の3200mなら耐えられそうな雰囲気が出ていますが、キタサンブラックシュヴァルグランにスタミナで勝てるのかというとかなり疑問です。さらにシュヴァルグランサウンズオブアースには上がりの早さでも負けていますから、決め手にかけるという意味ではサウンズオブアースをも凌駕します。逆に言えば、それでも阪神大賞典で2着に入っているのだから、その安定した走りで複勝圏内に入ってくる可能性は高い、ということでもありますが、後は各人の裁量に任せるといった感じです。父は何故か産駒がGⅠに届かないゼンノロブロイ。母父はアメリカのサンタアニタHを繰り上がりで優勝し、チリで種牡馬入りした超マイナー種牡馬スツーカ

 

 

 

 

 

 

トゥインクルはいつの間に登録してたんですか?(無知)

非常に苦労した馬で、未勝利脱出までになんと9戦も要しました。2勝目を上げたのも20戦目と遅く、そこから1年でよくぞここまで辿り着いたと言いたくなってしまいます。今回人気になっているのは前走の勝ちっぷりが凄まじかったことの他にも、1年前の2勝目からずっと上がり3番手以内をキープし続けているからというのもあるでしょう。比叡SとステイヤーズSアルバートに連敗していることを気にかけている方もいると思いますが、1年で500万条件馬から重賞馬にまで上り詰めた成長力を考えると半年前のことは気にしなくていいと思います。ダイヤモンドSを見る限り、少なくともステイヤーズSの時とは別の馬になっていましたから。ダイヤモンドSでこの馬が見せた最大のパフォーマンスは、長距離でまくって押し切ったこと。しかも府中の長い直線でそれをやってのけたのですから、実力はゴールドアクターサウンズオブアースに迫るレベルと考えていいと思います。出走馬全体のレベルが高く、実力が拮抗している今回の天皇賞春ですが、単純な競走能力・勢い・長距離適性・コース適性を全て考慮するとトゥインクルが最上位に来ます。枠もいいですし、これは一発あると考えていいと思います。競走成績がなんかヒシミラクルっぽいですしね。父は3冠サイアー・ステイゴールド。母父は古きリーディングサイアーノーザンテースト。全体的に少し古い血統ですが、ノーザンテーストサンデーサイレンスやその直仔と非常に相性が良く、産駒は短距離から長距離まであらゆる条件で活躍しています。

 

 

 

その他の登録馬

 

 

 

フェイムゲーム

去年ゴールドシップにクビ差まで迫ったものの勝利を掴むことが出来なかった雪辱を、白いのが居ないこの京都の盾で果たしたいところです。天皇賞春の後はオーストラリアへ遠征し、コーフィールドカップ6着、メルボルンカップ13着とかなりの大負けをしています。今季初戦のダイヤモンドSでは上り最速の3F37.0で2着に入ったものの、1着との差は遥か4馬身と決定的なものでした。しかしこの時フェイムゲームトップハンデの58.5キロを背負っており、1着馬トゥインクルとの斤量差は実に4.5キロ。3着のファタモルガーナが56キロ(斤量2位タイ)で上がり3番手の3F37.5だったことを考えると、いかにとんでもないレースをしたか分かります。天皇賞は上位に来る馬は毎年上位に来て下位に来る馬は毎年下位に来る傾向にあるので、今年も好走必死と考えてよいでしょう。しかしダイヤモンドSを過信するのは筆者としては危ない気がしています。去年はダイヤモンドS天皇賞春も高速馬場状態でしたが、今年は府中が重馬場京都は時計がかかる馬場……。それに勝ち馬のトゥインクルはモノホンのバケモノだと思うんですよね……。父はハーツクライ。母父はバランスオブゲームブルードメアサイアーとして有名なアレミロード。  

 

 

レーヴミストラル

身体が弱すぎることでお馴染みのレーヴドスカー一族の当代頭。弟のレーヴァテイン(ファンキルかな?)青葉賞に有力馬として参戦し、やはりポテンシャルはすごいぞフランスG1馬(母レーヴドスカー)というところを見せていますね。この馬の持ち味はどこまでも伸びる最高級の末脚。2,400mで経験した初めてのハイペースについていくことが出来なかったダービーを除いた全てのレースで上がり3番手以内に入っています。日経新春杯では圧倒的な末脚でシュヴァルグランを一気にかわして圧勝していますし、京都コースや今回の相手関係も全く問題なし。しかし唯一にして最大の弱点がこの馬の評価を非常に難しい物にしてしまっています。それは京都の重馬場。重馬場で行われた前走の京都記念で、レーヴは自慢の末脚が鳴りを潜め12着と惨敗。レース後バタバタだった割に上がり3番手だったことが分かりましたが、実力馬がきっちり上位に来ている中レーヴだけ馬群に埋もれるカタチになってしまいました。その前の日経新春杯で圧倒的なパフォーマンスを見せていて、さらに重馬場のアルゼンチン共和国杯で上がり33秒台の最速を記録していることから、京都の重馬場だけが非常に苦手という結論に落ち着きました。なのでレーヴミストラルを買うかどうかは当日の馬場状態を見て決めましょう。父はキングカメハメハ。母父はハイエストオナー。血統的には中距離馬っぽいですが、この馬自体のレースぶりがクラシックディスタンスのそれなので距離は問題ないと思います。

 

アドマイヤデウス

 

カレンミロティック

 

トーセンレーヴ

 

サトノノブレス

すごい怖いと思う(小並)。上に詳しく紹介したうま以外で来るならこの馬でしょう。近走の安定感、レース選択の秀逸さ、重い斤量を背負っても確実に上位に来る地力の高さなど、どれをとっても渋いけど強い。長距離への対応力は菊花賞2着で説明がつくでしょうし、武豊騎手が乗っていたことで多くの経験を積んだように見えます。しかし今回はその武ジョッキーが乗らないんですよね(小声)。父ディープインパクト母父トニービンは有名なニックスで、というかどっちも大種牡馬なので普通に考えたら走ります。地味に勝てば里見オーナー初GⅠなのですが、かなり拍子抜けしちゃうでしょうね。サトノダイヤモンドが控えてるのにえぇ……。

 

 

 

 

 

以上です。

お相手はオペラオーでした。

筆者的にはたぶんシュヴァルグラン・トゥインクル・キタサンブラック・サウンズオブアースあたりが競り合って長距離四天王を形成すると思います。

電子漂民は新ユニットを評価するか?――ファンキル攻略

おさいふこわれる

 

 

 

 

 ↑エロマンガ先生アニメ化おめでとう!伏見作品に対する筆者の愛はブログの初投稿記事でも見て、どうぞ。

 

ファイアーエムブレム 覚醒

ファイアーエムブレム 覚醒

 

 

 

 

随時更新!新ユニットが追加されたらこの記事にも追加していきます!

 

adomaiyavodca.hatenablog.com

 ↑リセマラオススメ

 

 

 

 

 

新ユニット

シストルム(☆4~6)杖

f:id:adomaiyavodca:20160428002347j:plain

 

属性:雷

 

リーダースキル:雷属性ユニットのHP+50%、命中・回避・必殺回避+20%

 

スキル:「魔防強化」  自身の魔防を常時+2(最大11)

 

    「浄毒の心得」 味方一人の毒状態を治す

 

    「快復」  ターン開始時に自身のHPを11%(最大20%)回復する

 

 

キャラスキル:「ティアーキャット」  先制時に発動。敵が氷属性の時命中・回避が上昇

 

属性スキル:「キャッツリターン」  周囲5マスの雷属性の味方の速+5%

 

 

 

 

評価:かわいい(真理)

女の子をスペックで判断するのはどうかと思います!!(女子会並感)

 さすがはシタを描いたはねことニキ、今回も素晴らしくプリティなガールをクリエイトしてくださいました。

まあそれはそれとして、ユニットとしての評価の方はと言いますと、現状では活躍の場は少ないかもしれないです。

細かく解説しますと、まずヒーラーとしての性能が普通です。別にシストルムが居なくてもヴァナルガンドイリヤウロボロスで代用できますし、単純に回復役というだけなら従来通りアスクレピオスが1位だと思います。

ではアタッカーとしてはどうなのでしょう。攻撃面に関しては、杖ジョブの中では現状最強キャラだと言えると思います。理由はキャラクタースキル「ティアーキャット」が有用すぎるの一点に尽きます。

通常属性相性で補正がかかるのは与ダメージ・被ダメージの量だけですが、シストルムはそれにプラスして武具相性のように命中・回避も自己バフを掛けられるのです。

つまり相手が氷属性なら物攻・物防・魔攻・魔防・命中・回避バフを掛けられるのです!とってもつよい(小並感)

ただし使える場面は今のところ異界5Fのみ。

今後属性限定クエストが実装されたら必須級になるのではないかと思っています。その場合使うのは匠姫型。リーダー運用する場合は守姫がいいでしょう。

 

 

ファイアーエムブレム 新・暗黒竜と光の剣

ファイアーエムブレム 新・暗黒竜と光の剣

 

 ↑ファンキルと似すぎているゲーム(というかおそらくファンキルが参考にしたゲーム)として有名なFEゾ。なんかアプリ進出するらしいっすよ。あっ(ファンキルの命)

続きを読む

電子漂民は香港クイーンエリザベス2世カップ(QE2)の結果を振り返るか?

4/24(日)17:00頃 香港のシャティン競馬場で国際GⅠレース・クイーンエリザベス2世カップが行われました。

 

勝ったのは2番人気に推されていた香港ダービーの勝ち馬ウェルター。2着にミリタリーアタック。3着にブレイジングスピードが入り、上位3頭を香港馬が独占しました。日本馬最先着は4着に入ったラブリーデイ

 

 

レースは揃ったスタートから。まずは抜けだしたヘレンスーパースターヘレンハッピースター、それからサトノクラウンが馬群を引っ張ります。ラブリーデイは4.5番手の好位につけ内でじっくりと脚をためるカタチに。ヌーヴォレコルトは馬群から離れた後方に待機していました。直線に入るとヘレンハッピースターが一気に先頭に躍り出ますが、それを内からラブリーデイが捉えて先頭に。しかしすぐに、そのさらに内から突っ込んできたウェルターラブリーデイを並ぶまもなくかわして先頭に立つと、後は独走状態。最終的に2着に5馬身近い差を付けて圧勝しました。ラブリーデイは直線の入り口でウェルターに並びかけられたところで鞍上のモレイラ騎手がスパートを掛けてしまったために長い直線を乗り切ることが出来ず、残り100mでミリタリーアタックブレイジングスピードにまとめてかわされてしまいました。サトノクラウンは最下位に沈み、ヌーヴォレコルトも追い込んできたものの6着に終わっています。

 

 

 

ウェルター(セン5)

テイヴィストック

バガロールライズ

母父ザビール

勝ったウェルターは南半球のニュージーランド産馬。父も母父もオセアニア種牡馬という生粋のオセアニア血統です。オーストラリアニュージーランドは日本並みに血統のガラパゴス化が進んでおり、90年台には血統面でヨーロッパから完全に格下にみなされていました。しかし21世紀に入ってスプリントで実績を挙げる馬が多数出現し、さらにはマカイビーディーヴァのようなクラシックディスタンスの名馬も出現。そしてとうとうソーユーシンという名馬がヨーロッパじゅうを荒らしまわり、名実ともに競馬大国の復活を印象づけました。その他にもブラックキャビアヘイリストエルヴストローム、マイトアンドパワー、エクシードアンドエクセルなど世界的な活躍馬がコンスタントに出ていて、現在の世界競馬の中でも生産のレベルはトップクラスだと思います。今回のウェルターは香港所属でしたが、他にもオーストラリアやニュージーランド産の香港馬は活躍馬が多く、ヴェンジェンスオブレイン、セイクリットキングダム、アブソリュートチャンピオンに、あのサイレントウィットネスオーストラリア産です。去年のコックスプレートの覇者で、今年オーストラリアの中距離で大活躍しているウィンクスと併せて、このウェルターも追っていきたいですね。

 

 

広告クリックにご協力ください!↓

Winning Post 8 2016

Winning Post 8 2016